メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2011年07月26日配信

第286号 8項目の完全実践を! 『何もつけない生活』の秘密(2)

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサーの牛田専一郎です。

 日常生活全般にわたって
 "何もつけない"を実践してこそ
 肌は改善する──。

 そんな思いを込めて、
 "何もつけない"から"何もつけない生活"へと
 表記を改めることになりました。

  ☆詳しくは前号にて。
   第285号 始めませんか? 『何もつけない生活』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2011/07/285.php


 これから"何もつけない生活"をスタートしよう、
 あるいは再チャレンジしようとお考えの方のために。

 今回は【具体的な始め方】についてお話しします。


☆------------------------------------------------------------☆

          ── 8項目の完全実践を! ──

           『何もつけない生活』の秘密(2)

☆------------------------------------------------------------☆


 ▼まずは何をどうしたら?


 いざ"何もつけない生活"を始めようと思っても
 いったい何から行なえばよいのか、
 途方に暮れてしまう方も少なくないようです。

  ┌────────────────────────────
  |【私に道しるべを!】
  |
  | 初めてメールします。よろしくお願いします。
  | 私は俗に言うクレーター肌で、
  | 今までどんな化粧品を使ってもダメでした。
  | 
  | でもキレイになりたいと思い、
  | "何もつけない"に挑戦しています
  | (シャンプーはまだ少量つけていますが)。
  | 
  | が、自分でもなにをどうしたらいいのか、
  | さっぱりわかりません。
  | なにか私に道しるべをいただけたら幸いです。
  |                     (20代・女性)
  └────────────────────────────


 「うん、お気持ちとってもよく分かります!

  何しろ情報の量が膨大になっていますからね~。
  バックナンバーに目を通すのもタイヘンですよね」


 白木さんは
 化粧水・乳液をやめることからスタートしたんですよね。


 これから始める方は、
 まずは次の8つの項目にトライしてみましょう。

  ┌────────────────────────────
  |◆新しい【8つの習慣・シンプルバージョン】◆
  |
  |
  |(1)基礎化粧品、シャンプー・リンスを使用しない
  |
  |(2)肌にトラブルのあるときはメイクをしない
  |   (メイクが必要なときは、お湯と
  |    手ぬぐいのみで落とせる程度に)
  |
  |(3)日常生活では日焼け止めを使わない
  |
  |(4)顔、身体、髪、手は水またはお湯のみで洗う
  |
  |(5)肌に触れる衣類や寝具は指定の洗剤で洗う
  |
  |(6)抗菌剤配合の浴槽用洗剤や、
  |   除菌・消臭スプレーを使用しない
  |
  |(7)クリーニングに出した衣類や寝具は
  |   直接肌に触れないようにする
  |
  |(8)日常的に手で顔や髪に触らない 
  |
  └────────────────────────────

 これらの項目は、
 約3900件のモニター事例から
 実際に肌荒れをしたという報告のあった状況や、
 測定数値に大きな影響を及ぼした生活習慣をもとに
 まとめたものです。

 肌が弱い方、慢性的なトラブルに悩んでいる方を対象としています。






 ▼さぁやってみましょう! ~具体的な始め方~


 最短で肌の状態を改善するためには、
 【できるだけ早く、8つの項目すべてを達成すること】
 が必須となります。

 各項目について、具体的にどう取り組んだらよいのか?
 順にみていきましょう。



 (1)基礎化粧品、シャンプー・リンスを使用しない
 ================================================

  ◆洗顔後は何もつけない

   お湯又は水で(洗浄剤は使わない)洗顔をします。
   洗顔後は、化粧水・乳液・美容液・クリームなどを
   つけないようにします。

   「美白用化粧品は使ってもよいですか?」という
   お問い合わせをいただくことがありますが、
   すべての化粧品の使用を中止しましょう。

   つっぱったり、カサカサしたりしても、少し我慢。
   時間が経つと自然な潤いが出てくるはずです。
   気にするあまり、手で頻繁に触らないようにしましょう。


  ◆シャンプー・リンス、トリートメントを使わない

   洗い流さないタイプのトリートメントや
   整髪剤の使用もしないようにしましょう。

   シャンプー・リンスを使わずに洗髪するには
   少しコツが必要です。

   最初は小麦粉シャンプーを使って
   徐々に慣らしていくとよいでしょう。

   綿手袋、獣毛ブラシなどの補助グッズを使ってもOK。
   どなたにもお湯洗髪は可能です。

    ☆『完全お湯洗髪成功法』の秘密
     http://hisesshoku-derm.com/archives/2007/03/post-14.php


   最初はシャンプーと同じ感覚で、
   短時間でごしごしこすって終わりにしてしまいがちですが、
   お湯洗髪の秘訣は「一手間かけて、やさしく丁寧に」。

   モニタリングでは、お湯洗髪をマスターする期間は
   だんだんと短くなってきています。

   モニターへのアンケートでは、
   挑戦して1ヶ月未満の方の約8割が
   「スムーズに移行できる」「すでにできている」と
   回答しています。まずは1ヶ月を目標に続けましょう。

   思い立ったその日から実践できることですから
   早速挑戦してみましょう。



 (2)肌にトラブルのあるときはメイクをしない
   (メイクが必要なときは、お湯と手ぬぐいのみで落とせる程度に)
 ================================================================


  「肌トラブルを隠したいのに
   化粧下地も、カバー力のあるファンデーションも
   つけられないなんて......。
   最初はホントに思い切りが必要でした」(白木)


   白木さんも始めたばかりの頃は
   いろいろ戸惑っていましたよね。

   厚塗りのメイクをしてクレンジングで落とす、
   という生活を続けていると
   素肌をきれいにすることはできません。

   クレンジング剤を使わなければ
   落とせないほどしっかりと付着する下地や
   リキッドファンデーション、
   クリームファンデーションの使用を中止しましょう。

   目の周りや頬にカサつき、ニキビ、赤み等がある場合は
   落ちにくいアイメイクもお休みしてください。

   コンシーラーだけは部分的に使いたい、という
   ご意見もありますが、隠したい部分は傷んでいる部分。

   思い切ってメイクをせずに過ごしたほうが
   早く健康な素肌に戻ります。

   モニターの中には、最初はめがねをかけて
   人の注意が肌に行かないように工夫した、
   という方もいらっしゃいます。


  ◆どうしてもメイクが必要なときは

   ファンデーション、チークは
   界面活性剤やシリコン不使用のものをブラシで薄くつけます。
   お手持ちの化粧品の全成分を確認してみましょう。

   ☆化粧品によく使用される界面活性剤・シリコーン
    http://hisesshoku-derm.com/archives/2006/10/kaimenkassei.php

   石けんや洗顔フォーム、クレンジングを使わなくても
   落とせるほど薄付きのメイクを心がけましょう。

   界面活性剤やシリコン配合の化粧品をつけた
   ブラシやスポンジは、『秘密の化粧品』推奨の
   中性洗剤で洗い直してから使います。


  「私もそうでしたが、トラブルを意識している人ほど
   メイクをしないことに抵抗があるのではないでしょうか。

   つけないことに葛藤もあると思いますが、
   肌を傷めるものと接触しないことが
   健康な素肌を取り戻す近道です」(白木)



 (3)日常生活では日焼け止めを使わない
 ======================================

   夏でも、日常生活では
   日焼け止めの代わりに日傘、帽子を使いましょう。
   肌には何かをつけたままにしないことが基本です。

   こちらについても、メイクと同じように
   最初は少し勇気がいるかもしれませんが、
   思い切って「つけない」ことを選びましょう。



 (4)顔、身体、髪、手は水またはお湯のみで洗う
 ==============================================

  「汚れやにおいは石けんでなければ落ちない!
   と思っている方も多いかもしれません。
   私もそんな一人でした」(白木)


   健康な肌では、皮膚常在菌が悪性菌の繁殖を抑制しています。
   ですから、日常的に消毒や殺菌をする必要がないのです。

   洗浄剤を使わないからといって
   衛生上の問題もありません。

   お風呂でよく温まった後、顔・身体を
   お湯と手ぬぐいで洗いましょう。

   ごしごし強くこするのではなく、
   やさしくぬぐうように洗います。

   髪は、お湯洗髪に慣れるまで
   小麦粉シャンプーを使ってもかまいません。


  ◆ハンドソープにもご注意を

   ハンドソープを使うと、
   手に遊離脂肪酸や抗菌剤が残留します。
   その手で顔や髪に触れると、間接接触をしてしまいますから
   手荒れのない方でも使用を控えましょう。



 (5)肌に触れる衣類や寝具は指定の洗剤で洗う
 ============================================

   衣類や寝具は直接肌に触れるものですから
   その影響は"大"です。

   今使っている洗剤がなくなってから、ではなく
   すぐに「トップクリアリキッド」で洗い直しましょう。

   1度の洗濯では柔軟剤等を落としきれません。
   手間がかかりますが2回以上洗うのがおすすめです。

   衣類だけでなく、マスクや帽子など、
   肌に直接触れる小物も洗濯してから使用してくださいね。

   現在、柔軟剤やシリコン無配合の中性洗剤は市販されていません。
   ウールやおしゃれ着を洗うときに必要な場合は、
   マーケットスタイル開発室で開発した中性洗剤を使うとよいでしょう。

   ☆牛田プロジェクト:開発実績
    http://hisesshoku-ryouhou.com/contents/development.html



 (6)抗菌剤配合の浴槽用洗剤や、除菌・消臭スプレーを使用しない
  ============================================================

   市販されているほとんどの浴槽用洗剤には
   「除菌」と表示されています。

   洗浄剤を使わずに、アクリルスポンジなどで
   浴槽を洗うとよいでしょう。



 (7)クリーニングに出した衣類や寝具は、直接肌に触れないようにする
  ================================================================

   クリーニングに出した衣類や毛布は
   できるだけ直接肌に触れないように注意しましょう。

   セータ―やマフラーを
   自宅で推奨の中性洗剤で洗うことで、
   コートが直接首や顔に触れないようにすることができます。

   毛布には、同じく自宅で洗濯した
   カバーをつけましょう。



 (8)日常的に手で顔や髪に触らない
 ==================================

   トラブルのある方は、つい肌が気になって
   無意識のうちに顔を触っていることがありますが、
   触りたくなってもちょっと我慢。

   目には見えませんが、手には
   身の回りの柔軟剤や抗菌剤が付着しています。

   手についた一次刺激性物質を水で洗い流してから
   顔や髪を触りましょう。






 ▼まとめ ~ すべて実践してこそ意味があります ~


 今回は"何もつけない生活"の具体的な始め方について
 お話しました。いかがだったでしょうか?


 「どれも、思い立ったその日から始められることばかりですね。
  一気に8項目すべてを実践するのは難しいかもしれませんが......」


 そうですね。
 まずは自分で「つけない」ことを選択できる実践項目から
 始めてみるとよいでしょう。

 ただし、"できるものだけを行なう"という実践方法は
 肌の弱い方には意味がありません。

 1つでも接触しているものがあると、
 "何もつけない生活"を始める前より
 むしろ悪化したように感じてしまうこともあります。

 【全項目を実践できたときから肌の変化が始まる】
 ということを、覚えておいてくださいね。

 新しいニキビができなくなった、
 毛穴が目立たなくなった、
 カサつかなくなった、テカらなくなった......

 などの変化が現れると、
 "何もつけない生活"を続けるモチベーションが高まります。


 最後に"何もつけない生活"を楽しむ秘訣を。

 いろいろなことに神経質になりすぎて
 ストレスに感じてしまうのはよくありません。

 「毎日お手入れしないで済んで気がラク」
 「お金がかからなくて助かる」

 という程度に考えている方のほうが、
 良い変化に早く気づいているようです。




 ☆質問・疑問などがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
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            ☆編集後記☆
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