バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」
2015年03月31日配信
第453号 非接触生活を始めたのに『肌が改善しない理由』の秘密
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2015/03/31━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!
「秘密の皮膚科学」
第453号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
"非接触生活を始めたのに、
他の実践者のような改善が見られない"
というご相談をいただくことがあります。
今回は、なぜ肌の状態が改善しないのか、
その理由を考えてみたいと思います。
☆------------------------------------------------------------☆
── 非接触生活を始めたのに ──
『肌が改善しない理由』の秘密
☆------------------------------------------------------------☆
▼改善しない理由その1:
見落としたり、後回しにしている項目がある
非接触生活には、8つの生活習慣があります。
http://hisesshoku-derm.com/contents/style/nanimo.php
非接触生活のビギナーは、
8項目を"ゆるく"実践する傾向があります。
シャンプーを週に1回使用していたり、
洗濯洗剤の切り替えや、肌に触れるものの洗い直しを後回しにしていたり。
急にはやめられないからと
落ちにくいメイクをしている方も多いようです。
8つの生活習慣のうち、
1つでもできていないものがあれば
肌トラブルは改善しません。
期待して始めたのに変化がないという方は
後回しにしている項目がないか確認し、
できるだけ早く実践しましょう。
特に、先週お話した
『間接接触』の影響を受けている方が多いようです。
ペーパータオルを使った手洗いを徹底することと、
間接接触をしやすい状況を意識することが大切です。
☆第452号 無意識のうちに?『間接接触』の秘密
http://hisesshoku-derm.com/archives/2015/03/452.php
▼改善しない理由その2:
よかれと思って使用しているものの影響を受けている
"8つの生活習慣をすべて実践しているのに
肌トラブルが続いたり、悪化したりする"という場合は
日常生活のどこかで、まだ一次刺激性物質に触れています。
自分では肌に悪いとは思っていない、むしろ
よかれと思って使用しているものの影響を受けていることも多く、
メールのやり取りだけでは原因が分からないことも。
そこで、読者から寄せられた
"よかれと思って使用していたもの"を
リストにしてみました。
あなたに当てはまるものはありませんか?
------【改めてチェック! 一次刺激性物質を含むもの】------
(1)基礎化粧品類
・保湿剤(化粧水や乳液、オイル)
・日焼け止め
"肌のお手入れ=化粧品をつけること"
という思い込みを捨てきれない方は少なくありません。
肌に何もつけずにいるとカサつきが気になり
このままシワになってしまうのでは......
と不安に思う方も多いようです。
基礎化粧品をつけると肌が潤って見えたり、
しっとりとした手触りになったりするのは
皮膚の表面に化粧品が"乗っている"から。
化粧品の下にある皮膚は脱脂され
自ら潤う力を失ってしまいます。
界面活性剤やシリコンが配合されていないオイルも
皮膚生理の妨げとなります。
(2)洗浄剤
・石けん
・無添加のクレンジング
"無添加"を謳っていても、メイクを落とす洗浄力があれば
界面活性剤が使われています。
"石油系界面活性剤不使用"を謳うものも、
肌に刺激を与えます。
肌にやさしい洗浄剤はありません。
治したいトラブルがある方は、石けんを含め、
洗浄力のあるものは日常的に使用しないようにしましょう。
(3)メイク用品
・ベビーパウダー
・オーガニックのメイク用品
・ミネラルファンデーション
ベビーパウダーの中には、肌の弱い方には刺激となる
BHTが使われているものがあります。
天然成分のみで作ったというオーガニックのメイク用品でも、
界面活性剤が使われているものが少なくありません。
また、○○油などが複数配合されているものは、
お湯だけでは落ちにくくなります。
ミネラルファンデーションにも
酸化亜鉛、水酸化Al、ステアリン酸などの脂肪酸が
よく使われています。全成分を確認してみましょう。
過去に界面活性剤やシリコンが配合された
ファンデーションやチークを使っていた方は、
ブラシやパフを指定の洗剤で洗ってから使用しましょう。
(4)洗濯洗剤
非接触生活は、長期間にわたって切実な肌トラブルに悩んでいる方の
QOL(quality of life)を高めることを第一に考えたものです。
環境に良いから、と指定以外の洗剤を使用している方もいますが、
肌トラブルをできるだけ早く改善したい方は
サウンドスタイルの洗濯洗剤を使いましょう。
☆肌に触れる衣類や寝具は指定の洗剤で洗う
http://hisesshoku-derm.com/contents/style/nanimo05.php
(5)加工されている毛布・寝具・タオル
寝具には、強い抗菌加工や防ダニ加工、柔軟加工がされています。
保湿成分配合の枕カバーでトラブルを起こした事例もあります。
市販のタオルには、強い柔軟剤が使われていることも。
こうした加工は、指定の洗剤で洗い直しても落とせません。
毛布や掛布団にじかに顔が触れないよう、
顔が触れる部分にタオル(加工のされていないもの)をあて、
ピンで留めている方もいます。
枕にも、タオルを敷きましょう。
(6)化繊の肌着
吸湿発熱などの機能を謳う肌着との接触によって、
身体に吹き出物やかゆみが出るご報告が複数届いています。
肌の弱い方には、
綿素材の肌着がおすすめです。
スポーツウェアには機能性の素材が使われることが多く、
スポーツをされている方は完全に避けることが難しいと思いますが、
できる範囲で取り組んでみましょう。
▼おわりに ~ あなたの"発見"を教えてください ~
今回は、肌の改善が進まない原因を考えてみました。
白木さん、いかがでしたか?
「よかれと思っていろいろなものを使いがちですが、
よさそうだという思い込みをいったんリセットすることが
必要なのかもしれないですね」
そうですね。
塩素除去のシャワーヘッドを使ったら
肌がカサついてしまったというご報告も届いていますが、
近年さらに、さまざまな加工が施されたグッズが増えているようです。
"こんなものが肌トラブルの原因だった"
"これをやめたら改善した"
というものがありましたら、
ぜひ牛田に教えてください。
みなさんと共有したいと思います。
どんな些細なことでもかまいませんので、
ご報告をお寄せくださいね。
お待ちしております!
☆メッセージはこちらまで
→→ http://hisesshoku-ryouhou.com/archives/06info/info.html
── 非接触生活を始めたのに ──
『肌が改善しない理由』の秘密
☆------------------------------------------------------------☆
▼改善しない理由その1:
見落としたり、後回しにしている項目がある
非接触生活には、8つの生活習慣があります。
http://hisesshoku-derm.com/contents/style/nanimo.php
非接触生活のビギナーは、
8項目を"ゆるく"実践する傾向があります。
シャンプーを週に1回使用していたり、
洗濯洗剤の切り替えや、肌に触れるものの洗い直しを後回しにしていたり。
急にはやめられないからと
落ちにくいメイクをしている方も多いようです。
8つの生活習慣のうち、
1つでもできていないものがあれば
肌トラブルは改善しません。
期待して始めたのに変化がないという方は
後回しにしている項目がないか確認し、
できるだけ早く実践しましょう。
特に、先週お話した
『間接接触』の影響を受けている方が多いようです。
ペーパータオルを使った手洗いを徹底することと、
間接接触をしやすい状況を意識することが大切です。
☆第452号 無意識のうちに?『間接接触』の秘密
http://hisesshoku-derm.com/archives/2015/03/452.php
▼改善しない理由その2:
よかれと思って使用しているものの影響を受けている
"8つの生活習慣をすべて実践しているのに
肌トラブルが続いたり、悪化したりする"という場合は
日常生活のどこかで、まだ一次刺激性物質に触れています。
自分では肌に悪いとは思っていない、むしろ
よかれと思って使用しているものの影響を受けていることも多く、
メールのやり取りだけでは原因が分からないことも。
そこで、読者から寄せられた
"よかれと思って使用していたもの"を
リストにしてみました。
あなたに当てはまるものはありませんか?
------【改めてチェック! 一次刺激性物質を含むもの】------
(1)基礎化粧品類
・保湿剤(化粧水や乳液、オイル)
・日焼け止め
"肌のお手入れ=化粧品をつけること"
という思い込みを捨てきれない方は少なくありません。
肌に何もつけずにいるとカサつきが気になり
このままシワになってしまうのでは......
と不安に思う方も多いようです。
基礎化粧品をつけると肌が潤って見えたり、
しっとりとした手触りになったりするのは
皮膚の表面に化粧品が"乗っている"から。
化粧品の下にある皮膚は脱脂され
自ら潤う力を失ってしまいます。
界面活性剤やシリコンが配合されていないオイルも
皮膚生理の妨げとなります。
(2)洗浄剤
・石けん
・無添加のクレンジング
"無添加"を謳っていても、メイクを落とす洗浄力があれば
界面活性剤が使われています。
"石油系界面活性剤不使用"を謳うものも、
肌に刺激を与えます。
肌にやさしい洗浄剤はありません。
治したいトラブルがある方は、石けんを含め、
洗浄力のあるものは日常的に使用しないようにしましょう。
(3)メイク用品
・ベビーパウダー
・オーガニックのメイク用品
・ミネラルファンデーション
ベビーパウダーの中には、肌の弱い方には刺激となる
BHTが使われているものがあります。
天然成分のみで作ったというオーガニックのメイク用品でも、
界面活性剤が使われているものが少なくありません。
また、○○油などが複数配合されているものは、
お湯だけでは落ちにくくなります。
ミネラルファンデーションにも
酸化亜鉛、水酸化Al、ステアリン酸などの脂肪酸が
よく使われています。全成分を確認してみましょう。
過去に界面活性剤やシリコンが配合された
ファンデーションやチークを使っていた方は、
ブラシやパフを指定の洗剤で洗ってから使用しましょう。
(4)洗濯洗剤
非接触生活は、長期間にわたって切実な肌トラブルに悩んでいる方の
QOL(quality of life)を高めることを第一に考えたものです。
環境に良いから、と指定以外の洗剤を使用している方もいますが、
肌トラブルをできるだけ早く改善したい方は
ライオンの「トップクリアリキッド」または
サウンドスタイルの洗濯洗剤を使いましょう。
☆肌に触れる衣類や寝具は指定の洗剤で洗う
http://hisesshoku-derm.com/contents/style/nanimo05.php
トップクリアリキッドは2019年4月24日の
リニューアルで肌の弱い方にはおすすめできなくなりました。
現在おすすめできる洗濯洗剤は
下記のみとなりました。
洗濯洗剤↓
https://soundstyle.co.jp/goods/84.html
洗濯用中性洗剤↓
https://soundstyle.co.jp/goods/83.html
(2018.5.24)
(5)加工されている毛布・寝具・タオル
寝具には、強い抗菌加工や防ダニ加工、柔軟加工がされています。
保湿成分配合の枕カバーでトラブルを起こした事例もあります。
市販のタオルには、強い柔軟剤が使われていることも。
こうした加工は、指定の洗剤で洗い直しても落とせません。
毛布や掛布団にじかに顔が触れないよう、
顔が触れる部分にタオル(加工のされていないもの)をあて、
ピンで留めている方もいます。
枕にも、タオルを敷きましょう。
(6)化繊の肌着
吸湿発熱などの機能を謳う肌着との接触によって、
身体に吹き出物やかゆみが出るご報告が複数届いています。
肌の弱い方には、
綿素材の肌着がおすすめです。
スポーツウェアには機能性の素材が使われることが多く、
スポーツをされている方は完全に避けることが難しいと思いますが、
できる範囲で取り組んでみましょう。
▼おわりに ~ あなたの"発見"を教えてください ~
今回は、肌の改善が進まない原因を考えてみました。
白木さん、いかがでしたか?
「よかれと思っていろいろなものを使いがちですが、
よさそうだという思い込みをいったんリセットすることが
必要なのかもしれないですね」
そうですね。
塩素除去のシャワーヘッドを使ったら
肌がカサついてしまったというご報告も届いていますが、
近年さらに、さまざまな加工が施されたグッズが増えているようです。
"こんなものが肌トラブルの原因だった"
"これをやめたら改善した"
というものがありましたら、
ぜひ牛田に教えてください。
みなさんと共有したいと思います。
どんな些細なことでもかまいませんので、
ご報告をお寄せくださいね。
お待ちしております!
☆メッセージはこちらまで
→→ http://hisesshoku-ryouhou.com/archives/06info/info.html
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