バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」
2014年12月24日配信
第441号 接触物をチェック!『冬の乾燥感』の秘密
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014/12/24━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!
「秘密の皮膚科学」
第441号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
今回は、肌のカサつきについてお話します。
"乾燥感"は冬の定番テーマのひとつですが
今年はみなさんの反応がちょっと変わってきているようです。
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── 接触物をチェック! ──
『冬の乾燥感』の秘密
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▼気温が下がり、肌に変調が......
毎年寒くなり、空気が乾燥し始めると
"肌のカサつき"についてのご相談が増えます。
ビギナーのみなさんにとっては、初めて迎える冬。
いろいろと不安に思うことがあるかもしれませんね。
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◆『唇や鼻の周りがカサカサします』(60代・女性)
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最近は時々、唇や鼻の周りがカサカサし、
ASVCをぬると少しピリピリすることがあります。
これも一次刺激性物質に接触しているせいなのでしょうか。
寒くなってきたことが原因の乾燥かな?
という思いがよぎり、ついつい、化粧水をつけたほうが
よいかしらと思ってしまいますが、何もつけずにいます。
お湯での洗髪は快適です。
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◆『肌がカサつき、ニキビも出るように』(30代・女性)
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夏から非接触生活を始めて、今から寒い時期に突入です。
今まで無かった乾燥などがあり、
細かいニキビも出るようになってきました。
まだまだいろいろと自分の中で実践できてない部分、
知らない間の接触などを考えてみます。
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▼おさらい:カサつきの原因は?
先月のメルマガでもお話しましたが、
空気の乾燥や気温の低下そのものが
肌のカサつきを引き起こしているわけではありません。
○気温差や寒さによって、心身に負荷がかかる
といった状況によって、
肌のバリア力が低下しやすくなります。
バリア力が低下した肌に、
気温が下がり、自宅で洗えない寝具や衣類など
肌を傷める一次刺激性物質に触れる機会が増えるからです。
☆詳しくはこちらでどうぞ
第437号 カサつき、赤み『季節の変わり目のトラブル』の秘密
http://hisesshoku-derm.com/archives/2014/11/437.php
▼読者(女性・30代)からのお問い合わせ
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| 『ニキビとカサつきに悩んでいます』
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| ここ数週間、ストレスを感じていたせいか、
| ところどころに小さなニキビや乾燥が
| 見られるようになってしまいました。
|
| 特に口横辺り(口角の横1cm)に、
| 乾燥とは違うカサカサな部分ができてしまい、
| なかなか治らずにいます。
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肌を傷めるものに接触していませんか?
日常生活で肌に触れているものを
リストアップしてみましょう。
と、アドバイスをしたところ......
こんなお返事をいただきました。
┌────────────────────────────
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| 『思いつくものを改善したら、
| カサつきがおさまりました』
|
|
| その後、牛田さんよりご指摘いただいたように
| 一次刺激性物質との接触がないかを見直してみました。
|
| やはり冬物衣類や毛布等は、
| まだまだ洗い直しが出来ていませんでした。
|
| 特に布団は、これまでは顔に付かないようにしていた
| つもりでしたが、寒くなり、寝ている間に
| 頭までかぶっている日もあったようです。
|
| 思いつく原因についてはなるべく改善し、
| さらに、夜の洗顔に手ぬぐいを使わないようにしたところ
| (メイクをしているため、つい擦っていました)、
| カサつきは徐々におさまり、
| ASVC35も問題なく使用できるようになりました。
|
| 今回、肌荒れには外的な原因が必ずあることが分かり、
| とても勉強になりました。
|
| まだまだ気温の変化は激しく、
| つい一次刺激性物質との接触が増えてしまう場合も
| あるのではないかと予想されますが、
| これからも何卒よろしくお願いします。
|
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冬は肌のバリア力が低下しやすくなるため、
夏のあいだは触れても平気だったものが
トラブルの原因となってしまうことも。
冬になり肌の変調を感じている方は、
一日の生活の中でどんなものが肌に触れているのか、
あらためて見直してみましょう。
☆第352号 自分でできる?『接触物の見つけ方』の秘密(1)
http://hisesshoku-derm.com/archives/2013/03/352.php
▼フェローのみなさんからも
接触に気をつけたらカサつきがおさまった、
という声が少しづつ届き始めています。
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◇『こすらずに洗顔したらカサつかなくなりました』(20代・女性)
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3ヶ月という期間を忘れていましたが、
以前より改善したのは間違いないです。
冬になり、頬の乾燥が目立ちましたが、
夜の洗顔時、擦りすぎていたので控えたところ、
乾燥が治まりました。
足も一時乾燥していましたが、
パジャマなどに昨冬の柔軟剤が残っていたようなので、
洗い直して着たところ、改善しました。
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◇『カサつきの原因が"接触"だったなんて!』(40代・女性)
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口のまわりのカサつきは、
一次刺激性物質に接触しなければ、
カサつくことはありません。
カサつき=乾燥が原因、と長年思っていましたので
目から鱗です。
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▼おわりに ~ まずは原因さがしを ~
今回は毎年恒例、冬のカサつきについてお話しました。
白木さん、いかがでしたか?
「冬に肌がカサつくのは
空気が乾燥しているからではなく、
肌を傷めるものに接触しているから。
そう受け止めている方が増えたような......?」
そうなんです。
牛田も、みなさんの認識の変化を感じています。
冬は接触を完全に断つことが難しい季節。
突然の変調に慌てている方も多いかもしれませんが、
原因さえ分かれば対処することができます。
まずは原因となりそうなものを洗い出し、
自分でコントロールできる範囲で対処してくださいね。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
→→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php
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