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2021年08月10日配信

第674号 焼けた?焼けてない? 『日焼け止めを使わない夏』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021/08/10━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第674号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。
 
 日差しが強い日が続いています。
 
 初めて日焼け止めを使わない夏を
 迎えている方も多いと思います。

 「日焼け止めを使わないとなると、
  シミにならないかと
  最初は不安ですよね」
 
 今日は、実際に日焼け止めを使わない夏を
 お過ごしの方のご報告を紹介しましょう。

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          焼けた?焼けてない?

         『日焼け止めを使わない夏』の秘密

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 ▼シミが濃くなっている気がする?


 まずは、Uさんがくださったご報告です。


 「シミが濃くなっている気が」Uさん
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 シャンプーをやめてお湯だけで
 髪を洗う様になって額の赤みは
 少し良くなっています。
 
 しかし、顔の黒ずみや、シミは今の季節の
 強い紫外線で、濃くなってしまっている気がします。
 それで、日焼け止めに、パウダーを少しはたいています。

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 「Uさんはシミが濃くなったように
  感じていますが、どうしてなんでしょうか?」
 

 そうですね......。
 実際に濃くなっている場合と、
 そう見えるだけの場合があります。





 ■シミが濃くなった?原因は



 「シミってなんで濃くなるのでしょうか?」


 
 その原因は、2つあるんですよ。
 

 〇一次刺激性物質との接触が続いている

 
 この場合はシミが濃くなる可能性があります。

 お湯洗髪だけでなく、
 洗濯洗剤の切り替えなどの8つの生活習慣が
 できていない場合、肌は炎症状態が続いています。

 紅斑値(炎症を表す数値)が高い状態が
 続くと、だんだんとメラニン値が上がって色素沈着と
 なっていきます。


 「そうするとシミが濃くなってくるんですね」

 
 そうなんです、白木さん。

 日焼け止めパウダーにも一次刺激性物質が
 使われているものがありますので、
 使用はおすすめできません。
 

 日常生活では日傘や帽子、衣類で紫外線対策を
 して肌を傷めないようにしましょう。
 


 〇赤みが減ってシミが目立って見える
 

 全体的に炎症が治まって肌が白くなってきたために、
 一時的にシミが目立つ、濃くなったように
 見える、ということもあります。


 「そのまま続けていても大丈夫なんですね?」

 
 はい。
 不安に思うかもしれませんが、
 これは非接触生活がきちんとできている証拠。
 シミが薄くなる前の正常な過程です。
 




 ▼意外と大丈夫!?

 
 Mさんからはこんなご報告が。


 「日焼けはしていません」Mさん
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 牛田先生、こーんなに太陽が眩しくて
 痛いくらいの紫外線を感じでも、
 
 (目の詰まった布製の)帽子、マスク、
 肌を露出しない服装だけでなかなか
 日焼けしないものですね。

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 健康な肌って本当に強いんだなぁ。
 今朝支度するときに、日焼け止めを
 塗るかどうか迷いましたが、省いてよかった。
 
 汗でドロドロ、ベタベタになるところだった。
 素肌だと出先で顔を洗うことも簡単にできて、
 快適なんですよね。

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 「汗をかいても日焼け止めや
  ファンデーションを塗り直す必要がないのが
  楽ですよね!」

 
 そうですね。
 
 素肌で過ごす夏は、帽子や長袖の衣類を使って
 快適に過ごすことができますから。
 




 ▼おわりに ~素肌で過ごす心地よさを~

 
 健康な皮膚にはバリア機能があります。
 肌が傷んでいなければ、たとえ日常生活で
 うっすら焼けてしまったとしても
 シミにならずに元に戻ります。
 
 普段の生活ではパウダータイプの日焼け止めなども
 使わずに、肌を傷めないことを第一にしてくださいね。
 素肌で過ごす気持ちよさをぜひ体感してみてください。
 


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