非接触皮膚科学

　みなさん、こんにちは。
　コスメプロデューサー・牛田専一郎です。

　牛田が実験室にこもっている間に
　夏が過ぎ、涼しい風が吹くようになり......。

　早いもので、もうすぐ９月が終わろうとしています。

　「メルマガが届かず、心配しています」
　「牛田さ～ん、どうしちゃったんですか？」

　......というメールを多数いただいています。
　ご心配くださったみなさん、ごめんなさい。
　そしてありがとうございます。

　相変わらず、作業的には"ネコの手も借りたい"状態。
　そして目の下にはクマを作っていますが、
　牛田は元気にしています。

　でも、そんな日々の中にもうれしいことが。

　心配の声に混ざって、
　こんなメールもチラホラ届くようになったんですよ。

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　　　　　　――あなたの家にもきっとある！――

　　　　　　　『角栓を取る魔法の布』の秘密

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　▼やっぱり限界？

　┌――┐
　｜＼／｜ 【件名："何もつけない"始めてます！】
　└―――――――――――――――――――――――――――――――
　｜
　｜　はじめまして。Ｍと申します。
　｜
　｜　お化粧をして、クレンジングで洗い流して、
　｜　化粧水と乳液をお肌に塗りこんで......という生活を
　｜　何気なく、何年も続けていた私。
　｜　
　｜　牛田さんの"何もつけない"は大ショックでした！！
　｜　
　｜　でも、"常に何かをつけなければいけない"
　｜　という長年の思い込みから脱出することができました。
　｜　そして"何もつけない"を始めたんです。
　｜　
　｜　現在、開始２ヶ月を過ぎたところです。
　｜　テカらなくなったり、毛穴の汚れがなくなったり、
　｜　化粧品代がかからなくなったりと「いいこと尽くめ」なのですが、
　｜　ひとつだけ悩んでいることが。
　｜　
　｜　おでこはザラザラほほはゴワゴワと、
　｜　お肌の手触りが、ガサガサになってきたんです......。
　｜　
　｜　やはり"何もつけない"には
　｜　限界があるのでしょうか？
　｜　
　｜　牛田さん、教えてください！
　｜
　└―――――――――――――――――――――――――――――――


　Ｍさん、はじめまして。
　メールありがとうございます。

　「Ｍさん、こんにちは。白木です！
　　実は私も同じ状態なんですよ。
　　牛田さん、このガサガサは一体何なんですか？」

　おやおや、白木さんにも！

　お二人とも、経過は順調と言えそうですね。
　"何もつけない"の成果が現れてきている証拠ですよ！

　「？？？」

　▼ガサガサの正体

　まず、結論からお話しましょう。
　Ｍさんと白木さんが感じている"ガサガサ"の正体。

　それは、『角栓』です。

　第66号でもお話したように、
　角栓は"角質の量が少し多く混ざった皮脂"。

　その量には個人差がありますが、
　人間誰しも、自然にできるものです。

　　　☆第66号　取っていいの？　『鼻のザラつき』の秘密
　　　　http://hisesshoku-derm.com/archives/2006/03/66.php

　もちろん、角栓は"何もつけない"を始める前にも
　できていたんですよ。

　でも、乳液やファンデーションにまみれて
　気づくことができなかったんです。

　"何もつけない"を始めたからガサガサするのではなく、
　"何もつけない"を始めたから
　ガサガサとした感触（＝角栓の存在）を
　感じるようになっただけのことなのです。

　滑らかではない触り心地に
　不快感を覚える人もいると思いますが、"ガサガサ"は
　あなたが【本当の素肌】を手に入れたサイン。

　ちっともトラブルなんかじゃないんですよ。

　▼それでもガサガサはイヤ！

　「なるほど......。
　　だから、私とＭさんのお肌のことを
　　『順調だ』っておっしゃったんですね」

　その通り！

　「でも、いくら【本当の素肌】を手に入れた！と言われても、
　　やっぱりガサガサはイヤですよ。
　　取れるものなら取ってしまいたいです！」

　確かに。それが乙女心ってものですよね。

　角栓の取り方については
　第36号でもお話しましたが、ちょっとおさらいしましょうか。

　.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

　　　●角栓の取り方

　　　　１）まず、お風呂に入ります。

　　　　２）ゆっくりと身体全体をあたためます。

　　　　３）顔のお肌を、指の腹を使ってやさしくこすります。

　　　　４）ポロポロと白いものが取れます。それが角栓です。

　　　　指や顔に皮脂がついていると、
　　　　滑ってうまく角栓が取れないことがあります。
　　　　皮脂量が多い方は、顔をこする前に
　　　　指と顔を石けんで洗い流しておくといいですね。

　（補足訂正）
　指を濡れたタオルや手ぬぐいでぬぐっておきましょう。（2012.7.10）

　.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-.-

　↓詳しくは、こちらをお読みくださいね。

　　　☆第36号　『角栓』の秘密
　　　　http://hisesshoku-derm.com/archives/2005/07/36.php

　▼こすりすぎにご注意を

　「そういえば！
　　角栓の取り方、習ってましたね。
　　すっかり忘れてました」

　白木さん......。
　私の助手歴も長くなってきたんですから、
　もうちょっとしっかりしてくださいね。

　しかし、この"角栓の取り方"は
　なかなか難しいことが分かってきたんです。

　実践した方からは、
　「赤くなってしまった」
　「湯上り後にヒリヒリした」
　という声が続々。

　力の加減が分からなくて、ついつい
　こすりすぎてしまうみたいなんですよね。

　▼そこで、牛田は考えました

　今回"角栓の取り方"をバージョンアップすることにしました。
　みなさん、ある「布」をご用意ください！

　それは............

　【手ぬぐい】です！

　「て、手ぬぐいって、あの？」

　そうです。
　無地でも柄物でも構いません。
　ごく一般的な手ぬぐいでいいのです。

　白木さんの家にも１枚はあるんじゃないですか？

　「最近カワイイ柄物が流行ったりしてますよねー。
　　もちろん私も持ってますよ！」

　よしよし。
　それなら早速、今夜から始められますね。

　「それにしても......どうして手ぬぐいなんですか？」

　本当は、やわらかな布だったら何でもいいんです。

　でも、タオルより薄く、
　ガーゼよりも目が細かい手ぬぐいは
　素材的にピッタリ。

　使ったときにお肌にかかる摩擦の加減も力の加減も、
　指先に感じることができて丁度よいのです。

　お風呂に入って身体があたたまったら、
　手ぬぐいでお肌をそっと拭ってみてください。
　ここでも、「やさしく」が大原則ですよ。

　すると、自然に余分な角栓が取れて、
　ツルツル滑らかなお肌になるはずです。

　湯上りの手触りが楽しみですね！

　　★牛田への感想・コメントがありましたら、
　　　お気軽にどうぞこちらへ。
　　http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php

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