メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2012年03月27日配信

第302号 正しい治療を!『病院への期待』の秘密

 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 今回は【病院】をテーマにお届けします。

 白木さん、肌のトラブルで通院したことは?


 「ありますよ~。
  ニキビを治したくてしばらく通ったけど
  いつのまにか行かなくなっちゃいました。

  こういう話、よく聞きますよね」


 
 その理由はどこにあるのか。

 モニター終了者を対象に実施した
 アンケート結果から考察します。



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           ── 正しい治療を! ──

             『病院への期待』の秘密

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 ▼79名の通院体験から見えてくるもの


 昨年12月、開発室では
 今年2月でモニター期間が終了する方に
 次のようなアンケートをお送りしました。


  ┌────────────────────────────
  |
  | 【モニター終了後・通院希望アンケート】
  |  
  | Q1. 肌の悩みで病院へ通ったことがありますか。
  | 
  | Q2. (「Q1」で「はい」と回答された方)
  |    病院での治療に満足されましたか。
  | 
  | Q3. モニター終了後、非接触療法採用の病院が
  |    近くにあれば通院したいと思いますか。
  | 
  | Q4. (「Q3」で「はい」と答えた方)
  |    病院での治療に期待すること、希望することが
  |    ありましたらご自由にお書きください。
  | 
  └────────────────────────────


 その後、79名のモニターから回答をいただきました(2月29日現在)。

 集計結果はこちらに掲載しています。
 http://jstcd.or.jp/dataroom/2012_3_33_monitorenq/

 いただいたメッセージをすべて載せていますので
 ぜひご覧くださいね。


 では、設問ごとに結果をみていきましょう。






 ▼[Q1] 肌の悩みで病院へ通ったことがありますか?


  モニターの多くは肌の弱い方であるため、
 こちらの設問では7割の方が「はい」と回答。

 受診した症状で最も多かったのは「ニキビ」。
 皮膚科に通った方が多いようです。






 ▼[Q2] 病院での治療に満足されましたか?


 通院経験のある方に治療満足度を尋ねると
 8割の方が「満足できなかった」と回答しています。


 その理由として、次のようなメッセージが寄せられました。 

 +------------------------------------------------------------+

  「一時的によくなっても、何度もぶり返すため」(Aさん)

  「薬もあまり効かず、何度も繰り返し同じ症状に悩まされた」(Hさん)

  「ステロイドの処方、漢方薬などで、
   根本的な治療ではなかったから」(Tさん)

  「患者が求める原因の追及には全く対処されず、
   不安な毎日だったから」(Sさん)

 +------------------------------------------------------------+


 病院の治療に不満を持った方のご意見をまとめると

 「病院に通っても、根本的な原因が分からず
  何度も同じ症状を繰り返してしまう」

 ということになりそうです。

 「何度病院を変えても、結果は同じだった」という声も。






 ▼[Q3] 非接触療法採用の病院が近くにあれば通院したいと思いますか?


 Q1・2の回答をみると
 病院に不信感を持っている方が多いように思われますが
 こちらの問いには7割の方が「はい」と回答。

 病院で非接触療法の指導を受けることに
 高い期待が寄せられているようです。






 ▼[Q4] 病院での治療に期待すること、希望することは?


 具体的にはどのような治療が望まれているのでしょうか。
 主なメッセージをご紹介します。

 +------------------------------------------------------------+

  「むやみに薬を処方しないでほしい」(Kさん)

  「正しい知識で治療をしていただきたいと思います」(Hさん)

  「患者とよく話し合って、
   症状の原因を明らかにした上で治療すること」(Kさん)

  「一人一人の肌の悩みや非接触療法のやり方の確認など、
   質問に対しても細やかに対応していただけると
   非常にありがたいです」(Hさん)

 +------------------------------------------------------------+


 薬ばかりを処方するのではなく、
 なぜ肌にトラブルがでてしまったのかという"原因"と
 今後どのように生活したらよいかという"対策"も含めた
 【正しい治療】を望んでいる方が多いようです。


 「話をよく聞いてほしい」
 「カウンセリングをしてほしい」
 という要望も目立ちました。






 ▼理想と現状の"大きなギャップ"


 白木さん、アンケート結果はいかがでしたか?


 「そうそう! って共感することばかりでした。

  どうしてトラブルが起こってしまったのか、
  今後どうすればいいのかという情報がほしいのに
  病院に行っても薬が処方されるだけ。

  だから不満が残ってしまうんですよね」



 1日にたくさんの患者さんを
 診なければならない皮膚科医にとって、
 一人ひとりに時間をかけて
 丁寧なアドバイスをするのはとても困難です。

 患者さんの希望と病院の現状には、
 大きなギャップがあると言えそうですね。


 予約制の美容皮膚科のなかには
 ゆっくり時間を取ってもらえるところもありますが
 数万円の費用がかかってしまうことも。

 気軽に通いたいという方にとっては、
 心理的・経済的なハードルが高いかもしれません。


 「非接触療法ならば
  誰でも、いつでも、気軽に始められますね!」


 ええ。
 非接触療法はご自宅で行なうことがほとんどすべて。

 どなたでもすぐに実践できるように、
 バックアップ体制を整えておく必要がありそうです。






 ▼病院に期待されるあらたな役割


 病院に通うことによって
 周囲の協力・理解を得やすくなるのではないか、
 というご意見も届いています。


 +------------------------------------------------------------+

  「自分が実践していることを周囲にも知っていただきたく、
   その意味でも近くに非接触療法採用の病院があったら
   勧めやすいです」(Sさん)


  「母が洗濯してくれているのですが、あまり理解がありません。

   しっかりゆすげば普通の洗剤でも大丈夫と思っているようで、
   知らない間に普通の洗剤に戻す→わたくしの肌の調子が
   悪くなって気が付き、問い詰め→サウンドスタイルさんの洗剤に
   戻してもらう、というのをもう3回も繰り返しています。

   医師の指示があると言えば、もう少し理解して
   くれるのではと期待しています」(Nさん)

 +------------------------------------------------------------+


 非接触療法を実践するには
 同居する家族の協力・理解が欠かせません。

 しかし、家族には肌のトラブルがない場合(=家族の肌が強い場合)
 洗濯洗剤を変えられない等の
 "壁"にぶつかってしまうことが多々あるようです。

 そのようなときに医師の指示や診断書などがあれば、
 受け入れてもらいやすくなるかもしれません。


 病院で非接触療法の生活指導が行なえるように......。

 そのための環境を
 早く作っていきたいと考えています。





 ☆質問・疑問などがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php




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