第182号　数値で読み解く？『何もつけない・徹底復習』（５）の秘密｜メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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　　　　　　　　　　―― 数値で読み解く？ ――

　　　　　　　『何もつけない・徹底復習』（５）の秘密

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　▼「洗濯」と「悩み」の意外な関係

　読者モニターのアンケートに、
　こんなメッセージが多数寄せられています。

　┌――――――――――――――――――――――――――――――
　｜◆洗濯粉石けんの買い置きや頂き物が大量にあり、
　｜　すぐに切り替えることが出来ないです。
　｜　柔軟剤は使用をやめましたが......。
　｜
　｜　　→→［シミ・シワ・くすみ・たるみ・毛穴・乾燥・
　｜　　　　　アレルギー・アトピー　にお悩みの70代女性］
　└――――――――――――――――――――――――――――――

　┌――――――――――――――――――――――――――――――
　｜◆牛田さんおすすめの洗剤・リキッドトップの買い置きを
　｜　しましたが、今はまだ残りものを使っています。
　｜
　｜　　→→［ニキビ・シミ・シワ・くすみ・たるみ・毛穴・
　｜　　　　　テカリ・乾燥・アレルギー　にお悩みの40代女性］
　└――――――――――――――――――――――――――――――

　┌――――――――――――――――――――――――――――――
　｜◆まだ買い置きの洗剤があるのでそちらを使っています。
　｜　洗濯は母にしてもらっているので、あまりわがままがいえません。
　｜
　｜　　→→［ニキビ・毛穴・赤み・ニキビ跡の凸凹
　｜　　　　　にお悩みの20代女性］
　└――――――――――――――――――――――――――――――

　┌――――――――――――――――――――――――――――――
　｜◆香りがいいので、
　｜　つい柔軟剤を入れてしまいます。
　｜
　｜　　→→［シミ　にお悩みの20代女性］
　└――――――――――――――――――――――――――――――

　▼「洗濯洗剤の影響」は数字に現れる

　洗濯洗剤や柔軟剤の影響によって、
　お肌がダメージを受けて紅斑値が上昇してしまう。

　これまでに、そんな事例をいくつかご紹介してきました。

　　　◇石けん洗濯で紅班値が上昇（131号）
　　　　http://hisesshoku-derm.com/archives/2008/01/131.php

　　　◇柔軟仕上げをした毛布で紅班値が上昇（132号）
　　　　http://hisesshoku-derm.com/archives/2008/01/132.php

　　　◇布団カバーやコートの襟で......（177号）
　　　　http://hisesshoku-derm.com/archives/2008/12/177.php

　紅斑値が上がるということは、
　お肌が炎症を起こしているということ。

　しかし、目に見えて
　お肌の表面が赤くならない場合も多くあります。

　「なるほど。
　　洗剤の見直しが後回しになりやすいのは、
　　ダメージを自覚しにくいからなんですね」

　白木さん、そうなんです。

　しかしダメージは数値にしっかりと表れているんですよ。

　今回は"何もつけない"ができている
　２人の測定モニターの事例をご紹介します。

　おふたりとも、お正月休みに実家に帰省してから
　お肌がちょっと不調のようです。

　▼【事例その１：Y.Nさん】

　［モニター応募時のメッセージ］
　┌――――――――――――――――――――――――――――――
　｜なにもつけない、は実践し始めたばかりですが、
　｜どうせやるなら変化を数字で確認したいと思い、
　｜モニターに応募させていただきました。
　｜
　｜肌について気になるのは、
　｜顔全体に出来ているニキビと乾燥、毛穴の開きです。
　｜
　｜特にニキビは治ったためしが無いので、非常に気になります。
　｜手の甲に薄い大きなしみあるのですが、
　｜それも改善すればうれしいです。
　└――――――――――――――――――――――――――――――

　Y.Nさんのお肌が変化する様子を
　写真とグラフで追ってみましょう。

　http://jstcd.or.jp/casephotos/2009_1_29_yn/

　◇［測定１回目］2008/11/26

　　　長い間ニキビに悩んできたY.Nさん。
　　　何もつけないを始めてから新しいニキビが
　　　できなくなったそうです。

　◇［測定２回目］2008/12/3　

　　　頬の紅斑値が上がってしまいました。
　　　冬物の衣類との接触があったようです。

　◇［測定３回目］2008/12/17

　　　シャンプーを２回使用してしまったとのこと。
　　　紅斑値が上がっています。

　◇［測定４回目］2009/1/14

　　　お正月に実家に帰った際、
　　　柔軟剤を使った寝具と接触してしまいました。

　　　３回目の測定以後に赤みが減ってきていましたが、
　　　その影響か、また赤みが増えてしまったようです。

　　［→→　Y.Nさんの"その後"］

　　写真の使用依頼のメールのお返事です。
　　2009/1/27　「肌荒れは治まりました」

　┌――――――――――――――――――――――――――――――
　｜測定データと写真の利用ですが、
　｜特に問題ございませんのでどうぞご使用ください。
　｜
　｜赤みはまだまだですが、肌荒れはほとんどおさまりました。
　｜やはり実家の布団がよくなかったようです...
　｜今はプロトタイプを使用しても全くしみなくなったので、
　｜バンバン使用しております。
　｜
　｜次回の測定までにニキビ跡がもう少し薄くなるといいなー、
　｜と思いつつ、ピンポイントバックでがんばりたいと思います。
　└――――――――――――――――――――――――――――――

　▼【事例その２：Y.Fさん】

　続いて二人目は、2007年10月に測定を開始したY.Fさん。

　見た目には悪い変化が出ていませんが、
　帰省した際に寝具の柔軟剤と接触したせいか
　落ち着いていた紅班値が上昇しています。

　http://jstcd.or.jp/casephotos/2009_1_29_yf/

　　［→→　Y.Fさんの"その後"］

　写真の使用依頼のメールのお返事です。
　　2009/1/26　「つるつるになってビックリしました」

　┌――――――――――――――――――――――――――――――
　｜本人と分からないのなら、いくらでも使ってください。
　｜そのためのモニターです。
　｜お役に立てるなら嬉しいことです。
　｜
　｜肌の調子は、牛田さんに聞きにくいことかもしれませんが
　｜生理がきたとたんに、つるつるになってビックリしました。
　｜
　｜生理とお肌の関係のような記事は、
　｜書きにくいのかもしれませんが、女性としては知りたいですね。
　└――――――――――――――――――――――――――――――

　▼「そのうち」ではなく「今すぐ」に！

　今回はおふたりの事例をご紹介しましたが、
　いかがでしたか？

　シャンプー・リンスもそうですが、洗濯洗剤からの影響も
　お肌の弱い人にとってはかなり深刻な問題となります。

　初期段階では目に見えにくく、
　また実感もしにくい場合が多いのですが、
　その影響はしっかりと数字に現れているのです。

　お肌が傷んだ状態から復活するのに
　10日～１ヶ月くらいかかってしまいます。

　買い置きがあるから......
　見た目に変化がないから......
　と、後回しにせず、洗濯洗剤の見直しをしましょう！

　もちろん、『８つの習慣』もお忘れなく。
　お肌が弱い方は必須の８項目です。

　　　　　　　【健康な肌でいるための８つの習慣】

　現在８つの実践項目はリニューアルされています。
　８つの生活習慣はこちらからご確認ください↓
　http://hisesshoku-derm.com/contents/style/nanimo.php（2012.7.19）

　┌――――――――――――――――――――――――――――――
　｜　
　｜　（１）乳液、美容液、クリームなどしっとりするものを使わない
　｜　
　｜　（２）日常生活では日焼け止めを使用しない
　｜　
　｜　（３）ファンデーションは
　｜　　　　界面活性剤やシリコンが使われていない
　｜　　　　パウダータイプのものを、下地を使わずにお肌につける
　｜　
　｜　（４）メイクをしたときは、部分的にクレンジングを使い、
　｜　　　　ファンデーションは洗浄力の弱い洗浄剤を使って落とす
　｜　
　｜　（５）身体にボディソープや石けんを使わない
　｜　
　｜　（６）シャンプー・リンスを使わずに、
　｜　　　　お湯洗髪や小麦粉シャンプーに挑戦する
　｜　
　｜　（７）石けんや重曹などのアルカリ剤や、
　｜　　　　柔軟剤、蛍光増白剤が含まれている洗剤で洗濯をしない
　｜　
　｜　（８）クリーニングに出した衣類は
　｜　　　　直接お肌に触れないようにする
　｜
　└――――――――――――――――――――――――――――――

　▼今の時期ならではの対策も。

　「牛田さん。
　　８つの習慣さえ守れば健康なお肌になれるんですよね？？」

　ひとつ、いまの季節ならではの補足をするならば
　"冷え"対策をすることも大切ですね。

　冷えは疲労とストレスのもと。
　それが肌荒れとなって現れてしまうからです。

　寒さを我慢してお仕事をしていませんか。
　身体がカサついて、温まると痒くなったりしていませんか。

　☆詳しくはバックナンバーをご参考に。
　　第65号『冷えと肌荒れ』の秘密
　　http://hisesshoku-derm.com/archives/2006/02/65.php

　まだまだ厳しい寒さが続きますが、
　保温を心がけて、
　心身の負担を和らげましょう。

　▼これでシリーズ『徹底復習』はおしまいです

　計５回の超大作？　となりましたが、
　いかがだったでしょうか。

　今までためらっていた方も、
　2009年が"何もつけない元年"となりますように......。

　「シリーズはひとまず完結したけれど、
　　牛田さん、ひとつ宿題が残りましたね！」

　モニターY.Fさんのメールに書かれていた
　『生理とお肌の関係』ですね。

　近日中に解説いたしますので、乞うご期待。
　どうぞお楽しみに。

　★牛田への感想・コメントがありましたら、
　　お気軽にどうぞこちらへ。
　　http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php

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...続きは『秘密のプロジェクト』をお読みくださいね。

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