バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」
2020年06月23日配信
第621号 食事?ストレス?『肌に影響を与えるもの』の秘密
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020/06/23━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第621号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
「牛田さんはいつも『接触、接触』と
おっしゃっていますが、
他に肌に影響のあることはありませんか?」
食べ物などの肌への影響を
心配する声もときどき聞こえてきますね。
今回は定番の「接触」から離れて
他に肌に影響があるものについて
お話しましょう。
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食事?ストレス?
『肌に影響を与えるもの』の秘密
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▼食事やサプリの影響は
脂っこい食事をすると皮脂分泌が過剰になる、
チョコレートを食べるとニキビができる、などは
よく言われていることですが。
肌は特定の食べ物の影響を
受けない臓器と言われています。
「コラーゲンが豊富なサプリは
肌に良さそうな気がするのですが・・・
良い影響もないのでしょうか」
口から入ったものは、その後アミノ酸に
消化分解されるので、必ずしも肌の
コラーゲンになるとは限りません。
肌に良さそうなものを
食べても良い影響があるわけでは
ないんです。
・・・ですが、
良いと思って摂取すると、自己暗示で
調子が良くなる「プラシーボ効果」はあります。
それを飲んだり食べたりして
気分が上がるのなら、楽しんでもよいでしょう。
ただ栄養は、いろいろな要素が
バランス良く揃って
初めて意味をなすものでしたね。
▼お酒やたばこ、コーヒーは?
なんとなく肌に良くなさそうな
イメージの強いもの3つですが。
こちらも肌には直接の影響はありません。
ただし、体調が悪くなるほど
お酒やたばこ、コーヒーをのみすぎると
肌のバリア力は低下してしまいます。
ふだんの食事でも同じです。
身体に影響が出るほどの暴飲暴食は
肌だけでなく内臓にも負担をかけてしまいます。
▼睡眠不足やストレスは?
「寝不足のときは肌の調子も
悪い気がするのですが・・・」
そうですね、白木さん。
非接触生活をされている方の多くが
実感しているように、肌の状態は
体調にも左右されています。
たとえば・・・
〇睡眠不足
測定をすると、睡眠不足が続くと
肌のメラニン値が上がっていることが
わかります。
疲れたとき、体調の悪いときにも
メラニン値は上がっているようです。
徹夜が続いたときや疲れたときに
顔色がくすんで見えるという経験を
した方もいるでしょう。
メラニン値が上がるのは身体の
防御反応のひとつと考えています。
〇ストレス
体調に影響が出るような精神的なストレスや、
気温差によって身体にかかる自覚しないストレスまで。
さまざまなストレスも肌のバリア力を
低下させる一因です。
生理前に肌が荒れやすいという場合、
女性ホルモンの標的器官は皮膚ではありませんので、
生理による直接の影響はないのですが。
PMSなどで体調が悪くなる方は、
肌も接触の影響を受けやすくなっています。
ただ、肌のバリア力が低下していても、
そこに一次刺激性物質との接触がなければ、
ニキビになったりカサつきが出たり
することはありません。
▼おわりに ~健康な素肌に大切なのは~
皮膚も身体の一部ですから、
心身が不調のときに肌だけ元気という
ことはありません。
一次刺激性物質と接触しないことが
一番ですが、心身の健康を保って肌のバリア力を
低下させないことも大切です。
「非接触生活をしている方の中には、
新しくスポーツを始めたりダンスを習ったりする
方も多いですよね!」
ええ。
食事に気をつけるようになったという
方もいらっしゃいます。
何かをつけることよりも、健康な素肌のためには
食生活を改善したり、運動をしたり
するほうが効果的です。
ぜひ運動、栄養、休養を取り入れて
心身の健康に気を配ってみてくださいね。
いきいきとした表情は、どんな化粧品を使うよりも
印象を明るく変えてくれますよ。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
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