メールマガジン「秘密の皮膚科学」
2005年09月06日配信
第44号 親密なカンケイ。『脳と皮膚』の秘密
みなさん、こんにちは。
コスメプロデューサー・牛田専一郎です。
突然ですが、質問です。
みなさんはどんなときに鳥肌が立ちますか?
気温が低いとき? 面白くない冗談を聞いたとき?
......つまり、「寒い」時ですね。
では、もう1つ質問です。
どうして鳥肌が立つのかご存知ですか??
今日はそんなお話をしようと思っています。
今週号も、どうぞ最後までお楽しみくださいね。
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親密なカンケイ。『脳と皮膚』の秘密
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▼切っても切れない、ココロとカラダ
"お肌は身体の一部"というコンセプトでお届けしている
『秘密の化粧品』新シリーズ。
先々週は、
"健康=精神的・身体的・社会的に『良い状態』である"
というお話を。
→ http://hisesshoku-derm.com/archives/2005/08/42.php
そして先週は、
"「精神的」「身体的」「社会的」をそれぞれ牛田式に言い換えると
↓ ↓ ↓
「愛」 「健康」 「お金」
になる!!"
......というお話をしました。
→ http://hisesshoku-derm.com/archives/2005/08/43.php
「2週分のお話をまとめると......。
人間の健康は『身体』だけでは語れない。
『身体』と『心』共にすこやかでなければ
健康とは言えない。
ってことですよね?」
白木さん。ずばりその通りです。
実は、今週はそのお話を発展させて......。
『皮膚』と『脳』の関係について
お話したいと思っているんです。
▼意思が伝わる臓器、伝わらない臓器
人間の身体を構成しているパーツのことを、
医学では「臓器」と表現しています。
臓器は大きく2つに分けることができます。
1つ目は、手や足のように、
意思によって動かすことのできる「随意」の臓器。
2つ目は、胃や腸のように、
意思によって動かすことのできない「不随意」の臓器です。
みなさんの全身を覆っているお肌も、臓器のひとつ。
"お肌よ、キレイになれ!"と念じても、
"ニキビよ、いなくなれ!"と命令しても、
お肌に想いは通じませんよね。
残念ながら、お肌は「不随意」の臓器なんです。
▼お肌に気持ちが伝わる!?
「お肌が私の命令を聞いてくれたら、
こんなに悩まないのになぁ......」
確かにそうですね。
お肌の調子を思い通りにコントロールすることができたら、
どんなにいいでしょうね。
化粧品も、美容雑誌も、要らなくなってしまいます。
そして、コスメプロデューサーである牛田も......。
困ったことになってしまうかもしれません。
でも。命令をそのまま伝えることはできませんが、
お肌は、いつも心の動きを敏感に感じ取っているんですよ。
「え? 訓練すればお肌に命令を伝えられるようになるの??」
いや、そういうわけではないんですけど......。
▼現れてる! 心の影響
どんなに激しく、どんなに厳しいトレーニングを積んでも、
超能力者でない限りは
"もっと潤って!""ニキビを治して!"
という願いがお肌にダイレクトに届くことはありません。
でも、いつでも、どこでも。
お肌は常に心の影響を受けています。
分かりやすい例を挙げてみましょう。
例えば、"鳥肌"。
白木さんはどんなときに鳥肌が立ちますか?
「寒気を感じたとき......ですね。
夏場にクーラーが効き過ぎている部屋に入ったりすると、
ゾワワワ~~って。」
そうですね。
寒気を感じると、お肌にボツボツとした突起が現れますよね。
でも、むやみにボツボツとしているわけではないんです。
鳥肌にも、ちゃんと「意味」があるんですよ。
▼鳥肌の意味
しょっちゅう見かけるわりには、実態が知られていない"鳥肌"。
その役割は、『体温調節』です。
人間の身体は、寒気を感じると
・血流を弱め、
・お肌の立毛筋が鳥肌を立て、
・体熱の発散を防ぐ仕組みになっています。
つまり、お肌の表面に突起を作ることで、
身体の熱を外に逃がさないようにしているんですね。
「......なるほど~。
見た目が気持ち悪くていやだなって思っていたけど、
私の身体を冷やさないようにしてくれていたんですね」
そうなんです。
ほんと、人間の身体ってよくできているなぁ~。
って思いますよね。
▼寒くなくても......
「あれ、でも。
寒気を感じたとき以外にも、鳥肌が立つことがありますよね。
嬉しいときとか、悲しいときとか、驚いたときとか」
白木さん、いいところに気が付きましたね。
そうなんです!
鳥肌は、興奮や感動のために現れることもありますよね。
そのメカニズムをご説明しましょう。
私たちの脳の中には、
『大脳』と呼ばれる部分と『脳幹』と呼ばれる部分があります。
『大脳』は、主に精神的な活動を。
『脳幹』は心臓の動きや呼吸など、
生命維持のために必要な活動を司っています。
一見、全然関係のなさそうな両者ですが、
実は密接な関係があります。
どんなときも、互いに影響しあっているのです。
感動したときの鳥肌は、その表れです。
私たちの心に生まれた興奮や感動は、
まず、大脳で受け止められます。
そしてその刺激は脳幹にも伝わり、
鳥肌となって現れるのです。
○参考:脳の構造図
→ http://hisesshoku-derm.com/archives/2005/09/brain.php
▼身体と心はいつでもセット
「本来は体温調節のためにある"鳥肌"が、
心の動きの影響を受けて現れてしまうなんて......。
直接命令を与えることはできなくても、
人間の心はすごいパワーを持っているんですね」
そうですね。
だから、心と身体を切り離して考えることができないんです。
"健康=精神的・身体的・社会的に『良い状態』である"
というのも、そのためですね。
いつだって、心と身体、両方の要素が混ざり合って
人間の状態を作り出しているんです。
もちろん、これはお肌にも言えること。
お肌の調子がよくないからといって、サプリメントを飲んでみたり。
お肌の調子がよくないからといって、化粧水や乳液を換えてみたり。
これが間違いだというわけではありませんが、
それだけでは解決は見えてこないんです。
いま、ストレスを感じていないかしら?
その原因は何かしら?
と、心に呼びかけること。
そして、心の疲れや痛みをやわらげる方法を考えること。
これが健康、そして美肌につながる第一歩になるのです。
★牛田への感想・コメントはこちらへ。
http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php
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~ストレスについて~ アンケートのお願いです
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みなさんは、精神的なダメージを受けた後に、
お肌にも影響が及んでしまったことはありませんか?
疲れたなぁと思ったらお肌がガサガサになっていたり。
いや~な出来事のあとに吹き出物ができたり。
「あるある!」
白木さんの声が聞こえてきました。
しかし。
ストレスがお肌に出やすい人と、そうでない人。
どうやら2通りいらっしゃるようなのです。
牛田は「ストレスとお肌のメカニズム」を
解き明かしたいと思っています。
そこで、みなさんにご協力いただきたいことがあります。
こちらのアンケートにお答えいただけないでしょうか?
※こちらのアンケートは締め切りました
みなさんの声が"メルマガの素"になります。
どうぞよろしくお願いいたします!
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