メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2012年12月18日配信

第340号 コートも洗濯?『続・日常に潜む接触』の秘密(3)

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2012/12/18━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!

            「秘密の皮膚科学」

     第340号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 前々回より
 【続・日常生活に潜む接触】
 をテーマにお届けしています。

  ☆第338号 増加中!『続・日常に潜む接触』の秘密
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2012/12/338.php

  ☆第339号 積み重ね?『続・日常に潜む接触』の秘密(2)
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2012/12/339.php

 

 シリーズ最終回となる今回は、
 衣類や寝具を自宅で洗濯する方法を
 ご紹介いたします。

 

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              ── コートも洗濯? ──

            『続・日常に潜む接触』の秘密(3)

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 ▼まずは前回のおさらいから


 一次刺激性物質に接触し続けると
 メラニン値が少しづつ上昇し、やがて
 くすみやシミ、色素沈着となって肌に現れます。


 「毎日鏡を見ていても
  気づかないほどわずかだけれども
  肌は確実に、ジワジワと変化していくんですよね」


 そうなんですよ、白木さん。

 そんなジワジワ型の肌トラブルに
 有効な対策のひとつが【洗濯】なのです。

 

 


 ▼冬場の衣類・寝具は洗えない?


 「でも、冬場の衣類や寝具は
  自宅でのお手入れが難しいものが多いですよね~」


 前回もご紹介した
 測定フェローのMさんが
 ご自宅で毛布やコートを洗ってみたそうですよ。


 ┌────────────────────────────
 | 
 | 【毛布・タオルケット・コートを洗ってみました】
 | 
 | 
 | ◆まずは寝具を洗濯
 | 
 | 先日、冬の毛布(リアルムートン)と
 | シルクのタオルケットを洗濯機で洗いました。
 | 
 | 洗濯機のほうが小さく見えるほど
 | 大きいムートンの毛布は自宅での洗濯が難しく、
 | 石けん信仰のころに一度だけ外部で洗ったきりでした。
 | 
 | 昨年はシーツを挟んでどうにか接触を避けましたが
 | 今年はさすがに汚れが気になり、
 | 無理やり洗濯機で3回洗いました。
 | 
 | 案の定、ぐるぐると勢いよく回転はせず、でしたが
 | 毛布上下をひっくりかえしてどうにか洗いました。
 | 
 | もしかすると、石けんの影響が残っているかもしれません。
 | 体調が整ってない日は、毛布を触ると手がカサつきます。
 | 
 | カサつかない日もあるので微妙ですが、
 | カサつく日もあるということはまだ
 | 影響が残っているということですね......。
 | また3回洗ってみます。
 | 
 | 
 | 
 | ◆コートも洗濯機で!
 | 
 | 洗濯機で洗えそうなコートも数枚洗ってみました。
 | 
 | しっかりした通常のコート生地で
 | 肩パットのついていないものでしたら
 | 裏地がついていても付け置きではなく通常コース、
 | 中性洗剤で洗えます。
 | 
 | 私の洗濯機は古いのでボタンをきっちりとめ、
 | きれいにおりたたんでおかないと
 | 脱水が激しいので後でシワが多く付きます。
 | 
 | 古い機種の方はきちんとたたんで(お店のおたたみの状態で)
 | 脱水後はすぐに干します。
 | 
 | コートは重い素材なので
 | 意外とシワになりにくいです。
 | 
 | ただ、洗濯は多くても2年に1回にしたほうがよいです。
 | 整形のため、生地裏に芯地などが接着してあるので
 | 水で接着がジワジワと剥がれるリスクがあります。
 | 
 | 接着が剥がれてくると
 | 表の生地の表面がボコボコしてきます。
 | 
 | 形をきれいにだすため、芯以外に
 | 増し芯をしてあったりしますので
 | 整形もヨレヨレとしてきます。
 | 
 | しなやかな弱そうな生地は
 | 特に剥がれやすいので、洗わないほうがよいです。
 | お高いブランドものもやめたほうがよいかもしれません。
 | 
 | 比較的に合繊の混率が高く、厚めの生地なら洗濯機で洗えます。
 | クリーニングに出した衣類を身につけると
 | 肌に影響が出てしまう方は、洗ってみるといいと思います。
 | 
 | 今年の冬は、衣料、特にコートがキーポイントです。
 | これに今後の肌の状態がかかっております。
 | どうケアしていくか、対策を練っております(笑)
 | 
 └────────────────────────────


 白木さん、いかがでしたか?


 「しっかりとした生地で
  肩パットのついていないコートなら
  中性洗剤&普通コースで洗えるとか、

  ボタンをとめてキレイにおりたたんで洗うと
  シワがつきにくいとか......

  具体的なアドバイスがたくさんありましたね~!」


 
 じつはこのレポートをくださったMさん、
 以前アパレル関係のお仕事をされていたそうです。

 衣類のお手入れに精通したフェローがいるなんて、
 心強いですね。

 Mさん、ありがとうございました。

 

 


 ▼牛田からもアドバイスを。


 クリーニングに出したコートの場合、
 自宅で一度洗っただけでは
 柔軟剤が残留している可能性がありますが
 接触の影響を軽減することはできると思われます。

 お手持ちのコートが
 デリケートな素材・縫製だったり
 ハイブランドのものだったりして洗えない場合は、
 自宅で洗ったマフラーをして
 顎や頬をガードしましょう。

 コートに触れたマフラーには柔軟剤が付着しますので、
 マフラーをこまめに洗濯してくださいね。

 

 


 ▼まとめ ~ 急な肌トラブルは"小さな接触"のサイン ~


 3回シリーズで
 『続・日常生活に潜む接触』をテーマに
 お届けしてきました。

 前回もお話しましたが、
 データ上では紅斑値が上昇していても、
 見た目には分からないことがあります。

 ここで油断して接触を繰り返していると
 徐々にメラニン値が上がり、やがて
 くすみやシミとなって現れます。

 定期的に測定をしていれば
 数値から"小さな接触"に気づくことができますが、
 測定をしない限り、くすみやシミになるまで
 肌の変化に気づくことはできません。

 最近急にくすみやシミが増えた、
 シワっぽくなったような気がする、
 という方は要注意。

 "小さな接触"を繰り返している可能性があります。

 うっかりと見落としている接触や
 少しなら大丈夫と見逃している接触はありませんか?

 日常生活で繰り返し触れているものはないか、
 ストレスにならない程度に確認してみましょう。 

 


 ☆質問・疑問などがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php

 

 

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