メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2016年11月29日配信

第535号 肌にかかる負担を軽くする『化粧品の選び方』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016/11/29━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

            「秘密の皮膚科学」

     第535号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 もうすぐ11月も終わりですね。

 これから年末年始にかけて
 メイクをする機会が増える方も多いことでしょう。

 今回は、肌にかかる負担を軽くする
 化粧品の選び方・つけ方・落とし方についてお話します。


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         ── 肌にかかる負担を軽くする ──

             『化粧品の選び方』の秘密

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 ▼メイク前には基礎化粧品?


 ファンデーションをつける前に、肌がカサつかないよう
 基礎化粧品をつける方が多いかもしれませんが......

 ほとんどの化粧水や乳液には、
 一次刺激性物質である界面活性剤が含まれています。

 つけると表面上は潤ったように見えますが、
 その下の素肌は脱脂されてしまいます。

 普段の生活ではもちろん、メイクをするときも、
 基本的には、化粧水や乳液を使わないようにしましょう。

 どうしてもカサつきが気になる場合は、
 カサついている部分にだけ、薄く、ワセリンをつけましょう。






 ▼肌にかかる負担を軽くするメイク法


 続いて、アイテム別に
 選び方・つけ方・落とし方についてお話します。



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 ●ファンデーション・チーク
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 リキッド・クリームタイプのものには
 界面活性剤やシリコンが使われています。

 パウダータイプのファンデーションやチークも、
 全成分を確認してくださいね。

  ☆化粧品によく使用される界面活性剤・シリコーン
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2016/08/post_10.php

 ミネラルファンデーションは
 酸化亜鉛・水酸化Al・ステアリン酸などの
 脂肪酸が入っていないか、チェックしましょう。

 "○○オイル"などの油分が複数使われているものは
 洗顔時に洗浄剤を使わなければならないことが多く、
 肌に負担をかけてしまいます。
 お湯だけで落とせる、シンプルなものを選びましょう。

 ファンデーションやチークをつけるときも
 "お湯だけで落とす"ことを意識して、
 ブラシを使って、軽めにつけるようにしましょう。




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 ●アイシャドウ
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 市販されているほとんどのアイシャドウには
 一次刺激性物質が含まれています。

 比較的落としやすい、パウダータイプのものを選びましょう。

 洗顔時にアイシャドウの成分が頬や額につくと、
 赤みやカサつきが出てしまうことがあります。

 顔全体を一気に洗うのではなく、
 洗顔前にアイシャドウだけを先に落としましょう。

 他の部分につかないように気をつけながら、
 手ぬぐいや指定のペーパータオルを使って、
 軽く拭って落とします。

 その手ぬぐいを使って顔を洗うと、
 アイシャドウの成分に間接的に接触することになってしまいます。
 手ぬぐいでポイントメイクを落としたら、ファンデーションは
 手ぬぐいを使わずに、お湯だけで落としてくださいね。




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 ●マスカラ
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 クレンジング剤は肌に負担がかかりますから、
 お湯だけで落とせるタイプのマスカラを選びましょう。

 ただし、お湯だけで落とせるものであっても
 界面活性剤は使用されていますので、アイシャドウ同様、
 頬など、他の部分につかないように注意しましょう。




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 ●口紅
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 こちらも、一次刺激性物質を含まないものがほとんどありません。

 口紅をつけていると、唇がカサついたり、
 皮がむけたりする方が多いかもしれませんね。

 口紅をつける前に、下地としてワセリンをつけると
 ダメージを抑えることができます。






 ▼メイクした日の洗顔法


 "ファンデーション・チーク"のところでもお話しましたが、
 メイクをした日も、お湯だけで洗顔しましょう。

 『お湯だけではメイクが落ちないので、
  石けんを使ってもよいですか?』

 というお問い合わせをいただくことがありますが、
 石けんを含む洗浄剤はすべて、一次刺激性物質です。

 石けんなら肌にやさしいから大丈夫、
 と思い込んでいる方もいらっしゃいますが、
 石けんも肌を傷めるもののひとつなのです。

 お湯だけでは落ちにくいと感じたら、
 落とし方を工夫するのではなく、
 メイクのほうを"お湯だけで落ちる量"に調節してくださいね。






 ▼おわりに ~ 健康な肌は、メイクが映える肌 ~


 今回は、肌が弱い人のための
 化粧品の選び方・つけ方・落とし方についてお話しました。

 白木さん、いかがでしたか?


 「肌にかかる負担を軽くするには、というお話でしたが、
  肌にとって一番良いのは、やっぱりノーメイクなんですよね?」


 そのとおり。
 肌を健康にする近道は"何もつけないこと"です。

 ふだん何もつけずに過ごしていると、
 たまのメイクがとても映える肌になります。

 少しの量でも十分にメイクをした感じになりますし、
 厚塗りをする必要がなくなりますから、仕上がりも自然です。

 健康な素肌になって、
 年末年始のメイクを楽しんでくださいね。



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  →→ http://jstcd.or.jp/contact/
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