バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」
2019年04月09日配信
第566号 夏前に?『シミの基礎知識』の秘密
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019/04/09━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第566号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
「牛田さん、この休日は気温も高くて、
日差しも少し強かったですよね」
白木さん、たしかにそうでしたね。
これからは、春が終わり、梅雨が明け、
だんだんと紫外線が強い季節になります。
「日焼け止めをつけないで本当に大丈夫?」
「わかってはいるけれどシミができないか不安」
という声も少なくありません。
今回はシミができるメカニズムを
おさらいしていきましょう。
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夏前に?
『シミの基礎知識』の秘密
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▼シミにもちゃんと役割が
「牛田さん、そもそもシミは
なぜできるのでしょうか?」
白木さん、まずはそこからおさらいしましょう。
シミは肌の傷んだ部分を保護するために
できるものだとお伝えしてきましたね。
天ぷら油が跳ねて火傷をして
修復が不充分な部分など、
皮膚の防御機能が損なわれて
刺激に弱くなった部分を守るために、
色を黒く変えて皮膚を守っているのです。
「だからシミの部分はカサつきにくかったんですね」
白木さん、その通りです。
皮膚は体内を守る役割を担っていますから。
炎症を起こしていてもこの機能は働いています。
肌の弱い人は一次刺激性物質と
接触すると、皮下に炎症を起こすため、
その部分を守るためシミができるのです。
▼測定数値ではどうなる?
解りやすくするために紅斑値で説明すると、
以下のようになります。
(個人差がありますので大まかな数値です)
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【~400】
400を超えると、皮膚表面が赤く
熱があるようで痛々しく見えます。
強い接触があったりひどい日焼けを
したときの数値です。
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【350~200】
炎症があっても赤く見えませんので
自覚することができにくくなります。
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【200~】
200くらいまでの炎症は、
接触が無くなれば一週間程度で治まり、
数値が100に向かって下がって行きます。
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【100】
透明感のある肌に見えます。
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個人差はありますが、紅斑値が
【350~200】の炎症状態が
続いていると、皮膚の色を黒く変える
機能が起動します。
くすみ、色素沈着が起こり、
傷んだ部分にはシミをつくろうとします。
「あの黒ずみは、シミになる前段階なのですね」
白木さん、そうなんです。
肌の弱い人は
「肌の炎症状態が続くとシミができる」と
覚えていてくださいね。
▼シミの原因は紫外線だけでない?
「牛田さん、シミは紫外線予防を
していれば、防ぐことができるのでしょうか?」
白木さん、いい質問ですね。
じつは肌に炎症状態を起こすものは
紫外線だけではないのです。
日焼け止めを含む化粧品や
洗濯洗剤にも一次刺激性物質は
使われています。
身体など日に当たらない部分に
シミができるのを不思議に思った方も
いるかもしれませんね。
これは、入浴時の直接・間接接触や、
洗濯洗剤に含まれる一次刺激性物質が
残留している布地との長期間の接触により、
炎症状態が続いていたからといえそうです。
「紫外線を気にして生活をしているだけでは、
シミ予防にはならないということなのですね」
その通りです。
▼シミを防ぐには?
「ではシミはどう防いだらいいのでしょう?」
ときどき、非接触生活では
紫外線対策をしないと思われている
方もいますが。
紫外線は炎症を起こす光線ですので、
紫外線の強い季節は対策が必要です。
日焼け止めの日常的な使用は
肌に炎症を起こしてしまいますので、
日傘や帽子、衣類で紫外線対策をしましょう。
☆おさらい:シーン別紫外線対策の方法はこちらを↓
第471号 非接触生活的・夏の過ごし方『日焼け止めのルール』の秘密
「この記事を読めば、
さらにシミ予防に詳しくなれますね!」
はい、白木さんも夏前に、
ぜひ再チェックしてくださいね。
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▼おわりに ~一番有効な紫外線対策は~
今回はシミの基礎知識について
おさらいをしました。
最後に、測定フェローのFさんの
事例を紹介しましょう。
Fさんは、毎週屋外でテニスをするため
日焼け止めを使用していましたが、
日焼けとソバカスに悩んでいました。
ところが、テニスをする時間を夕方に変更し、
日焼け止めとクレンジングの使用を
やめたところ、目に見えてソバカスが薄くなり、
くすみが取れたのです。
☆測定フェローFさんの事例
くすみにもっとも効果的だったのは、
日焼け止めの使用ではなく、
肌を傷めないことだったのですね。
日頃から一次刺激性物質と接触せず、
シミを作るリスクを減らすようにしてくださいね。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
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