メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2013年09月17日配信

第377号 意外に大きい?『寝具の影響』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2013/09/17━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!

            「秘密の皮膚科学」

     第377号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 数年にわたって"何もつけない生活"を続けているのに
 紅班値が一定以上に下がらない、
 毛穴が閉じないなど
 肌トラブルの改善が進まないケースがあります。

 フェローのみなさんと
 原因を探るなかで行き当たったもの。

 それは【寝具】でした。



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            ── 意外に大きい? ──

               『寝具の影響』の秘密

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 ▼Nさん(40代・女性)の事例


 読者フェローのNさんから
 こんなご相談をいただきました。
 

 ┌────────────────────────────
 | 
 | 【額に原因不明の湿疹があります】(2013年8月9日)
 | 
 | 
 | いつもメルマガを楽しみにしております。
 | 
 | 今回紹介されていた
 | 『くすみが取れてシミが目立ってきた』
 | というご報告を読んで、落ち込んでしまいました。
 | 
 | 私は3月から"何もつけない生活"を始めましたが、
 | くすみもシミもそのままで
 | 変化が見られないのです。
 | 
 | いくら帽子をかぶっても、照り返しなどで
 | 少しは紫外線を浴びてしまうのでしょう。
 | 体の中で一番黒いところは顔です。
 | 
 | 顔が黒くなってきたのに伴って
 | シミは一層濃くなってきました。
 | 
 | また、額にずっと湿疹ができて治りません。
 | 帽子(何度も洗濯)のせいかと思い
 | かぶるのをやめて日傘だけにしましたが、
 | あまり変化がありません。
 | 
 | 前髪は額につねにふれていますが、
 | それ以外のものが顔や髪に触らないように、
 | すごく気をつけています。
 | 
 | 平野さんの『肌断食』に
 | "なにもかわらないなら続けていこう"
 | と書かれていました。
 | 
 | 私も、変わらないのなら
 | 続けていくべきだとは思っています。
 | 他に方法はないのですから。
 | 
 └────────────────────────────


 牛田はNさんに、

 ●肌に変化がないときは
  まだ一次刺激性物質と接触していること

 ●肌に触れているものを
  リストアップする方法があること
  http://hisesshoku-derm.com/archives/2013/03/352.php

 をお伝えしました。



 その後、Nさんからこんなご報告が届きました。

 ┌────────────────────────────
 | 
 | 【原因が分かりました】(2013年8月21日)
 | 
 | 
 | 牛田様
 | 
 | いつも丁寧な指導ありがとうございます。
 | 額にできていた湿疹がようやく無くなってきました。
 | 
 | 前回のメルマガに
 | 『寝具の影響は意外に大きい』とありましたので
 | まず、枕を疑ってみました。
 | 
 | それまで使用していた低反発枕をやめて、
 | 2つに折りたたんだバスタオルで枕をつくり
 | 毎日洗うようにしました。
 | 
 | すると、次の日から
 | 額の不思議な湿疹が消えたのです。
 | 
 | 10年使った低反発枕、
 | 汗をかいてもアイスノンで濡れても
 | 一度もカビたことはありませんでしたが、
 | 湿疹の原因は枕だったようです。
 | 
 | これから少しづつでも
 | 肌のくすみが取れていけば良いなと思っています。
 | 
 | とりあえずご報告します。
 | ありがとうございました。
 | 
 └────────────────────────────






 ▼汗をかいているのに、カビない理由


 Nさんの原因解明のヒントとなったのは
 先月お届けしたメルマガでした。

  ☆第372号 ベテランフェローが実践!『夏ならではの工夫』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2013/08/372.php


 枕やベッドパッド、布団は
 寝ている間にどんなに汗をかいても
 カビが生えたりしないことからも分かるように、
 かなり強い加工がされていることが考えられます。

 抗菌剤の中には汗や皮脂に溶けやすいものがあり、
 寝ている間に汗をかくと、
 加工をされていないタオルを敷いてガードしていても
 肌に影響を及ぼします。

 寝ている間に身体や顔がかゆくなる、
 朝起きると赤みが出ている、という方は、
 Nさんのように寝具の見直しをしましょう。

 抗菌加工や防ダニ加工が施されている寝具に触れた手で
 顔や身体に触れることによって
 かゆみや赤みが出てしまうことも。

 見直しの際は、
 手を介しての間接接触の可能性も考えてみてくださいね。






 ▼まとめ ~ まずは「無加工のタオル」で代用を ~


 今回は見落としがちな
 寝具の影響についてお話しました。

 白木さん、いかがでしたか?


 「気をつけなきゃとは思うものの、
  まったく無加工の寝具なんて滅多にないでしょうし、
  寝ている間に顔に触らないようにするのも難しいですよね~」


 ええ。

 肌の弱い人は
 誰もが寝具の影響を受けている可能性があります。

 いま、測定フェローの間でも
 寝具をどうするかということが
 "課題"になっているんですよ。


 「まずは、Nさんのように
  バスタオルをたたんで枕代わりにしてみようかな!」


 そうですね。

 サウンドスタイルでも
 柔軟剤、抗菌剤、蛍光剤などの落ちにくい加工をしていない
 『非接触研究会』で開発したオーガニックタオルを販売しています。

 しかし、あくまでタオルは代用品。

 根本的な解決をするには
 布団や枕など寝具の開発をするしかない!?
 かもしれませんね。 






 ☆質問・疑問などがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php







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