メールマガジン「秘密の皮膚科学」
2013年10月15日配信
第381号 何もしない?『非接触療法を始めたら』の秘密(2)
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2013/10/15━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!
「秘密の皮膚科学」
第381号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
心地よい風が吹く秋は、
何か新しいことを始めたくなる季節。
"何もつけない生活"のスタートをきる方も多いようです。
前回に引き続き今回も、
非接触療法を始めたばかりの方から
よくいただくご質問にお答えいたします。
☆前回は「肌が弱くなった気がする」という声を取り上げました
第380号 敏感に?『非接触療法を始めたら』の秘密
http://hisesshoku-derm.com/archives/2013/10/380.php
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── 何もしない? ──
『非接触療法を始めたら』の秘密(2)
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▼何もしなければ肌が改善する!?
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| 【痒くて仕方ありません】
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| 肌断食を始めて1ヶ月半ほどになりますが、
| 額を中心に肌が赤くただれて、
| 痒くて仕方ありません。
| このまま、様子を見てよいでしょうか?
| (Kさん)
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| 【カサカサでザラザラです......】
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| 何もつけない生活を実践して、今日で5日目です。
| カサカサで粉がふき、触るとぶつぶつざらざらです。
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| きっと肌が自力で回復しようとしてるのだと思いますが、
| どのくらい続ければ改善していくのでしょうか?
| (Iさん)
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| 【顔がつっぱってヒリヒリ痛みます】
|
| 基礎化粧品をしないとありましたので
| 2日やめてみましたが、
| ヒリヒリ痛くて限界を感じています。
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| 顔がつっぱり、カサカサ皮むけしたり、
| 皮膚がシワシワのお婆さんのようになって来ました。
| このまま続けて大丈夫でしょうか?
| (Mさん)
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▼ただ「何もつけない」だけでは改善しません
"何もつけない生活"を始めてから
肌にかゆみが出たり、カサついたり、ヒリヒリしたり。
こうした症状を
"肌が改善する前の好転反応かも?"と
思う方もいるようですが、
原因は一次刺激性物質との接触にあります。
何もつけていないはずなのに!?
とお思いになるかもしれませんが、
肌の状態が改善しない、または悪化するということは
一次刺激性物質との接触が続いていることの証なのです。
肌の乾燥や痛みを我慢しながら
これまでと同じ生活を続けても
肌の状態が好転することはありません。
▼あらためて、「何もつけない生活」とは
"何もつけない生活"という言葉の響きから、
基礎化粧品さえつけなければ肌の状態が改善する、
と思ってしまう方が少なくないようです。
しかし"何もつけない生活"とは
スキンケアをしないことではありません。
皮膚に一次刺激性物質が接触しないよう、
自らコントロールすることなのです。
ただ何もせずに改善を待つのではなく、
主体的に接触物を見つけ出し、
排除していくこと。
これが非接触療法の重要なポイントです。
▼肌トラブルが改善しないときは
基本理念のおさらいのあとは、
具体的なお話を。
何もつけない生活を始めたにもかかわらず
肌トラブルが改善しないときは
次の2点を確認しましょう。
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1.お湯洗髪、そして洗濯洗剤の切り替えはできていますか?
何もつけないことは「基礎化粧品を使わないこと」
だけではありません。
落ちにくいメイクをしていたり、
石けんで洗顔していたり、
シャンプーで洗髪していたりすると、
肌の状態は改善しません。
また、後回しになりがちなのが「洗濯洗剤の切り替え」。
寝具や衣類は接触する時間が長いため、
肌に大きな影響を与えています。
2.「8項目ができているのに」という方はリストアップ方式を。
完璧に8項目が達成できているのはずなのに......
という方は、日常生活を振り返り
どんなものが肌に触れているか、
リストアップしてみましょう。
その方法はバックナンバーでご紹介しています。↓
☆第352号 自分でできる?『接触物の見つけ方』の秘密(1)
http://hisesshoku-derm.com/archives/2013/03/352.php
実際に書き出してみた方の多くが
見落としていた接触を発見しているようです。
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▼肌に変化が現れるのはいつ?
直接・間接の接触物を
完全に断つことができれば。
ニキビの場合は
翌日から新しいものができなくなります。
カサつきも、翌日からなくなります。
「毛穴って瞬間的に閉じるんですね」
と言った測定フェローも。
ニキビやカサつき、毛穴の拡がりは
変化が現れるのが早い悩みです。
毎日鏡を見ていると気づきにくいのですが、
肌の赤みなら1週間程度で
目に見える変化が出始めるでしょう。
▼「何もつけない」では伝わらない!?
今回は、何もつけない生活・ビギナーから寄せられた
「何もしなければ肌が改善する!?」
という声にお答えしました。
白木さん、いかがでしたか?
「何もつけない生活とは、
受け身で肌の改善を待つのではなく、
能動的に生活を見つめ直すことだったんですね」
ええ。
しかし
"何もつけない生活"という言葉では
本来の意味を表現しきれていないように感じ始めているのです。
今回取り上げたご質問のように
何もしなくていいんだ、
と誤解されることもありますからね。
▼牛田の言い換え案。いかがでしょうか?
そこで、こんな言い換えを考えてみました。
【肌の弱い人は、何もつけない生活をしましょう。】
↓ ↓ ↓ ↓
【肌の弱い人は、非接触生活空間を作り、非接触生活習慣を身につけましょう。】
その内容は......
◎非接触生活習慣を身につけましょう
一次刺激性物質を含む化粧品や日用品を使用しないように。
肌に触れる衣類や寝具は、指定の洗濯洗剤で洗いましょう。
間接接触を避けるため、手洗いの習慣を身につけましょう。
◎非接触生活空間を作りましょう
柔軟剤や抗菌剤を使用したイスやソファーにはカバーを。
浴室内では一次刺激性物質を使わない・持ち込まない。
一次刺激性物質で処理した畳やカーペット、建具を
リフォームしましょう。(←これは理想を追い過ぎでしょうか?)
肌の弱い人は、非接触生活空間を作り、非接触生活習慣を身につける。
ちょっと長いフレーズになりますが......
みなさん、いかがでしょうか?
ぜひご意見をお聞かせくださいね。
☆お気軽にどうぞこちらへ。
→→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php
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