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2019年11月26日配信

第595号 冬一番の悩み？『手が荒れたときの原因』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019/11/26━☆
　　　　健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

　　　　　　　　　　 「秘密の皮膚科学」

　　　　第595号　発行者：シニアフェロー　牛田専一郎
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　みなさん、こんにちは。
　シニアフェローの牛田専一郎です。


　白木さんが手を見てため息をついています。
　どうかしましたか？


　「どうしても冬が近くなると手がカサカサに
　　なるんですよね・・・」


　白木さんもですか。
　手荒れのご相談が増えてきているんですよ。
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　　　　　　　　　　冬一番の悩み？

　　　　　　　『手が荒れたときの原因』の秘密

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　▼手荒れの原因と対策


　肌の弱い方はどうしても、
　自宅で洗えない衣類や毛布などを
　触って、手が荒れがちな季節です。

　加工したものが身の回りにあふれる
　環境なので、完全に手荒れを防ぐことは
　難しいのですが。

　原因と対策を知っておくと、
　つらい手荒れを軽くできますよ。



　〇指先が荒れるとき

　一番、柔軟加工をしたものと触れるのは
　指先。指先がかさかさしてセーターに引っかかったり、
　ひどい場合は割れてしまうこともあります。

　また、革のバッグを持つ指の皮が
　むけるという方も。

　指先の接触は避けられないことが
　多いのですが、コントロールできる範囲で
　他の接触機会を減らすようにしましょう。


　【対策】

　（１）素手で食器洗いをせず手袋をする

　ちょっとした洗い物なら素手でパパっと
　やってしまいたくなりますが、
　少し面倒でもゴム手袋を。

　ゴム手袋の劣化防止剤などで
　手がカサつくこともありますので、
　手荒れしている方は綿手袋を下にしましょう。


　（２）手洗いは水のみで

　インフルエンザ対策や風邪予防で
　日常的に手をアルコール消毒をしたり、
　石けんで洗ったりする方は。

　流水で１分程度よく洗い流すことで、
　手に付着したウイルスは洗い流すことができます。

　手荒れのある方は、日常的には洗浄剤を
　使用しないようにしましょう。




　〇手の甲が荒れるとき

　クリーニングに出したコートや新しい衣類の
　袖が触れて手の甲がカサカサすることがあります。

　特に強い加工をされている衣類の場合、
　ピリピリしたり、手の甲が黒ずんでしまうことも。


　【対策】

　自宅で洗える素材のコートがあれば
　一番いいのですが。

　寒い季節は自宅で洗った手袋をするなど、
　できるだけ直接袖が手の甲に触れないように
　しましょう。




　〇手全体が荒れるとき

　洗浄剤での手洗いの他にも、
　革の手袋をしていて、手全体がガサガサに
　なることがあります。


　【対策】

　手袋をする場合は、自宅で洗える素材の
　ものを選ぶようにしましょう。






　▼おわりに　～ハンドクリームでの処置は？～


　今日は手荒れの原因と対策について
　お話しをしました。
　白木さん、いかがでしたか？


　「気になったのですが・・・
　　手荒れがひどいときに、
　　ハンドクリームを使うのはどうなのでしょう？」


　べたつかず使用感のよいハンドクリームは
　たくさんありますが。

　使用感をよくするために、
　界面活性剤などの一次刺激性物質を使った
　ものもたくさんあります。

　一見潤ったように見えても、ハンドクリームの
　下の肌はどんどん脱脂されて、
　より乾燥を感じるようになってしまいます。


　「えぇっ、そうなんですか！知らなかった・・・。

　　じゃあ、どうしても手荒れがつらいときは
　　どうすればいいでしょうか？」


　手が荒れてしまったときは、
　ハンドクリームの代わりに、添加物のない
　日本薬局方の白色ワセリンを使いましょう。

　手も、夜寝る前は何もつけないようにして
　肌の自然な皮脂分泌を妨げないように
　しましょう。

　ただし、強いかゆみや指先の割れ、痛みが
　ある場合は、夜もワセリンをつけて
　手を保護するようにしてくださいね。






　☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
　　→→ https://jstcd.or.jp/contact/

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