メールマガジン「秘密の皮膚科学」
2016年03月29日配信
第502号 牛田が語る『非接触生活への思い』の秘密
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016/03/29━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第502号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
ふもふもさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
メルマガ500号、501号では
測定フェローにお話を伺いました。
☆『測定フェローにインタビュー』前編
http://hisesshoku-derm.com/archives/2016/03/500500.php
☆後編
http://hisesshoku-derm.com/archives/2016/03/501500.php
このメルマガの配信を始めて、もうすぐ12年。
今となっては創刊当初のことをご存じない方も
たくさんいらっしゃるでしょうね。
今回は、創刊号から登場している白木さんと一緒に
500号までの歩みを振り返ってみたいと思います。
☆------------------------------------------------------------☆
── 牛田が語る ──
『非接触生活への思い』の秘密
☆------------------------------------------------------------☆
▼なつかしのメルマガ創刊
私、牛田は、コスメプロデューサーとして
化粧品の開発に関わってきました。
化粧品を楽しんで使える方がいる一方で、
化粧品によって肌を傷めてしまう方がいることが
長年の悩みでした。
一人でも多くの方に、
肌の健康について正しい知識を持ち、
自分の肌を守れるようになってほしい。
そんな思いから、メルマガで情報発信を始めることにしました。
☆こちらが創刊準備号。2004年10月のことでした。
http://hisesshoku-derm.com/archives/2004/10/post_1.php
創刊当初のメルマガでは
"何もつけない"というキャッチフレーズを使い、
自称・美肌研究家の白木さんと
化粧品やシャンプー・リンスを使用しないことを伝えました。
「何もつけないほうが肌にいいなんて、
最初はとても信じられませんでした」
当時はコスメフリークだった白木さん。
ビックリしていましたね。
牛田の常識はみんなの非常識、
なんて言われていましたっけ。
化粧水や乳液をつけるのが当たり前、という風潮のなか
この内容がどれくらい受け入れられるのか心配していましたが......
意外にも!? 当初から大きな反響があり、
"何もつけない"をやってみたというご報告や
肌についてのご質問がたくさん寄せられました。
▼だんだんと切実なご相談が届くように
メルマガでの情報発信を続けるうちに、
だんだんと切実な内容のご相談が増えてきました。
『アトピーがあり、温泉に行くのも抵抗がある』
『重度のニキビで、人と目を合わせられず、下ばかり向いている』
『良いと言われるさまざまな化粧品や民間療法を試して
さらにひどくなってしまった。どうしたらいいかわからない』
『顔のトラブルが気になり、外に出られず
引きこもりになってしまった』
などなど......。
2005年には肌の測定器を導入し、希望者を募って
定期的に肌の数値を測定する活動を始めました。
また2006年には、メルマガの読者からもモニターを募って
"何もつけない"を実践したうえでの
肌の状態の変化を観察していただきました。
読者やモニターのみなさんのご協力により
化粧品以外にも肌に影響を与えるものがあり、
その数は決して少なくない、ということが分かってきたのです。
▼洗濯洗剤の存在に着目
研究を進めるうちに、"何もつけない"とお湯洗髪だけでは
肌トラブルが改善しない事例があることがわかってきました。
化粧品やシャンプー・リンス以外で
肌に影響を及ぼしているものは何か。
そこで浮かび上がってきたのが【洗濯洗剤】の存在でした。
柔軟剤をやめても肌の状態が改善しないという方が多く、
洗濯洗剤に含まれるその他の成分が肌に影響を与えているらしい、
というところまでは分かったのですが......
「当時は洗濯洗剤の成分の表示義務がなくて、
どの成分が肌に影響を与えているのか、
どの洗剤なら肌の弱い人でも使えるのか、
手がかりとなる情報がなかったんですよね」
そうでしたね。
手がかりがないなら、実際に使って試してみよう!
ということで、2007年にさまざまな洗剤を購入して
肌の弱いスタッフが使用し、テストを行いました。
そして2008年、洗い上がりの生地に成分が残留しない洗剤として
トップクリアリキッドを特定することができたのです。
トップクリアリキッドは2019年4月24日の
リニューアルで肌の弱い方にはおすすめできなくなりました。
現在おすすめできる洗濯洗剤は
下記のみとなりました。
洗濯洗剤↓
https://soundstyle.co.jp/goods/84.html
洗濯用中性洗剤↓
https://soundstyle.co.jp/goods/83.html
(2018.5.24)
▼【間接接触】についても明らかに
2009年には、手や髪を経由した一次刺激性物質との
接触についても明らかになってきました。
『いつも手で触っている顎にニキビができる』
『頬杖をつく左側にばかり赤みがある』
『前髪を触るのをやめたら、額のベタつきやニキビが治まった』
などなど。
こんなことも影響するなんて!
という驚きの声もたくさんありました。
☆第427号 いつ、どこで?『間接接触』の秘密(1)
http://hisesshoku-derm.com/archives/2014/09/427.php
O-157が流行った1996年頃から家庭用抗菌グッズが増え始め、
製品にさまざまな加工を施すことがスタンダードになっています。
肌の弱い人は、それらに触れた手で髪や肌を触るだけで、
影響を受けてしまうことが分かってきました。
肌トラブルを起こしやすい環境になってきていること、
また、個人のライフスタイルが多様化していることを踏まえ、
2010年代に入ってからは"自分で肌トラブルの原因を見つけること"
がメルマガのテーマとなりました。
☆第383号 自分で見つける!『原因発見法』の秘密(1)
http://hisesshoku-derm.com/archives/2013/10/383.php
▼そして思いは変わらず
メルマガ創刊当初は"非常識"と言われていましたが、
このごろになって『過剰なお手入れをしないこと』が
トレンドになってきている兆しがあります。
だんだんと男性の実践者が増えているのも
うれしいことのひとつ。
身体のかゆみが治まった、薄毛が気にならなくなった、
などのご報告をいただいています。
男女関係なく、肌の弱い方は
皮膚科を転々としても改善せず
治療をしても無駄とあきらめてしまったり、
自己流の方法でさらに悪化させてしまうことがあります。
また、外見を気にして人目を避けたり、
自信が持てず外出できない、仕事ができないなど、
重度の皮膚疾患はその人の生活を制約し、
人生に大きな影響を及ぼしてしまうことがあります。
非接触生活研究会では、これからも、肌の弱い方が
最短期間で肌の悩みを解消できるようサポートをするとともに、
肌の弱い方が快適に過ごせる環境づくりに取り組んでいきます。
これからも研究開発に、ご協力、ご支援を
よろしくお願いいたします。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
→→ http://jstcd.or.jp/contact/
【次のエントリー】
→ 第503号 この春に『非接触生活を始める方へ』の秘密
【前のエントリー】
→第501号 500号記念!『測定フェローにインタビュー』の秘密(2)