メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2016年06月07日配信

第511号 実践しても『肌トラブルが改善しないときは』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016/06/07━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

            「秘密の皮膚科学」

     第511号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 "非接触生活を実践し、
  身体の肌は改善したが、顔の肌が悪化している"

 というご相談メールが届きました。

 悪化の原因は何なのか、
 読者のみなさんも一緒に考えてくださいね。

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             ── 実践しても ──

          『肌トラブルが改善しないときは』の秘密

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 ▼身体は改善。顔も期待していたけれど......


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  『肌の状態が悪化し、挫折しそうです』(20代・女性)
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  最近、顔の肌の調子が悪すぎて、挫折しそうです。
  非接触生活を始める前より、悪化しています。
  かゆみ、洗顔後の皮剥け、ニキビ、赤みが酷いです。

  非接触を始めてシャンプーをやめ、指定洗剤に切り替えてから、
  驚くほど早く、全身に起こる蕁麻疹が消えました。

  蕁麻疹が出てしまう時には、原因が必ず、
  新品の洋服・クリーニングにあることが分かり
  心身共に楽になった経緯があります。

  現在も、身体の肌に関してはすごく調子が良いです。

  ですから、もちろん顔においても改善を期待していたのですが、
  どうしても治りません。

  すこし引いても酷くなることを繰り返しており、
  最近は良くなることもあまりなく、不安になってきました。

  以前ご指摘を受けたアイブロウは、使用を中止しました。
  いまは別のアイシャドウを眉と目元に使用しており、
  ほかの化粧品は使っていません。

  以前使用していたアイシャドウは、成分的には良くても
  オイル類が複数入っている為、落ちにくいとのことでしたが、
  毎回シャワー前に丁寧にメイクをぬぐっていても
  ここまで酷い肌荒れの原因になるのでしょうか?
  
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 (牛田より)

 顔のかゆみ・皮剥け・ニキビなどの症状があるということは、
 日常生活のどこかでまだ
 一次刺激性物質に触れているのだと思われます。

 メールに書いていただいた内容から、
 以下の原因を推測してみました。






 ▼推測1:ポイントメイク


 まず、ご相談のメールから考えられるのは、
 『ポイントメイク』の影響です。

 全成分に問題のない化粧品でも、
 肌の上に乗せたままにしておくと
 皮膚生理を妨げてしまいます。

 さらに、メイクを洗い流す際に
 メイクをしていない部分にも
 その成分が付着しやすくなります。

 しばらくノーメイクで過ごして様子を見るか、
 ポイントメイクの使用量をできるだけ少なくしてみましょう。

 洗顔後に皮剥けがあるとのことですので、
 メイクを落とすときに、強くこすりすぎているのかもしれません。

 また、水道の蛇口や手ぬぐいに一次刺激性物質がついていると
 手を経由して間接接触をすることがあります。

 洗顔前には手洗いを忘れずに。
 手ぬぐいやペーパータオルを使って、
 手に付着している一次刺激性物質をしっかりと落としましょう。

  ☆手の洗い方(2番目の動画です)
  http://jstcd.or.jp/dataroom/2014_06_20140612/ 






 ▼推測2:タオル


 次に考えられるのは、
 洗顔後に顔を拭く『タオル』の影響です。

 いつも使っているタオルに
 抗菌・柔軟などの加工が施されていませんか?

 それらは一次刺激性物質であり、
 肌の弱い方にとっては刺激となります。

 洗顔してタオルで顔を拭いたあとに
 赤みや皮剥けなどの症状が現れる場合は、
 タオルの影響を受けていると考えてよいでしょう。






 ▼推測3:無意識に触れているもの


 最後に考えられるのは、
 『日常生活で無意識に触れているもの』の影響です。

 肌トラブルが出る部分を確認し、
 その部分に触れているものがないか
 1日の生活を振り返りながら、探してみましょう。


 たとえば、こんな事例があります。

 ◎顔の右側の皮剥けがひどい
  →枕に抗菌・柔軟加工がされており、
   いつも顔の右側を下にして眠っていた

 ◎顔の左側に赤みが出る
  →仕事中に考え事をするとき、左手で頬杖をつく癖があった

 ◎耳の下あたりにニキビができる
  →職場の電話の受話器があたる部分だった


 バックナンバーで、
 肌トラブルの原因を見つける方法をご紹介しています。

  ☆第476号 3ステップ!『肌トラブル・原因の見つけ方』の秘密
 http://hisesshoku-derm.com/archives/2015/09/476.php  






 ▼接触がなくなると


 肌トラブルの原因かもしれないものを見つけたら、
 1つずつ、生活の中から取り除き、
 しばらく様子を見てみましょう。

 ニキビや赤み、乾燥感は
 原因となるものとの接触がなくなれば
 その翌日から変化が始まります。


 実践者の方から、こんなご報告が届いています。

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  『肌が白くなり、シワが目立たなくなりました』(40代・女性)
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  全体的に顔のくすみが取れて、肌が白くなってきました。

  おでこのシワも目立たなくなり、
  以前は時々できていた吹き出物が、全くできなくなりました。

  シミも、薄いものはかなり改善されましたが、
  濃いシミは、まだ少し時間がかかりそうです。
  今後さらに改善できればと思います。
  

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  『赤みが落ち着き、くすみが取れてきました』(50代・女性)
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  非接触生活を始めて1か月弱になります。
  子供の頃からの赤ら顔と思春期以降の毛穴の開き、
  そして原因のはっきりしないアレルギーで出る赤み、
  細かいブツブツが悩みでした。

  とにかくそれらを隠すため、寝ている時以外は
  化粧をせずにはいられない数十年間を過ごしてきました。

  休まることのないストレスでした。
  どこかで、ナニカチガウ、ナニカオカシイとは感じながら......。

  今、子供の頃以来! の「なにもつけない」毎日です。
  赤みがいくらか落ち着いてきました。
  毛穴はまだまだ目立ちますが、確実に小さくなってきています。

  くすみもとれてきた感じで、こんなに色白だったかな?
  とたびたび思います。

  そして、突然の赤み・ブツブツ・かゆみが、
  めったに出なくなりました。
  すごいことです! 毎日すがすがしい気分です。

  これらの症状がさらに軽減し、
  まだ変化のないシミやシワが改善されること。

  そして、いつか色ムラのない顔肌で
  (現在は赤・白・シミの薄茶色です)、
  今よりさらにすがすがしく晴ればれと、
  笑っている自分を思い描いています。

  
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 ▼おわりに ~ 自分を褒めながら ~


 今回は、ご相談メールの内容から
 肌トラブルの原因を考えてみました。

 白木さん、いかがでしたか?


 「肌の状態が良くないときは
  気持ちがふさぎがちになりますが......
  肩の力をぬいて、気長に取り組んでほしいなと思いました」


 そうですね。

 挫折しそうになったら、
 チャレンジしている自分を褒めてあげましょう。

 肌トラブルの原因は生活のどこかにありますから、
 落ち着いて、日常を見直してくださいね。




 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://jstcd.or.jp/contact/

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