資料室
2005年11月17日
『年齢とのカンケイ』測定値の秘密!?
皮膚弾力測定による肌年齢の算出
加齢により皮膚弾力性は低下することが知られている。
今回、皮膚の弾力測定による肌年齢の算出を試みた。
測定にはトータルスキンカウンセリングシステムSKInfo Plusの中に
組み込まれているCutometerを使用した。
2mm径のプローブ開口部から皮膚を2秒間吸引し
吸引解除直後の高さの戻り率を頬骨部で測定し弾力値とした。
被験者は当院の患者及び職員250人(6~91歳)。
その結果、弾力値と年齢には逆相関があることを確認し、
回帰式を求め、肌年齢を算出した。
また、角層水分量、メラニン・紅斑量、皮脂量を
Cornemeter,Mexameter,VisioScan+Sebufixを用いて
計測した年齢と関連を調べた。
その結果、年齢と角層水分量、メラニン、紅斑量、
皮脂量との間には相関性はなかった
三木聡子(東邦大学医学部第二皮膚科)ほか:皮膚弾力による肌年齢の算出
日本皮膚科学会雑誌 The Japanese Journal of Dermatology Vol.114,No.3,2004
※年齢と相関があるのは弾力性のみですね。
皮脂量、角質水分量、メラニン、紅斑値は年齢に相関がありません。
個人差のみです。
詳しい解説はバックナンバー第38号をお読み下さい。
http://hisesshoku-derm.com/archives/2005/07/38.phpこの資料は第39号で紹介されました。
http://hisesshoku-derm.com/archives/2005/07/39.php
関連性の高い記事
【次のエントリー】
→表皮の構成図
【前のエントリー】
→読者が語るお肌の悩み治療体験レポート