メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2009年09月15日配信

第205号 間接接触?『閉じない毛穴』の秘密

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサーの牛田専一郎です。


 前々回よりお届けしている
 【読者さんのリクエストに答えます】シリーズ。


 第1弾は『お肌が弱い人のメイク術』。
 http://hisesshoku-derm.com/archives/2009/09/203.php


 第2弾は『家庭用洗剤のギモン』についてお話しました。
 http://hisesshoku-derm.com/archives/2009/09/204.php



 そして3回目となる今回は。

 白木さんも「なかなか小さくならない!」と嘆く、
 【毛穴】についてお話します。



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           ── 間接接触? ──
 
           『閉じない毛穴』の秘密

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 ▼白木さんのユウウツ


 「鏡を見るたびに、鼻のアタマに目がいっちゃって
  とてもユウウツな気分になるんです。

  どうして毛穴が小さくならないんでしょう。
  どうして黒ずんでしまうんでしょう......」



 こうボヤくのは白木さん。

 読者の方々からも、
 同じようなメッセージが届いているんですよ。


  ┌────────────────────────────
  |◆【毛穴が思うように改善しません】
  | 
  | モニターの方々の実際例が多く紹介されているので、
  | とても参考になっています。
  | 
  | しかし、「シミ・シワ・タルミが改善した」
  | 「肌の色が白くなった」という報告に比べると
  | 「毛穴が小さくなった」という報告を
  | あまり見かけないように感じます。
  | 
  | 「毛穴が以前よりは目立たなくなった」という程度の
  | 控えめな表現ならありますが......。
  | 
  | 私自身も毛穴が一番の悩みですが、
  | プロトタイプD(現・ASVC35)を使用しても
  | 顔の毛穴は改善がイマイチです。
  | 
  | 毛穴に焦点をあてた記事を取り上げてほしいです。
  | 
  |                     (30代・女性)
  | 
  └────────────────────────────

  ┌────────────────────────────
  |◆【大きな悩みは「毛穴」です】
  |
  | いつも楽しみに拝読しています。
  | 特に、実際にプロトタイプを使った読者の方の
  | 感想や使い方の工夫、変化の声はとても励みになります。
  | 
  | 季節などの影響でお肌にトラブルが起きてしまうと、
  | 何とも言えない不安にかられることがありますが
  | 他の方も同じような気持ちでいると思うと、
  | とても励まされるのです。
  | 
  | 今現在の、私の大きな悩みは「毛穴」です。
  | 毛穴が改善された方の写真や体験談などがあったら
  | ぜひ読んでみたいです。
  | 
  |                     (30代・女性)
  | 
  └────────────────────────────


 「私と同じ悩みを持っている方が
  たくさんいるんですね!

  "何もつけない"を続けているのに
  どうして毛穴が改善しないのか、
  牛田さん、教えてくださいっ」





 ▼そもそものお話  ~どうして毛穴が広がるのか?~


 本来、毛穴は閉じているもの。

 ちょっとギョッとする表現かもしれませんが、
 広がったり、黒ずんだりするのは
 "異常な状態"であると言えます。

 このような"異常"は、
 お肌に接触する化粧品や洗濯後の布地に含まれる
 タンパク変性物質によって引き起こされます。

 界面活性剤には、
 生体を構成する主成分である
 タンパク質を変性させてしまう作用があるのです。

 しかし、毛穴が開いてしまったからといって、
 落胆することはありません。

 お肌を傷めるものとの接触を断ち、
 お肌にかかる負担を減らすことができれば、
 毛穴はだんだんと目立たなくなります。

 "何もつけない"生活を続けることによって、
 毛穴は元通りの閉じた状態に戻るのです。





 ▼あなたも「間接接触」していませんか?


 「メールをくださった読者さんも私も、
  "何もつけない"を続けてますよ。
  それなのに、毛穴が改善しないから困ってるんですっ!」


 お肌を傷めるものとの接触を断っているはずなのに、
 毛穴の広がりや黒ずみが改善しない理由として、
 牛田は2つの可能性があると考えています。


 まず一つ目は、
 【間接接触をしているのではないか?】ということです。


 シャンプーやリンスをやめ、
 化粧水や乳液をやめ、
 洗濯洗剤を見直し、
 柔軟剤の使用をやめても。


 他人の衣服や、他人の頭髪に素肌が触れることで
 ダメージを受けてしまうケースが考えられます。

 実際に、
 市販のシャンプーで髪を洗っている子どもを
 ひざに乗せてだっこしていたら、
 顎のあたりの皮膚が軽い炎症を起こし、
 紅斑値が上がってしまったという事例があります。

 ご自分が湯シャンをしていても、
 身近な人がシャンプーを使用していれば、
 間接的に接触をしてしまう可能性が
 十分にあるということです。

 見落としがちですが、
 クッションやカーペットに残留した
 柔軟剤にも要注意。

 部屋用の消臭スプレーをかけたあと
 そのまま床に寝そべってしまう......
 なんていうのも、NGです。




 ▼大人のニキビも防げる?


 「完全に接触を断つのって、むずかしいですね。
  なんだかキリがないように思えてきました......」


 白木さん、弱音を吐いてはいけません。

 日々の暮らしのささいなことに
 お肌の健康を妨げる要因が潜んでいるんです。

 トラブルの原因を突き止めて、取り除くことから
 お肌の改善は始まるんです!

 上でご紹介したメールの中に
 プロトタイプ(現・ASVC)を使用しても
 改善がイマイチ感じられない、という記述がありましたが
 接触がなくなるだけで効果も変わってくるはずです。


 ちなみに、牛田は
 お肌を傷めるものとの接触を断つことで
 ニキビの原因となる「異常角化」も
 防げるのではないかと考えています。

 大人のニキビのメカニズムは
 まだまだ解明されていない部分が多く残されていますが、
 体調不良でもなく、精神的ストレスでもなく、
 接触に原因がある......。

 そんなケースが考えられるような気がしてなりません。




 ▼角栓、詰まっていませんか?


 接触を断っているつもりなのに
 毛穴が改善しない──。

 第2の可能性として考えられるのは、
 【角栓が取れていない】ということです。


 実際に「毛穴の広がりや黒ずみが気になる」という方の
 お肌を拝見すると、その大半が
 角栓が取りきれずに残っている状態です。

 お風呂に入って身体がよく温まったら、
 手ぬぐいでお肌をそっとぬぐってみましょう。
 余分な角栓が取れて、滑らかなお肌になるはずです。


 角栓については、バックナンバーもご参考に!

  ☆『お肌のザラザラ、ガサガサした手触りが気になります』
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2008/09/q5.php

  ☆あなたの家にもきっとある!『角栓を取る魔法の布』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2006/09/85.php




 ▼最後に、あらためて。


 繰り返しになりますが......

 接触を断てば、
 開いた毛穴は必ず閉じます。

 毛穴の広がりや黒ずみが気になる方は、
 日ごろお肌に触れているものを
 再度見直しましょう。

 その中に、改善を妨げる原因があるはずです。




  ★牛田への感想・コメントがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
  http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php




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