メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2013年08月06日配信

第371号 補足します『何もつけない紫外線対策』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2013/08/06━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!

            「秘密の皮膚科学」

     第371号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 先月お届けした368号では、夏の3大テーマ
 (汗・日焼け・日焼け止め)についておさらいしました。

  ☆第368号 まとめて復習?『夏の3大テーマ』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2013/07/368.php


 木陰に隠れたり、帽子をかぶったり、
 日傘をさしたりできる状況ならば
 日焼け止めをつけなくても、大丈夫です。


 ......というお話をしましたが、
 "日焼け止めをつけないこと"には
 根強い抵抗感があるようです。

 今回は、反響のメールをご紹介しながら
 紫外線対策について
 補足のお話をいたします。



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             ── 補足します ──

            『何もつけない紫外線対策』の秘密

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 ▼368号を読んで ~紫外線対策・4つの疑問~


 まずは、ご質問にお答えしていきましょう。


 ┌────────────────────────────
 | 
 | Q1.【肌が健康ならば、黒く日焼けしない?】
 | 
 | 
 | 日常の紫外線で、知らないうちに
 | 首が焼けて黒くなってしまいました。
 | 
 | 日焼け止めはレジャーのときのみで、
 | あとは日傘を使っています。
 | 
 | メルマガには
 | 『肌が傷んでいなければ日焼けしない』とありましたが、
 | 黒くもならないのでしょうか?
 | 
 | 日焼け止めは日常的に使えないし、
 | 日傘と長袖だけでは
 | 肌を白く保てないのでしょうか。
 |                     (20代・女性)
 | 
 └────────────────────────────


  →→→A1.健康な肌でも日焼けはしますが、元の肌色に戻ります。


  健康な肌でも、紫外線を浴びれば日焼けはします。
  ただ、日常生活レベルの紫外線なら、
  シミにならずに元の肌色に戻ります。






 ┌────────────────────────────
 | 
 | Q2.【ダメージ肌の紫外線対策は?】
 | 
 | 
 | 私は健康な肌でなく、
 | アトピーによるダメージ肌です。
 | 
 | そのせいか日焼けすると
 | 元に戻ることがあまりできません。
 | 
 | もとは白かったけれど、今は冬でも黒めです。
 | そういう場合にはどう対策すればよいでしょうか?
 | 
 |                     (50代・女性)
 | 
 └────────────────────────────


  →→→A2.さらに肌を傷めないよう『何もつけない生活』の徹底を。


  肌にダメージがある場合は、
  なおさら肌を傷めないことが重要になります。

  ファンデーションや日焼け止めは
  全成分がどのようなものであれ
  つければ肌に負担をかけます。

  測定データからも分かりますが、
  日焼け止めを使用していると
  紅斑値が高いまま(炎症状態のまま)となり、
  炎症性の色素沈着を起こしてしまいます。

  肌の弱い人は、
  何かをつけて皮膚を保護することはできません。

  非接触研究会では、
  くすみが取れない・色素沈着を起こしている方には
  以下のポイントを実践したうえで
  ASVCを3ヶ月間お試しいただいています。

  ・日常生活では肌に何もつけない
  ・紫外線対策には、日傘や帽子を用いる
  ・『8つの習慣』を実践する

   ☆何もつけない生活、8つの習慣
    http://hisesshoku-derm.com/contents/style/nanimo.php





 ┌────────────────────────────
 | 
 | Q3.【ファンデーションで紫外線対策をするには?】
 | 
 | 
 | "何もつけない"を始めて3ヶ月半、
 | 出勤時は「秘密のコンパクト」を薄くつけています。
 | 
 | このファンデーションには、
 | 紫外線よけの効果はありますでしょうか?
 | 
 | もし、無い場合はミネラルファンデーションに
 | 変えてみようかと思っておりますが、
 | どちらがよいか判断に迷っています。
 | 
 |                     (40代・女性)
 | 
 └────────────────────────────


  →→→A3.肌に何かをつける前に、帽子や日傘を活用しましょう。


  「秘密のコンパクト」は
  ブラシで薄くつけることを前提としていますので、
  紫外線防止効果は薄いでしょう。

  ファンデーションを厚塗りして紫外線対策をするより、
  何もつけずに肌に負担をかけないほうが
  シミ予防にもつながります。






 ┌────────────────────────────
 | 
 | Q4.【南国でも"何もつけない"で大丈夫?】
 | 
 | 
 | 海外の南国に行く場合、ノーメイクで大丈夫でしょうか?
 | お粉(ミネラルファンデーション)ぐらいは
 | はたかないと、と思っているのですが...
 | 
 | 日焼け止めも全く必要ないでしょうか?
 | やはり日焼けによるシミ、シワが
 | できてしまうのではないかと気になります。
 | 
 └────────────────────────────


  →→→A4.帽子や日傘を使えるなら、大丈夫です。


  ミネラルファンデーションを薄くつける程度では
  あまり日焼け止め効果はありません。

  南国でも、帽子や日傘を使えるならば
  日焼け止めをつける必要はありません。

  紫外線の強い時間帯に長時間屋外で過ごし、
  帽子や日傘を使えない場合のみ
  日焼け止めを使いましょう。

  肌にやさしいことを謳った日焼け止めでも
  肌の弱い方には刺激となりますので、
  リスクを理解したうえで使うようにしてくださいね。






 ▼紫外線対策をめぐるご報告


 紫外線対策Q&Aは以上です。
 白木さん、いかがでしたか?


 「紫外線=恐ろしいもの、という意識が
  根強くあるんだなと思いました。

  でも、ギラギラの太陽を目の当たりにすると
  つい肌に何かをつけたくなってしまう気持ち、
  私もちょっと分かります......」


 ええ。

 日焼け止めが肌の負担となることは理解しているけれど
 つけないという決断ができない、思い切れない、
 という方が多いようですね。

 そんな状況を乗り越え
 一歩を踏み出したフェローから
 うれしいご報告が届いています。

 3通ご紹介しますね。


 ┌────────────────────────────
 | 
 | 『紫外線がまったく気にならなくなりました』
 | 
 | 
 | 何もつけない生活をして2ヶ月が経ちますが、
 | 今の季節の暑さや、紫外線もまったく気にすることなく
 | 生活できていることが奇跡のようです。
 | 
 | 日焼け止めを塗りたくって
 | 紫外線を恐れていた日々はなんだったのでしょうか......
 | 
 | と思うほど、ストレスなく生活できていることに
 | 感謝しています。
 | 
 |                     (30代・女性)
 | 
 └────────────────────────────

 ┌────────────────────────────
 | 
 | 『日焼け止めが逆効果だったと知り、驚きました』
 | 
 | 
 | 小学生の頃は綺麗な肌だったのに、
 | 中学生になった頃からニキビができ始め、
 | 肌が所々クレイターのようにひどい状態になりました
 | (今から思えば、
 |  洗顔料を使い始めた時期と重なるかと思います)。
 | 
 | 大人になり、インドハーブと出会ってから
 | 多少肌の状態はマシになりましたが、
 | それでも角栓は詰まったままで毛穴は開きっぱなし。
 | 
 | おまけに鼻の頭にシミができ始め、
 | 一体自分の何がいけないのかと、
 | 友達の美しい肌と何度も見比べては悲しくなっていました。
 | 
 | そんな時、たまたまネットサーフィンで見つけたのが、
 | 御サイトでした。
 | 
 | インドハーブを実践してお湯のみ洗髪にも
 | 何度か成功していた時期だったので、
 | サイトの内容をすんなりと受け入れることができ、
 | まさに目から鱗でした。
 | 
 | シミを気にして日焼け止めを使っていたのが、
 | まさか逆効果だったとは......!
 | 
 | 考えてみれば、そもそも初めてシミができたのも、
 | 以前留学した時に「海外の日差しは強いから......」と
 | 毎日日焼け止めを塗っていた後にできていたことを思い返し、
 | 日焼け止めの使用で逆にシミができていたことに気付かされ、
 | とても驚きました。
 | 
 |                     (20代・女性)
 | 
 └────────────────────────────

 ┌────────────────────────────
 | 
 | 『肌が白くなり、シミが増えることもなくなりました』
 | 
 | 
 | 何もつけない生活を始めて
 | 来週で4ヶ月経過します。
 | 
 | 最初の頃に比べて、
 | 肌全体の色が白く統一されてきました。
 | 
 | この生活を始めるまでは真冬でも
 | 日焼け止めを欠かさない生活をしていましたが、
 | この4ヶ月間日焼け止め、クレンジング、基礎化粧品を
 | 一切使わず、日傘・帽子・サングラス・フェイスカバーを
 | して外出しています。
 | 
 | 今まで紫外線が恐ろしかったのですが、
 | この生活を始めてからは特にシミが増えることもなく、
 | 健康な肌に戻ってきているようです。
 | 
 |                     (40代・女性)
 |
 └────────────────────────────






 ▼まとめ ~ まずは日よけアイテムの活用を ~


 今回は、紫外線対策についての
 ご質問にお答えしながら
 補足の解説をしました。


 最後に、紫外線対策のポイントを確認しましょう。


 ◆日常生活(通勤や買い物程度の外出)では、
  "肌に何もつけないこと"が
  一番のシミ・シワ予防になります。

 ◆ファンデーションや日焼け止めをつけるのではなく、
  日傘や帽子、長袖の衣類で紫外線をガードしましょう。

 ◆ただし、海や山などの屋外で長時間過ごす場合は、
  日焼け止めをつけましょう。


 紫外線対策は、
 毎年取り上げているテーマです。

 もっと詳しくお知りになりたい方は
 ぜひバックナンバーもご覧くださいね。




 ☆質問・疑問などがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php







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