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2023年05月02日配信

実は炎症が原因?『シワが深くなる本当の理由』の秘密 | 第751号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2023/05/02━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第751号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 「牛田さん、非接触生活でも
  シワ対策ってできるんでしょうか?」


 もちろんですよ、白木さん。
 シワをつくる意外な原因もお話しますね。
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          実は炎症が原因?

      『シワが深くなる本当の理由』の秘密

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 ▼シワの原因は表情よりも炎症?


 読者の方もご質問をくださっています。


 「シワの原因は?」
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 牛田先生にお伺いしたいと思っていたのですが、
 眉間やおでこ、ほうれい線などの顔のシワは、
 やはり表情でしょうか?

 巷で言われている、光老化とかヒアルロン酸が
 減るからなどは無いのが分かりましたが、
 顔筋の問題でしょうか?

 タルミとシワの関係性なども、牛田先生の
 ご見解をお聞かせ願えましたら幸いです。 

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 「日頃の表情はやっぱり
  関係あるんでしょうか」


 眉間や額のしわは表情癖による影響も
 あると思います。

 ただ、牛田はそれよりも影響が大きいのが、
 肌の炎症と考えています。


 「炎症って顔が赤い状態ですよね?」


 はい。
 ただ、表面には現れていなくても
 測定をすると紅斑値が高いことがあります。

 炎症の数値を現す紅斑値が高いと
 弾力値も下がっています。この状態が続くと
 シワはだんだんと深くなってしまうのです。


 「う~ん。額のシワも前髪からの
  間接接触の影響があるかもしれませんね」


 そうですね。
 接触が続いていると炎症状態も続いて、
 シワができやすい状態になっているのです。





 ▼じつはカサつきも炎症の一部


 「肌がカサカサしていると
  細かいシワが目立つことがありますよね」


 カサついている状態は、接触によって
 角質が異常剥離を起こしていますから、
 これも炎症が起きていると考えられます。


 「赤みのないカサつきでも炎症ですか?」


 はい。
 最近測定できていませんが、
 目に見える赤みがなくても、
 紅斑値が上がっています。


 「炎症が起きているから
  小ジワが目立つようになっている、
  ということですか......」


 その通りです、白木さん。





 ▼たるみとの関係は


 「ちなみにシワとたるみの関係は
  あるんですか」


 ほうれい線はたるみによって目立つことがあります。

 ただ、筋肉は衰えてもたるむことはありません。

 たるみの原因となるのは脂肪ですから、
 全身運動をして汗をかくようにすると、
 顔周りがすっきりします。

 よく顔筋を鍛える体操もありますが、
 顔だけでなく全身運動をしたほうがよいでしょう。
 筋量が増えて代謝も高まります。 


 「てっとり早く解消する方法はないんですね」





 ▼シワができてしまったら


 アンケートではいつもトップ3に
 入っているシワですが。

 シワの予防は肌に炎症を起こさないこと。
 非接触生活の8つの習慣を実践することで
 シワをある程度は予防することができます。


 「牛田さん、できてしまったシワは
  どうしたらいいんですか」


 ASVCをつけることです。
 他に有用な方法が無さそうなので。

 ただし、一次刺激物質との接触が残っていると
 なかなか改善しません。

 個人差はありますが、シワが気になるという方は
 試してみてくださいね。




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