バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」
2020年05月28日配信
第617号 この季節一番の悩み?『紫外線対策のキホン』の秘密
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020/05/26━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第617号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
「牛田さん、最近日射しが強く感じますが、
日常生活では、日焼け止めは
使わなくても大丈夫なんですよね?」
白木さん、基本的にはそうお伝えしています。
慣れるまではちょっと不安に
感じるかもしれませんが。
日焼け止め以外の紫外線対策を
しっかりすれば、シミができることはないんですよ。
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この季節一番の悩み?
『紫外線対策のキホン』の秘密
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▼日常生活での紫外線対策
3か月サポートプログラムの
アンケート回答を見ると、
8つの生活習慣のうち
「日常生活では日焼け止めを使わない」が
怖くてできていない、という方がいらっしゃいます。
これまで季節を問わず、屋内でも屋外でも
日焼け止めの使用をしてきた方も
多いかもしれません。
太陽の高度が高くなる夏至の前後2か月程度は、
一年の中で紫外線量が最大になります。
強い紫外線は肌に炎症を引き起こします。
肌を露出して、紫外線に当たり続けると
15分~20分で肌に赤み(炎症)が出てしまうのです。
日焼け止めを日常的に使う必要はありませんが、
非接触生活でも紫外線対策は必須。
まずは日常生活での対策をおさらいしましょう。
【基本の紫外線対策】
一番有効な紫外線対策は、
紫外線の強い時間帯の外出を避けること。
5~8月の10時~14時の紫外線は、
避けるようにしましょう。
どうしても外出が必要な場合は、
帽子、日傘、長袖の衣類で
しっかりと紫外線対策をしてくださいね。
曇りの日やちょっとした外出時にもお忘れなく。
上記の対策ができる状況なら
日焼け止めは使わないようにしましょう。
長期間実践している方からも、
日焼け止めを使わなくても
夏を無事に乗り切れたご報告がたくさん届いています。
日常生活では、肌を傷めないことが
シミを防ぐことにつながります。
▼UV加工は?照り返し対策は?
よくいただくご質問3つにお答えしますね。
Q1.UV加工をした帽子や服を選んだほうがいいですか。
UVカット加工には、
紫外線を吸収・拡散する素材を
繊維に練り込んでいるもの(ポリエステル繊維が主体)と、
繊維表面に付着させているもの(綿が主体)の2種類あります。
一般に後加工で生地で付着させているものは
落ちやすいとされていますが、2回程度の
洗濯では落とせないようです。
UV加工をした帽子や衣服と接触して
かぶれたご報告があります。
肌の弱い方は使用はしないようにしましょう。
「加工されてないものでも
紫外線対策はできるんでしょうか?」
紫外線を遮蔽するには生地は厚地であるほど、
色は黄、黒など(夏は黄色のほうが涼しい)
の色であるほど遮蔽効果がありますよ。
Q2.地面からの照り返しで焼けませんか。
日傘や帽子で対策していれば、
アスファルトからの照り返しで
うっすら焼けてしまうことがあっても、
シミにならずに元に戻ります。
日常生活レベルの照り返しには
神経質になる必要はありませんので、
安心してくださいね。
Q3.日焼けケアサプリは飲んでもいいですか。
肌が傷んでいなければ日焼けをしても
シミにならずに元に戻ります。
日常生活では物理的に日差しを
遮るだけで充分でしょう。
▼おわりに ~適切な対処をすれば紫外線は怖くない!~
シミは肌の傷んだ部分を守るためにできるもの。
確かに、強い紫外線は炎症を起こしますが、
不必要に怖がらず適切な対策をすれば、
シミを作ることはありません。
肌を傷めないことを第一にして、
素肌で過ごす夏を楽しんでくださいね。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
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