メールマガジン「秘密の皮膚科学」

メールマガジン「秘密の皮膚科学」

2006年09月14日配信

第84号 どうして起きるの? 『洗顔後の痒み』の秘密

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサー・牛田専一郎です。


 メルマガ『秘密の化粧品』で
 一番よく登場するフレーズと言えば?


 ・・・・・・・・


 そうです。

 "何もつけない"ですよね。


 創刊から今まで、何度も繰り返し
 お話をしてきたテーマです。

 一番反響が大きく、
 一番質問が多いテーマでもあります。


 そして今日もまた。
 1通のメールが届いていますよ。

☆----------------------------------------------------------☆

    どうして起きるの? 『洗顔後の痒み』の秘密


☆----------------------------------------------------------☆


 ▼痒いのは、"何もつけない"のせい?


 ┌――┐
 |\/| 【件名:お肌がカユカユに!】
 └―――――――――――――――――――――――――――――――
 |
 | 牛田さん、はじめまして。
 | Hと申します。
 |
 | 『秘密の化粧品』のホームページを偶然見つけ、
 | 早速"何もつけない"を実践しています!
 |
 | 石けんで洗顔して、その後何もつけずに過ごす。
 | これを数日続けてみました。
 |
 | そうしたら......
 |
 | お肌が乾燥して、手触りはザラザラ。
 | そのうえ、痒みを感じるのです。
 |
 | こういう場合には、化粧水をつけたほうが良いのでしょうか?
 | 教えてください。よろしくお願いします!
 |
 └―――――――――――――――――――――――――――――――



 Hさん、はじめまして。

 "何もつけない"の実践、
 そして質問のメールをありがとうございます。


 まず、どうして痒みが起きているのか?
 そこからお話しますね。

 Hさんがアレルギーをお持ちでなければ、
 痒みの正体は『洗浄剤の界面活性剤』です。


 ここで言う洗浄剤には、もちろん『石けん』も含まれています。


 1)クレンジング剤を使わないこと
 2)石けんの使用量を減らすこと
  (できれば、使用しない日を作ること)


 上記の2つができれば、1週間から10日ほどで
 洗顔後に痒みを感じなくなっていくはずですよ。



 ▼お化粧はダメ!?


 「クレンジング剤も、石けんも使っちゃダメってことは
  お化粧をしちゃダメってことですか?」



 隣で聞いていた助手の白木さん、ちょっと心外な様子です。
 コスメフリークとして黙っていられない!
 ってところでしょうか。


 お肌は"何もつけない"という状態で健康が保たれているものです。

 皮膚生理的見地から見ると、
 化粧水も、乳液も、そしてお化粧も
 お肌には必要のないものです。

 むしろ、お肌本来の機能を脅かす存在であると言えます。


 しかし、牛田は化粧品を否定するつもりはありません。

 仕事柄、必要な方もいらっしゃるでしょう。
 化粧品で気分転換をしている方、コンプレックスを解消している方。


 そして、白木さんのように
 純粋に化粧品そのものが好きでたまらない、という方も
 いらっしゃると思います。


 牛田は、そんな方々の思いを否定するつもりはないんです。

 でも、お肌にとって最善の状態 ="何もつけない"状態である。

 ということだけは忘れずに、お化粧品と付き合ってほしい。
 そう思っています。



 ▼"よく落ちる"の副作用


 クレンジング剤には、とても強い洗浄力があります。
 厚塗りしたマスカラだって、ばっちり落とすことができますよね。

 でも。
 メイクと一緒に大切な潤いも流れてしまっているんです。


 質問をくださったHさんのように、
 界面活性剤が痒みを引き起こしてしまう場合もあります。

 お肌にトラブルを抱えている人。
 そして、できるだけ美しい素肌でいたいと思う人は、まず
 クレンジング剤を使わないで済むようにしましょう。


 メイクが濃いめの人は、薄めに。
 そして、たまには"すっぴんデー"を。

 お化粧をしなければ、クレンジング剤も石けんも必要ありません。

 ぬるま湯かお水でじゃぶじゃぶ洗う。
 そして、柔らかいタオルでやさしく拭く。

 これだけです。


 お金も手間もかけないほど、
 お肌は本来の美しさに近づいていくのです。



 ▼化粧水を上手に活用しよう

 
 おっと、Hさんの質問にひとつだけ答えそびれていましたね。


 > お肌が乾燥して、手触りはザラザラ。
 > そのうえ、痒みを感じるのです。
 > こういう場合には、化粧水をつけたほうが良いのでしょうか?


 はい。
 そういうときは、つけてくださいね。

 "何もつけない"を始めたばかりの頃には、
 お肌の手触りがガサガサになったり、
 粉をふいたように白くなったりしてしまうことがあります。

 そんなときは、お肌を自然に潤わせる"皮脂膜"を
 形成する力が弱まっているのです。


 "何もつけない"を続けていればいずれ回復しますが、
 それまでの間は、ちょっとだけ化粧水の力を借りてください。

 先週も少しお話しましたが、化粧水は
 立ち上がった角質を寝かせる「糊(のり)」の役割をしているのです。


 やがて自然な皮脂分泌が促されるまで、
 お肌のピンチヒッターとして活躍してくれます。

 でも、つけ過ぎてしまうと逆効果!
 皮脂分泌の妨げになってしまいます。


 だから、化粧水を使うときは、
 潤いが足りない部分だけに、少量をつけてくださいね。



 ▼うれしいことに。


 牛田の元には、
 「何もつけない」を始めました!
 というメールが今も変わらず届いています。

 化粧水→乳液→下地→ファンデーション......
 というサイクルを当たり前のように繰り返してきた人にとって、
 「何もつけない」は今までの習慣をガラリと変えてしまうもの。


 ご本人もおっかなびっくりですが、
 お肌も最初はびっくりしてしまいます。

 ガサガサしたり、ゴワゴワしたり。
 つっぱったように感じる人も多いことでしょう。


 いずれ自然な皮脂が正常に分泌されるようになりますが、
 不安になったら、『秘密の化粧品』のバックナンバーを 
 読み返してみてくださいね。

 → http://hisesshoku-derm.com/archives/02backnumber/index.php



 もしくは、不安や疑問を牛田にこっそり教えてくださいね。

 では、次号もお楽しみに!


  ★牛田への感想・コメントがありましたら、
   お気軽にどうぞこちらへ。
  http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php


* * * * * * * * * * * * * * *

 
 牛田が、モニター・スタッフと開発した新原料は、
 お肌につけると、ヒリヒリとしみたり赤くなったり....。


 なんだか...無謀...な開発のようです。
 「秘密のプロジェクト」はいよいよ...閉鎖...の危機です。


 新原料の開発は失敗....なのか!?


 メルマガ『秘密のプロジェクト』に秘密が公開されています。

        ↓           ↓


*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
   ☆メルマガ☆『秘密のプロジェクト』も好評配信中!
*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-

 はげしく稼動中! の『秘密のプロジェクト』。
 "ほやほや"の最新情報をメルマガでお届けしています。

 最新号をちょっとだけご紹介。
 
 ○独創の新規原料開発に成功!?
 ===============================
 モニター・スタッフと開発した秘密の化粧品原料とは?

 開発成功の経緯と秘密の一部を公開しています。
 前々回は↓
 http://jstcd.or.jp/mailmagazine/number_49/

 前回は↓
 http://jstcd.or.jp/mailmagazine/number_50/

 今回は↓
 http://jstcd.or.jp/mailmagazine/number_51/

...続きは『秘密のプロジェクト』をお読みくださいね。


 ☆ご登録はこちらからどうぞ!
 →< http://jstcd.or.jp/mailmagazines/ >

メールマガジン「秘密の皮膚科学」

関連性の高い記事

【次のエントリー】
 →第85号 あなたの家にもきっとある!『角栓を取る魔法の布』の秘密

【前のエントリー】
 →第83号 フタ?ノリ?『化粧水をつけた後』の秘密

このページのTOPへ