メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2016年11月15日配信

第533号 カサつき・ゴワつき『冬の肌トラブル』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016/11/15━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

            「秘密の皮膚科学」

     第533号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 立冬も過ぎ、風が冷たくなってきましたね。

 肌のカサつき、ゴワつきについての
 ご相談メールが届き始めました。

 今回は、冬の肌トラブルについてお話します。



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           ── カサつき・ゴワつき ──

            『冬の肌トラブル』の秘密

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 ▼初めての冬を迎えるビギナーの方から


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  『カサつき、ゴワつき、唇の荒れが気になります』(30代・女性)
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  非接触生活を始めて1週間ですが
  口周りのカサつき、ゴワつき、唇の荒れが気になります。

  肌が乾燥しているようで、つっぱり感もあります。

  ただ、ニキビの状態は落ち着いてきており、
  新しいものはできなくなりました。

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 これまで"つける生活"をしてきた方は、
 肌がカサカサ・ゴワゴワしてくると、
 つい化粧品に頼りたくなってしまうかもしれませんね。

 しかし、そこで化粧水や乳液をつけてしまうと、逆効果なのです。

 肌の表面は潤ったような見た目・手触りになりますが、
 その下にある素肌は自ら潤う力を発揮することができず、
 ますます乾燥してしまいます。

 肌の調子がよくないときは
 落ち込んだり、慌てたりしがちですが、
 肌が乾燥する原因を考え、冷静に対処しましょう。






 ▼肌がカサカサ・ゴワゴワになる理由


 空気が乾いているから、肌も乾く。
 というふうに考えている方が多いかもしれませんが、
 空気の乾燥が、そのまま肌の乾燥につながるわけではありません。

 寒さや、室内外の気温差に接すると、人間の身体には負荷がかかります。
 それが蓄積し、疲労やストレスが溜まると、
 肌のバリア力が低下してしまうのです。

 このときに刺激となるものに触れると肌が傷み、
 "カサカサ・ゴワゴワ"になってしまう。
 これが冬に肌が乾燥するメカニズムです。






 ▼肌が弱い人のカサつき・ゴワつき対策


 肌のバリア力が低下しやすい冬は、
 小さな接触が大きなトラブルに発展しやすい季節です。

 肌のカサつき、ゴワつきを感じている方は
 次の点をチェックしてみましょう。



 ◎チェック1:8項目はすべてできていますか?

  お湯で洗顔・洗髪をしたり、
  化粧水をやめてワセリンを使ったりするだけでは
  肌の状態は改善しません。

  8項目すべてを実践し、
  一次刺激性物質に触れないようにして過ごしましょう。

  ☆非接触生活・8つの習慣
   http://hisesshoku-derm.com/contents/style/nanimo.php



 ◎チェック2:手や髪に触れる前に手を洗っていますか?

  冬は、自宅では洗えない衣類や寝具に触れる機会が増えます。

  クリーニングに出したコートやマフラー、毛布などに
  触れたり、それらに触った手で顔や髪に触れると、
  肌がカサついたり、ニキビができたりすることがあります。

  クリーニングに出したものに触ることは避けられませんが、
  触れたその手で顔や髪に触らないように気をつけましょう。

  洗顔・洗髪前には必ず
  手に付着した一次刺激性物質を落としてくださいね。

   ☆【動画】手の洗い方(2番めの動画です)
    http://jstcd.or.jp/dataroom/2014_06_20140612/



 ◎チェック3:"うっかり接触"をしていませんか?

  無意識のうちに何となくしていること、
  これくらいなら大丈夫だろうと気軽にしていることのなかに
  肌トラブルの原因が潜んでいることもあります。

  フェローの方から、こんなご報告が届いています。


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  『とうとう原因がわかりました』(40代・女性)
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  ずっと改善しなかった肌トラブルの原因がわかったので
  嬉しくて報告させていただきます。

  4か月ほど前、浴槽、皿洗いなど
  すべて洗剤、石けんを使わないようにしたら
  明らかに改善し、喜んでいました。

  が、どーしても、鼻周りだけ、赤みの変化がありませんでした。
  ASVCを塗るときも、ときどき鼻周りだけ痛みを感じていたので
  手洗いができていないのだと思っていたのです。

  しかし、何ヶ月経っても改善されないため、再度見直し、
  入浴時に浴槽の蓋の上にタオルを置き、
  それで顔を拭いているのが悪いのではないのかと思いました。

  そして、やめてみたところ
  次の日から嘘のように赤みがなくなったのです。

  過去のメルマガで読んでいて知っていたはずなのに
  軽く押さえる程度だから大丈夫だと思っていたのです。
  指定の洗剤で洗っていたし......。

  知っていたにもかかわらず関係ないと思い、
  無駄な時間を過ごしてしまい、悔しいです。

  これからも日々、自分の顔を観察し
  変化に気づいていきたいと思います。

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 原因が見つかってよかったですね。
 ご報告ありがとうございます。

 こちらの方がおっしゃっているように、
 トラブルを引き起こしていたものとの接触がなくなれば
 肌は翌日から変化します。

 肌の反応はとても正直なのです。






 ▼おわりに ~ 美は1日にしてならず ~


 今回は、冬の肌トラブルについてお話しました。
 白木さん、いかがでしたか?


 「"うっかり接触"に気をつけるのは難しいことだけど、
  肌が改善するかどうかは、ここにかかっているんですよね」


 そのとおり。

 先輩実践者から、こんなアドバイスが届いています。


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  『じっくり探して、ゆっくり待つこと』(40代・女性)
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 日常のどこに肌を傷めている原因が隠れているのか、
 を探す作業がとても重要です。

 自分の素肌をじっくり観察して、
 ん? いいんじゃない? と思ったら続けて、
 焦らず、肌が育つのを待ってあげる必要があると思います。

 美は1日にしてならず。ですから。

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 いま肌がカサついていても、
 それがそのままシワになってしまうことはありません。

 焦らず、じっくり、ゆっくり、
 原因探しをしてくださいね。



 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://jstcd.or.jp/contact/
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