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2021年07月06日配信

第669号 詳しく解説?『汗によるかゆみ・ブツブツの理由』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021/07/06━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第669号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 おや、白木さん。
 首筋をポリポリしていますね。


 「牛田さん!最近、汗をかくと
  なんかかゆいんですよ~」


 今年ももうそんな季節になりましたか...。


 「そんなことを言っている場合じゃぁ。
  どうしたらいいか教えてください」

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           詳しく解説?

     『汗によるかゆみ・ブツブツの理由』の秘密

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 ▼そもそも汗をかくとなぜかゆい?


 蒸し暑くなってくると
 増えるのが汗のご相談です。

 汗がかゆいのは、
 実は汗が一次刺激性物質だから。

 出始めの汗はミネラル分が多く、
 アルカリ性に傾いています。

 皮膚はアルカリ性に弱いもの。
 そのためかゆみが出ることがあるのです。


 「自分の身体から出るものなのに
  一次刺激性物質なんですか!?」


 そうなんです、白木さん。
 肌のバリア力が低下していると、
 かゆみや湿疹などの症状が現れやすくなります。


 「肌が健康ならかゆくはならないんですね?」


 ええ。
 顔周りや首筋にかゆみが出る場合は、
 その部分に髪や手を経由して
 一次刺激性物質との接触があるかもしれません。

 身体に出る場合は、接触冷感や抗菌など
 機能性素材の衣類、洗えない素材の衣類の
 影響を受けている可能性があります。





 ▼夏は肌が傷みやすい?


 「機能性の衣類は着てないし...。
  非接触生活はちゃんとできているはずなのに
  かゆくなるんですよね~」


 肌の露出が増える夏は
 知らない間に一次刺激性物質と
 接触している場合があります。

 たとえば、首筋や腕が洗えないソファや
 電車のシートなどに接触することも
 あるかもしれません。


 また、夏用の寝具には
 抗菌・防臭を謳ったものがたくさんあります。

 意外と知られていませんが、
 抗菌剤の種類によっては、汗や皮脂に溶けやすく
 皮膚刺激が起こりやすいと言われているものもあるんですよ。


 「枕は抗菌加工されているっぽいし、
  寝ている間に汗もかくから、首筋の
  かゆみはそのせいかな」


 それも一因かもしれませんね、白木さん。





 ▼汗をかいたときはどうする?


 「汗をかいたらハンカチやペーパータオルで
  拭いているんですが......」


 そうですね。
 手で拭うよりはいいのですが。

 水分だけを拭き取るより、
 ミネラル分も拭き取ったほうがかゆみが
 出にくいんですよ。

 ハンカチやタオル、ペーパータオルを濡らして
 こまめに汗を拭き取るといいでしょう。

 市販の制汗シートには一次刺激性物質が
 使われていますので、注意してくださいね。


 「あせもができてしまったら
  さすがに何かつけたほうがいいですよね?」


 いいえ、白木さん。
 石けんで洗ったり保湿をしたりしないようにしてくださいね。
 肌を傷めることで改善が遅れてしまいます。

 接触に注意して、何もつけずに過ごしましょう。





 ▼おわりに ~ご質問もお待ちしています~


 汗をかく季節は接触が増える時期でもあります。
 お伝えしたポイントをご参考に
 快適に過ごしてくださいね。


 「こんなときはどうしたら?」


 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ https://jstcd.or.jp/contact/

 お待ちしています。

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