メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2005年05月31日配信

第31号 『日焼け止め』の秘密~前編~

 【以下は内容が古いので読まないでください。】
 ※日焼け止めの代わりにファンデーションの使用をすすめていますが、
  日常生活ではファンデーションを使う必要はありません。帽子や日傘、日陰を使い、
  肌に負担をかけない方法で紫外線対策をしましょう。(2012.7.3)

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサー・牛田専一郎です。


 牛田の住む東京では、
 気温もお天気も安定しない日々が続いています。


 が、気付けばもう5月も終わり。
 そろそろ夏の足音が聞こえてきそうです。


 そこで、夏本番が来る前に
 ぜひ聞いていただきたいお話があります。

 その名も「日焼け止め」の秘密。


 今年もそろそろ用意しなきゃ...
 と思っている方も多いことでしょう。

 でも、その前に!
 牛田の話にどうぞお付き合いくださいね。

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     『日焼け止め』の秘密~前編~


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 ▼白木さん、夏の準備開始!


 「牛田さん、5月も終わりですねぇ。
  そろそろアレを買いに行かなきゃ」



 白木さん、"アレ"って何です?


 「日差しが強くなってきたら準備しなきゃいけないものといえば
  決まってるじゃないですか。
  日焼け止めですよ、日焼け止め!」



 ああ、そういえば今年もそんな季節ですね。
 でも白木さん、いつもファンデーションをしているんですよね?



 「そりゃ、してますけど...」



 だったら、それで十分なんですよ。



 「へ?」



 ファンデーションをしていれば、
 日焼け止めはいらないんですよ。



 「へぇぇぇぇ~~???」



 ▼それぞれの中身


 ファンデーションには
 ○酸化チタン
 ○酸化亜鉛
 などの散乱剤が含まれています。

 つまり、紫外線を跳ね返す成分がすでに含まれているのです。



 「じゃ、日焼け止めは何のためにあるんですか?
  ファンデーションと日焼け止めの違いって??」



 日焼け止めは、上記2つの量を多く配合して
 汗などをかいても、お肌から落ちにくくしたものです。

 そしてさらに、
 「紫外線吸収剤」という成分が含まれている場合があります。


 紫外線吸収剤は、紫外線を吸収する性質を持っています。
 問題は、紫外線を吸収して刺激物に変化することです。


 紫外線吸収剤を入れることによって
 日焼け止めは"日焼け防止効果"をあらわす
 「SPF」という数値を上げているのです。


 ところが、このSPF数値が高い日焼け止め。

 こまめに塗りなおさなければ効果が持続しない上に、
 お肌への影響が大きいのです。

 長時間にわたって毎日使用してしまうと、
 お肌が痛んでしまうことがあります。



 ▼日焼け止めを使うリスク


 さらに、日焼け止めには
 おそろしい2つの落とし穴があります。


 1つ目は、
 界面活性剤が含まれているということ。


 2つ目は、
 クレンジング剤を使わなければ
 落とすことができないということ。


 以前からこのメルマガを読んでくださっている方なら
 お分かりですよね?
  ☆バックナンバーはこちらから
  → http://hisesshoku-derm.com/archives/02backnumber/


 どちらもお肌を傷める原因になってしまいます。


 日焼け止めを使い続けることで、
 お肌は自ら潤う力を失い、
 どんどん脱脂していってしまうのです。



 ▼だから、ファンデーション


 これから気温が上がり、日差しも強くなってきます。
 「日焼け止めをつけているから安心!」と思っている人も
 多いかもしれませんね。


 でも、本当は。
 日焼け止めをつけていることで、
 さらに大きなリスクを抱えてしまっているのです。



 「だからファンデーション! なんですね」



 そうです。


 「ひとくちにファンデーションといっても、いろいろなものがありますよね。
  どんなものを選んだらいいんですか?」


 リキッドタイプ、クリームタイプ、紫外線吸収剤入りは避けて、
 ごく普通のパウダータイプを選んでください。


 酸化チタン、酸化亜鉛が全成分表の5番目以内のものを。

 そして、下地クリームなどはつけずに
 直接、素肌につけてください。



 「リキッドタイプや下地クリームは使わないほうがいいんですね。
  でも、どうしてですか?」



 それは、お肌の上にベタっとしたものを長時間乗せることによって
 お肌の自然な皮脂分泌を抑制させてしまうからです。

 そして、それらを落とすために強力な洗浄力を持った洗顔剤が
 必要になるからです。

 リキッドファンデーションや下地クリームは、
 つけているときも、それを落とすときも
 お肌に負担をかけるものなんです。


 でも、パウダーファンデーションは
 その名のとおり「粉」ですよね。

 お肌にサラっと付くものです。
 だから、お肌本来の活動を妨げてしまうことがありません。
 自然な皮脂分泌が促され、お肌は自分の力で潤うことができます。


 しかも、洗顔も簡単。
 クレンジングを使わなくても落とすことができますから、
 お肌に過剰な負担をかけることはありません。

 さらに、散乱剤が含まれているのです。
 日常生活レベルの紫外線なら、
 十分に跳ね返すチカラも持っています。



 ▼次回は...


 「お肌に負担がかかりにくいうえに、
  日差しからも守ってくれるのか...。
  ファンデーションってすごいですねぇ」


 そうですね。
 でも、さらにすごいのは人間のお肌なんですよ。
 そもそも日焼けから身を守るための機能が備わっているんですから。

 ...おっと、今週もお話が長くなってきました。
 続きはまた来週にさせてくださいね。


 次回もどうぞお楽しみに!


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