メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2012年06月19日配信

第314号 3ステップ? 『洗顔の基本』の秘密

 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 今回は【洗顔】についてお話ししたいと思います。


 白木さんは
 どんな手順で洗顔していますか?


 「水かぬるま湯で洗って
  タオルで拭くだけです。

  ......それじゃダメですか?」


 惜しいですが
 もうひと手間、
 加えてほしいことがあるんです。


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           ── 3ステップ? ──

             『洗顔の基本』の秘密

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 ▼大きな変化をもたらす小さな工夫


 洗顔は
 ちょっと気をつけるだけで
 大きな違いが生まれる重要な作業です。

 いまさら洗顔なんて。
 と思う方も多いかもしれませんが、
 ここで手順をおさらいしてみましょう。


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  【何もつけない生活・洗顔の手順】

  1.手についている一次刺激性物質を落とす
  2.ぬるま湯か水で顔を洗う
  3.指定の洗剤で洗ったタオルで顔を拭く

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 冒頭の白木さんの手順に
 何が足りなかったか、
 もうお分かりですね?

 では、ステップごとに
 その内容を詳しくみていきましょう。






 ▼【Step1】手についている一次刺激性物質を落とします。
 ────────────────────────────

 手ぬぐいやペーパータオルを使い、
 流水の下で手をぬぐうように洗います。

 手のひら、手の甲、指先、指の間までまんべんなくぬぐい、
 手に付着している柔軟剤や抗菌剤などを落としましょう。

 このとき、石けんやハンドソープを使うと
 手に抗菌剤や遊離脂肪酸がついてしまいます。
 洗浄剤は使わないようにしてください。

 ※石けんやシャンプーを使用している家族がいる場合は、
  蛇口にも一次刺激性物質が付着しています。
  蛇口に触れた手でそのまま顔を触らないようにしましょう。






 ▼【Step2】ぬるま湯または水で顔を洗います。
 ────────────────────────────

 →→→ メイクをしていないとき

 特に手でごしごしこする必要はありません。
 メイクをしていなければ、
 汚れは軽く洗い流す程度で落とすことができます。
 すすぐように洗いましょう。


 →→→ お湯で落とせるメイクをしているとき

 先に、ポイントメイクを
 濡れた手ぬぐいやペーパータオルで
 他の部分に広がらないように拭き取っておきます。

 お湯で落とせるタイプのアイメイク用品にも
 界面活性剤が使用されているものがあります。

 一度に洗顔してしまうと、
 落ちたアイメイクが額や頬などにつき、
 肌にトラブルを起こすことも。

 ポイントメイクを落としたら、
 全体をすすぐように洗いましょう。






 ▼【Step3】指定の洗剤で洗ったタオルで顔を拭きます。
 ────────────────────────────

 顔を拭くときは
 指定の洗剤で洗った
 自分専用のタオルを使いましょう。

 家族が石けんなどの洗浄剤を使っている場合、
 共用のタオルには
 遊離脂肪酸などの一次刺激性物質が付着しています。


  ☆こちらで洗剤のご紹介をしています
   ~何もつけない生活・8つの習慣~
   「肌に触れる衣類や寝具は指定の洗剤で洗う」
   http://hisesshoku-derm.com/contents/style/nanimo05.php






 ▼洗顔前の"ひと手間"が肝心


 ここまで
 洗顔の基本をおさらいしてきましたが
 白木さんいかがでしたか?


 「顔の前に手!ですね。

  手にはいろんなものがついてるってこと、
  すっかり忘れてました」


 ちょっと面倒ですが
 まず最初に手を洗うことが
 洗顔の重要なポイントなのです。

 測定モニターの方が
 洗顔前の手洗いを念入りに行なったところ
 紅斑値(肌の赤み、炎症の数値)が
 大きく下がったという事例も。

 *非接触療法実践プロジェクト
  第303号~紅斑値が低下。手の洗い方で測定値が大きく変化!~
  http://jstcd.or.jp/mailmagazine/number_303/



 こんなご報告も届いています。

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  手洗いを毎回しっかりやるようにしたら、
  ASVCを使っても
  顔の側面がピリピリする感じがなくなりました。

  カサつきはまだ残っていますが、
  赤みが薄くなってきたように感じます。
  面倒でも手洗いはしないといけないですね。(30代・女性)

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 ▼洗顔・一問一答


 最後に、
 洗顔について
 よくいただく質問にお答えします。


 ┌────────────────────────────
 | 
 | Q1.洗顔は一日に何回してもいいですか?(10代・男性)
 | 
 └────────────────────────────

   A1.

   洗浄剤を使用しなければ
   何回洗顔しても、肌には影響がありません。

   手ぬぐいやペーパータオルで手を拭い、
   手に付着している一次刺激性物質を落としてから
   顔を洗いましょう。



 ┌────────────────────────────
 | 
 | Q2.水とお湯、どちらの方がおすすめですか?
 | 
 | 余計な皮脂を取るためには体温程度が良い、
 | すすぎのやりすぎがしわやたるみの原因となる、
 | などと聞いたことがありますが。(30代・女性)
 | 
 └────────────────────────────

   A2.

   皮脂はぬるま湯のほうが落ちやすいので、
   ベタつきが気になるときは、ぬるま湯を使いましょう。

   洗浄剤を使わなければ肌は傷みませんので、
   すすぎの回数に特にこだわる必要はありません。



 ┌────────────────────────────
 | 
 | Q3.
 | メイクをクレンジングでそっと落とすか
 | 綿タオルで擦るか、悩んでいます。
 | 
 | 肌にはどちらがマシでしょうか。(40代・女性)
 | 
 └────────────────────────────

   A3.

   クレンジング剤を他の部分に広がらないように
   使うことは難しく、目の周りや頬に付着して
   トラブルを起こしてしまう事例が多くあります。

   特別なとき以外は、
   お湯と手ぬぐいで軽くぬぐって
   落とせる程度のメイクを心がけましょう。

   赤くなったり、ひりひりしたりするほど
   強くこすらなければ
   手ぬぐいで落としても問題ありません。

   このときも、アイメイクが
   他の部分(額や頬)に広がらないよう
   注意してくださいね。





 ☆質問・疑問などがありましたら、
  お気軽にこちらへ。

  洗顔についてもどうぞ!

  →→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php



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