メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2012年06月05日配信

第312号 伝わった? 『家族や世間との兼ね合い』の秘密(2)

 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 前回から
 【何もつけない生活について
  周囲の人にどう伝えるか?】
 をテーマにお届けしています。

  ☆第311号 伝えられる?『家族や世間との兼ね合い』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2012/05/311.php


 非接触療法研究会では
 実際に家族や友人に伝えた方々から
 体験談を寄せていただきました。

 理解・協力が得られた人。
 部分的に理解された人。
 だめだった人......
 さまざまです。

 今回から2回にわけてご紹介します。


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            ── 伝わった? ──

          『家族や世間との兼ね合い』の秘密(2)

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 ▼家族や友人の反応は......?



 (ご報告:その1)
 ┌────────────────────────────
 | 
 | *伝わった?→【ほとんど×】
 | 
 | 『私には無理! と言われてしまいました』
 | 
 |---------------------------------------------------- 
 | 
 | 友人たちに
 | "何もつけない生活"について話してみましたが、
 | ほとんどが「えーっ? 絶対やめなさい」
 | 「私には絶対無理!」といった答え。
 | 
 | ただ、一人だけ反応した友人がいました。
 | 
 | 「シャンプー剤使わなくても臭くならないし、
 | ブラッシングをして綿手袋で洗うとさらさらになるよ」
 | と話したら、
 | シャンプーは週1回だけにして、
 | それ以外の日は湯シャンをするようになったのです。
 | 
 | その友人はくせ毛で、ずっと
 | 髪のごわごわとパサパサを気にしていて
 | 毎日シャンプーすることを疑問に思っていたそうですが
 | 今は少し落ち着いてきたようです。
 | 
 | 完全湯シャンが
 | できるようになるともっと良いのですが......。
 | 
 | きっと、これまでに何をしても
 | 肌や髪が改善しなかった人は
 | "何もつけない生活"を試してみようと思うのですね。
 | 
 | (40代・女性)
 | 
 └────────────────────────────



 (ご報告:その2)
 ┌────────────────────────────
 | 
 | *伝わった?→【△】
 | 
 | 『洗濯は◎ですが、お風呂が×です』
 | 
 |---------------------------------------------------- 
 | 
 | 家族への伝え方について
 | 結論から申しますと、
 | 半分理解あり、半分理解なしでした。
 | 
 | 洗濯は家族の分全て私がやってるので
 | どの洗剤を使おうが、問題ありませんでした。
 | 
 | たまにタオルがごわつくから
 | 柔軟剤を使ってほしいと言われますが、
 | 干す時にできるだけ伸ばして干したり、
 | パリパリに乾く前に取り込むなどして
 | 何とかしのいでいます。
 | 
 | 問題なのは、お風呂です。
 | 私以外の家族はシャンプー、石けんを使用しています。
 | 
 | お湯だけで汚れは十分取れると言っても、
 | 自分の体臭が気になるらしく信用してもらえません。
 | 
 | 主人は肌が強いほうなので、
 | シャンプーなどは全然問題なく使えており
 | やめる必要がないようです。
 | 
 | 子供もまだ2歳なので、
 | じっくりゆっくり髪の毛を洗うことをとても嫌がります。
 | 
 | 私が洗う時だけは何とか
 | お湯のみで洗っているのですが、
 | 主人と入浴するときはシャンプーを使っているようです。
 | 
 | 浴槽の掃除の時だけは理解して、
 | 洗浄剤を使わずに掃除してくれています。
 | 
 | 一番気をつけたい場所であるはずの浴室が
 | 刺激だらけの場所になってしまっているのが
 | なかなか肌が改善しにくくなっている原因だと思われます。
 | 
 | 私もなにかよい案があれば教えていただきたいです。
 | 
 | (30代・女性)
 | 
 └────────────────────────────



 (ご報告:その3)
 ┌────────────────────────────
 | 
 | *伝わった?→【○】
 | 
 | 『夫にとって快適な空間づくりをしました』
 | 
 |---------------------------------------------------- 
 | 
 | 「家族の理解はどうしたら?」というテーマについて
 | 私の体験を書きます。
 | あまり参考にならないかもしれませんが。
 | 
 | 非接触療法を実行するには
 | 夫の理解が絶対に必要だと思いました。
 | 
 | 私は、私の体質を説明すると同時に
 | 「夫にとって暮らしやすい・気持ちいい空間を作る」
 | という作業をしました。
 | 
 | 枕カバーとシーツを毎日替えるようにしたのですが、
 | きちんと洗って乾かした枕カバー、シーツ、
 | パジャマで寝ると夫は気持ちがいいようです。
 | 
 | そして、
 | これは非接触療法の一環なんだよ、
 | やめたら気持ちよくなくなるよ、という話を
 | 休日に家事を手伝ってもらいながら
 | なんという事もなく話しました。
 | 
 | お風呂も最近ピカピカなのは
 | 私が昼間(主婦です)ぞうきんで磨いているからだよ、
 | これも非接触療法の一環なんだよ。
 | 
 | だから狭いけどシャンプーや石けんを使うのは
 | バスタブの外でやってね。
 | 
 | やったあとは軽くでいいから
 | お風呂ブラシで磨いてね。
 | 
 | ......と、しつこくない程度にお願いしました
 | (そして夫が実践してくれたら
 |  大げさなぐらい褒めたおす・好物をご飯に出す)。
 | 
 | 夫は、私がアレルギー体質で
 | いろんなものに過敏なのは知っていましたが、
 | 自分自身が気持ちよい・快適な生活をすると
 | また違った感想を抱いたようです。
 | 
 | 家事の手間は少々増えましたが、
 | 皮膚の強い人に理解してもらうには、
 | 「その人にとってのメリット」が無いと
 | 難しいのではないでしょうか。
 | 
 | やっぱり一番効果的なのは
 | "快適・気持ちいい"を
 | 味わってもらうことではないかと思います。
 | 
 | (30代・女性)
 | 
 └────────────────────────────





 ▼今回は3つの事例をご紹介しました


 白木さん、いかがでしたか?


 「肌が強い人と一緒に
  何もつけない生活をするには
  やっぱり工夫が必要なんですね」


 そうですね。

 3つめのご報告にもあるように
 肌の強い人は、自分にとってのメリットがなければ
 なかなか始めようと思えないかもしれません。

 家族や友人に理解してもらえたという方は
 上手に話をしているようですね。

 ◆相手にメリットを伝えること
 ◆それを実感してもらうこと

 この2つがポイントになりそうです。


 次回もみなさんからのご報告を紹介いたします。
 どうぞお楽しみに。



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