バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」

2022年03月01日配信

カサつく原因は?『ワセリンとのつき合いかた』の秘密 | 第699号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022/03/01━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第699号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 3月になりましたが朝晩はまだ肌寒いですね。
 身体にストレスがかかりやすい季節の変わり目です。


 「そのせいか最近はワセリンについての
  質問をいただくことが増えましたね!」


 そうですね、白木さん。
 今回はいただいたご質問にお答えします。
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          カサつく原因は?

      『ワセリンとのつき合いかた』の秘密

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 ▼ワセリンのつけ方は


 「ワセリンをつけるといっても
  頻度とか量とか気になりますよね」


 そうですね、ご質問にお答えしていきましょう。



 Q1.ワセリンはこまめに塗り直してもいいですか?

 A1.


 「ワセリンはつける前に指定の
  ペーパータオルで手を拭うんでしたよね!」


 はい。
 つける前のひと手間でカサつきが出にくくなると
 いうお話をしたことがありますね↓

 ☆ワセリンをつけても?『治まらない手のカサつき』の秘密 | 第693号
  hisesshoku-derm.com/archives/2022/01/_693.php


 「もちろんワセリンは何度塗っても
  問題ないんですよね?」


 皮膚にタンパク変性を起こすことはないのですが......。
 どんなものでも肌に長時間つけておくことは
 皮膚生理を妨げるんですよ。

 ワセリンも「何かをつけている」という意味では
 角質の自然な剥離(代謝)を妨げています。

 つけたままにしておくと、
 洗い流したときに剥離が起きるのです。


 「つけているから剥がれられなかった角質が
  洗い流したときに剥がれるんですね?」


 ええ。ですので夜つけたまま寝ることは
 おすすめしていないんですよ。


 もし何度も塗らなくてはならないくらい
 カサつくときはその原因を探しましょう。

 また、厚く塗るとお湯のみで落としにくく
 なりますので薄くのばしましょう。




 Q2.お風呂上がりにワセリンを全身につけてもいい?

 A2.

 よくお風呂上がりに水分を逃がさないよう、
 保湿したほうがよいと言われていますが。
 水分は外から補うことはできません。

 ワセリンを全身につける必要はありません。


 「全身がお風呂上りにカサカサするとしたら、
  入浴時に接触しているということなんですよね」


 その通りです、白木さん。

 入浴剤や家族が使用している石鹸やシャンプー、
 抗菌剤入りの浴室用洗剤など、入浴時に
 接触する可能性のあるものはたくさんあります。

 ひとつずつ原因になりそうなものを
 確認してみましょう。




 Q3.ワセリンを小分けにして持ち歩きたいのですが、
  容器はどう洗ったらいいですか?

 A3.

 容器に付着した一次刺激性物質が気になる場合は、
 指定の洗濯洗剤で容器を洗ってから使いましょう。

 外出先で使用する場合も、
 手に付着している一次刺激性物質を
 ペーパータオルで落としてからワセリンをつけてくださいね。

 なお、ワセリンは気温が高くなると
 柔らかく溶けてしまいます。容器を
 ビニール袋に入れるなどの工夫をしましょう。





 ▼おわりに~つけるより大切なことは~


 ワセリンはカサつく部分をごまかすために
 使うものです。

 ワセリンのつけ方も大切ですが、
 肌がカサついている理由を見つけることが大事。

 手、かかと、身体、顔......。
 ワセリンをこまめに塗りたくなるほど
 カサついてしまうときは、強い接触が考えられます。

 ワセリンで対処するよりも
 つける必要のない肌を目指しましょう。




 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞ。
  →→ https://jstcd.or.jp/contact/



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