メールマガジン「秘密の皮膚科学」
2005年05月17日配信
第29号 『菌』の秘密 ~菌との共存編~
みなさん、こんにちは。
コスメプロデューサー・牛田専一郎です。
「助手の白木葉子です!」
白木さん、いつもより出番が早いんじゃ...。
「だって、今日は牛田さんがとってもご機嫌なんですもの。
何かいいことあったのかなぁって、気になっちゃって」
さすが白木さん、いい勘してますね。
牛田が思わずニコニコしてしまっている理由。
それは...
読者の方から続々と
うれしい『声』が届いていることなんです!!
ひとりじめはあまりにももったいないので、
声の一部をご紹介させていただきますね。
┌――┐
|\/| ~読者の方からいただいたメールです~
└――――――――――――――――――――――――――――――――
○初めて牛田さんのメルマガを読んだ時は衝撃を受けました!
バックナンバーのメールを全て読ませていただき、
自分なりに理解し、今は「何もつけないで寝る」を実践中です。
○牛田さんのお話のとおり「何もつけないで寝る」を実行したら、
鼻の脂が少なくなり、にきびの治りもちょっとはやくなったかな?
という気がして嬉しくなりました。
○勤務先でプリントして皆で読んでいます。
○先生のメルマガを読ませて頂いてから、
化粧品をほとんど買わなくなりました。
○連休を利用して、何もつけないで寝てみました。
顔を洗ったあと何もつけないのは結構怖かったですが、
ちょっと口元がカサカサした程度でまったく問題ありませんでした。
主人は顔が白くなったようだと申しておりましたが、
私もそんな気がしました。
○メルマガを通じて、
肌にとって良い化粧品についての考えが改まりました。
素晴らしい化粧品が完成される事を大変期待しています。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
みなさん、ありがとうございます!
牛田...感激です。(涙)
そして、
「もっとお肌のことを知ってほしい」
「もっとお肌と楽しくつき合ってほしい」
という気持ちがさらにフツフツと湧き上がってきました。
と同時に、
「そのためには、もっとみなさんの『いま』を知らなければ」
という気持ちもフツフツと。
そこで、
ぜひアンケートの回答にご協力いただきたいのです。
質問はたったの3つ。
ご自分にあてはまるものをクリックしていただくだけですから、
操作はカンタン、お時間もかかりません。
集まったデータは、何らかの形で
必ずやみなさんにフィードバックいたします。
楽しみにしてくださいね。
どうぞご協力をお願いいたします!
もちろん個人情報は厳守しますので、
安心してメールをお送りくださいね。
☆この募集は締め切りました。
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『菌』の秘密 ~菌との共存編~
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さて、いつになく前置きが長くなってしまいましたが...
ここからがいよいよ本題です。
▼これまでのおさらいです
では、前回までのポイントをおさらいしてから
最後のステップに進みましょう。
「では、白木より恒例のポイント解説をいたします。
○私たちは無数の菌に取り囲まれながら生活している
○私たちの皮膚の上にも、そして身体の中にも菌が存在している
○善玉菌と悪玉菌が共存してはじめて身体のバランスが保たれる
○お肌にも表皮ブドウ球菌、アクネ菌などの常在菌が住んでいる
○常在菌は、お肌に悪い菌が侵入してくるのをブロックしている
...ってことでしたよね?」
☆さらに詳しいお話はバックナンバーからどうぞ。
→ http://hisesshoku-derm.com/
そのとおり。
白木さん、ポイント解説がすっかり板についてきましたね。
頼もしいかぎりです。
「そして前回は、
お肌を健康に、そして美しく保つために
1)お肌の常在菌のはたらきをよく知ろう
2)界面活性剤を多く含む洗剤を使用するなど、
常在菌を退治してしまう行為をしないようにしよう
...というお話がありましたよね。
日常生活のなかで、私たちは何気なく、無意識に
大切な菌を追い出してしまっているんだ。
ってことがよ~く分かりました。
でも...。
じゃあ、どうやって菌を追い出さないようにしたら
いいんでしょう?
どうやって菌と仲良く共存していったらいいんでしょう?
具体的な方法を教えてください、牛田さん!」
なるほど。白木さんの疑問、ごもっとも。
では、今回は
"菌との共存"についてお話ししていきましょう。
▼菌にとって過ごしやすい環境とは
昔に比べると、現代は潔癖すぎるのかもしれません。
「殺菌」「抗菌」という風潮が高まり
菌はまるでワルモノであるかのように扱われています。
しかし。
身体に有害なはたらきを及ぼす菌があることも事実ですが、
同時に、健康を守っているのもまた『菌』なのです。
前回までの内容をお読みいただいている方は
すでにご存知のことですよね。
そして、潔癖志向の現代で菌と共存するためには
ひと工夫が必要らしい...そんな風に感じているかもしれません。
しかし、特別なことをする必要はなにもありません。
むしろ、なにもしない状態、
できるかぎり自然な状態で過ごすことが望ましいのです。
▼「自然」のススメ
人間にとって「自然」な状態とは?
それは、心身に必要以上の刺激を与えない状態です。
人間の健康とは、『心と身体の健康』のこと。
身体の健康は、"運動・栄養・休養"を
バランスよくとることで保つことができます。
また、心の健康は、"愛・健康・お金"という3つの要素を
バランスよく満たすことで保つことができます。
仕事をしながら、日々のストレスを抱えながら
これらのバランスをとっていくのは難しいこともありますが...
しかし、健康に過ごしていくために必要なものはそれだけなのです。
お肌についても同じことが言えます。
お肌に必要以上の刺激を与えないこと。
むしろ、「なにもつけない」ことが
お肌にとって自然な状態です。
このメルマガをずっとお読みいただいている方には
お馴染みのフレーズになってしまっているかもしれませんが
やっぱり、「なにもつけない」こと。
これがお肌にとってベストな状態です。
同時に、お肌に住む菌にとってもベストな状態と言えます。
お肌に「なにもつけない」ことによって
お肌は自然な皮脂分泌が促されます。
その結果、お肌は"自ら潤う力"を取り戻し
お肌本来の力で潤うことができます。
また、「なにもつけない」わけですから、
強い洗浄力を持った洗剤を使って洗顔をする必要もありません。
一日の終わりに、水やぬるま湯でさっと洗い流すだけ。
汗やホコリなど、お肌についた不要な汚れだけを落とし、
お肌にとって必要な菌はそのまま残すことができます。
▼『菌』の秘密-まとめ-
「なにもつけない、そして無理に追い出したりしない...。
つまり、身体にとって必要な菌と仲良く共存するためには
『そのまんま』で過ごそう!
ってことなんですね」
そういうことですね。
健康マニアの方や
コスメフリークの方には物足りない話かもしれませんが、
結局は自然のまま、ありのままで過ごすことが
人間にとって一番いいことなんです。
「私は自称コスメフリークですけど...。
でも、なにもしないことが"美"につながるのだとしたら、
それを実践するのみ!です。
『なにもつけない』はすでに実行済ですけど、
今後も続けようって、いま決心しました」
そうそう。その意気です。
なにもつけないことで菌と共生することができる。
そしてその菌がお肌の健康と美しさを守ってくれるんです。
洗顔をするとき、化粧品をつけるとき。
お肌のお手入れをするいろんな場面で
みなさんにも、そのことを思い出してもらえたらうれしいですね。
* * * * * * * * * *
これまで4週にわたって『菌』のお話をお届けしてきましたが...
もし、『菌』に興味を持っていただけたのでしたら
ぜひ手にとっていただきたい本があります。
書名:『人体常在菌のはなし』―美人は菌でつくられる―
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4087202577/scp-22/ref=nosim
「菌」と「美」、「菌」と「健康」の関係が
わかりやすく解き明かされています。
牛田は共感することばかり。おすすめの1冊です。
次回もどうぞお楽しみに!
★牛田への感想・コメントはこちらへ。
http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php
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