メールマガジン「秘密の皮膚科学」

メールマガジン「秘密の皮膚科学」

2014年01月07日配信

第392号 非接触生活的?『静電気対策』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014/01/07━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!

            「秘密の皮膚科学」

     第392号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆


 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 あれれ、白木さん。
 新年早々しかめっ面ですね?


 「最近、静電気に悩まされているんです。

  しょっちゅう髪が顔にひっつくし
  何かに触れるたびにバチッと音がするし......
  もう、どうしたらいいんでしょうか!?」


 空気の乾燥する季節ですからね。
 白木さんと同じように
 悩んでいらっしゃる読者も多いかもしれません。

 肌の話題からちょっと離れますが
 今回は、静電気対策についてお話しましょう。


☆------------------------------------------------------------☆

             ── 非接触生活的? ──

               『静電気対策』の秘密

☆------------------------------------------------------------☆


 ▼髪や衣類の静電気、どうしたらいい?


 "静電気"は、毎年冬になると必ず
 お問い合わせをいただくテーマのひとつです。


 ┌────────────────────────────
 | 
 | 最近乾燥してきたせいか、髪に静電気が起きます。
 | 
 | やむを得ず、少量のオイルをつけていますが
 | 前髪が目元にかかるとかゆみがあり、
 | つい触ってしまいます。
 | 
 | 目の周囲のみ、赤みが出てしまいました。
 |                     (40代・女性)
 | 
 └────────────────────────────

 ┌────────────────────────────
 | 
 | はじめまして。
 | 肌断食の本を読み、スキンケアをやめました。
 | 
 | その1ケ月程前からシャンプーをやめ、
 | お湯シャンプーにしていますが、
 | 最近、静電気で髪が顔にひっつきます。
 | 
 | 髪、顔共に乾燥しているからでしょうか?
 |                        (女性)
 | 
 └────────────────────────────

 ┌────────────────────────────
 | 
 | 春から何もつけない... を始めて
 | 今まで特に問題もなくやってこれたのですが、
 | 空気が乾燥してきて
 | 今、静電気に悩まされてます。
 | 
 | 髪の毛には、椿油を少量つけるようにして
 | ど~にか落ち着いてますが、衣服の静電気が困ります。
 | 
 | なるべく、綿素材のものを着るようにしてますが、
 | 職場の制服や、スポーツクラブでのジャージに
 | 化繊が含まれてる為、静電気がおきて困ります。
 | 
 | 柔軟剤のかわりに、グリセリンを
 | お酢に混ぜて使用するといいと聞いた事があるんですが、
 | いかがなものかと思い。
 | 
 | 皆さんはどうしてるのか?
 | 何かいいものありますか?
 |                     (50代・女性)
 | 
 └────────────────────────────





 ▼「つける」のではなく「つけない」工夫を


 静電気を防ぐために、肌に何かつけよう!
 なーんて思っていませんか、白木さん?


 「ギクッ。

  シャンプーをしたり
  柔軟剤を使ったりしていれば
  静電気は起こらないのかも、
  と思うことはあります......」


 肌や衣類に何かをつける前に、
 非接触生活的な静電気対策を考えてみましょう。






 ▼何もつけない静電気対策・その1
  ~衣類の組み合わせを工夫する~


 衣類による静電気防止法としては、
 帯電しやすいものを身につけないことが
 一番の対策になります。


 -=-=-=-=-=-=-==-=-=--=-=-=-=-=-=-==-=-=--=-=-=-=-=-=-= 

 【+に帯電しやすい素材】
  毛皮、絹、ナイロン、羊毛、髪


 【帯電しにくい素材】
  レーヨン、綿、麻、アセテート


 【ーに帯電しやすい素材】
  塩化ビニール、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン

 -=-=-=-=-=-=-==-=-=--=-=-=-=-=-=-==-=-=--=-=-=-=-=-=-= 


 マイナスに帯電しやすい衣類と
 プラスに帯電しやすい衣類を重ね着すると
 静電気を誘発しやすくなりますので、避けましょう。






 ▼こんな組み合わせに注意


 ポリエステルとナイロン、
 ポリエステルとウールを組み合わせると
 特に静電気が起こりやすくなります。

 ウールのセーターの上に、
 ポリエステルの裏地がついたコートを羽織る。
 冬場によくあるコーディネートですが、
 これは静電気を誘発しやすい組み合わせなのです。
 
 また、プラスに帯電しやすい髪と、
 マイナスに帯電しやすい化繊の組み合わせも
 静電気が起こりやすくなります。

 冬は化繊の帽子を避けるようにしましょう。

 帯電しにくい素材は綿や麻です。
 化繊の衣類を着るときは、綿100%のものを
 重ね着すると静電気が起こりにくくなります。






 ▼何もつけない静電気対策・その2
  ~湿度を調節する~


 空気が乾燥していると
 静電気が起こりやすくなります。

 室内の湿度が50~60%になると良いようです。
 加湿器などを利用して調節してみましょう。






 ▼何もつけない・使わなくても良い環境づくりを


 今回は2つの静電気対策をご紹介しました。
 白木さん、いかがでしたか?


 「ポリエステル+ウールの組み合わせ、
  まさに今日もしてました!
  衣類の特性を知ることも大切ですね」


 読者からのお問い合わせにもあったように、
 柔軟剤の代わりにグリセリンをお酢に混ぜて......
 といった情報もあるようですが。

 非接触生活では、何かを使うよりも
 "使わなくても良い環境を作ること"を重視しています。

 静電気対策も、基本は肌と同じですね。

 お酢やグリセリンを使う前に
 衣類の組み合わせや湿度を工夫してみましょう。






 ▼どうしても髪がパサつくときは


 「非接触的な工夫をしても
  髪の静電気がおさまらないときは
  どうしたらいいんでしょうか?」


 毛先にのみピュアなオイルをつけるとよいでしょう。

 その場合、オイルの全成分に
 添加物がないことを確認してくださいね。

 また、肌に触れる部分には使用しないようにしましょう。






 ☆ご意見をお待ちしております。
  質問・疑問なども、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php




メールマガジン「秘密の皮膚科学」

【次のエントリー】
 →第393号 応援します!『非接触生活サポートプログラム』の秘密

【前のエントリー】
 →第391号 ノーメイクは手抜き?『メイクに対する意識調査』の秘密

このページのTOPへ