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2022年06月16日配信

洗濯と掃除にも?『医師用テキスト』の秘密 | 第713号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022/06/16━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第713号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 今回は8つの生活習慣の5と6。
 洗剤や除菌・消臭スプレーについてです。


 「この2つは特に気づかないうちに接触が
  起きやすい項目ですよね」


 そうですね、白木さん。
 さっそくテキストをご紹介しましよう。
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          洗濯と掃除にも?

        『医師用テキスト』の秘密

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 ▼素材別・洗濯をするときの注意点


 まずは洗濯洗剤の切り替えから。


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 (5)肌に触れる衣類や寝具は指定の洗剤で洗う

  ○指定の洗剤を使う理由

  衣類や寝具はいつも直接肌に触れています。
  布地に洗濯洗剤の成分が残留していると、
  顔や身体に一次刺激性物質の影響を受けてしまいます。 


  ○衣類、寝具を洗うときは

  指定の洗濯洗剤は、皮膚臨床技術研究会指定の
  無香料の洗濯洗剤です。今使っている洗剤が
  なくなってからではなく、すぐに切り替えましょう。 

  指定の洗剤以外で洗ったものや新品の衣類は、
  手間はかかりますが2回以上洗いましょう。
  1度の洗濯では柔軟剤等を落としきれません。

  衣類だけでなく、マスクや帽子など、
  肌に直接触れる小物も洗濯してから使用してください。 


  ○ウールやおしゃれ着を洗うときは

  現在、柔軟剤やシリコン無配合の中性洗剤は
  市販されていません。ウールやおしゃれ着を
  洗うときに必要な場合は、皮膚臨床技術研究会指定の
  中性洗剤を使うとよいでしょう。 


  ○補助製品

  洗濯用洗剤
  洗濯用中性洗剤

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 「テキストの『日用品の基礎知識』で
  洗濯洗剤の種類について触れていましたよね」


 よく覚えていましたね、白木さん。


 ☆第709号 日用品の基礎知識?『医師用テキスト ~洗濯洗剤編~』の秘密 
  https://hisesshoku-derm.com/archives/2022/05/_709.php


 「市販品では使えるものは
  見つかっていないんですか?」


 ええ。以前はいくつかあったのですが......。

 トップクリアリキッドもリニューアルして
  感作成分が加わったため、肌の弱い人には
 おすすめできなくなってしまいました。

 今、市場で販売される商品は
 洗浄力プラス成分添加の方向になっています。

 シンプルな処方の洗濯洗剤は、
 価格が安く、売り場効率を落としてしまうので、
 販売店も置いてくれないのかもしれませんね。





 ▼掃除をするときは


 続いて6つ目の掃除についてです。


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 (6)抗菌剤配合の浴槽用洗剤や、除菌・消臭スプレーを使用しない

  ○除菌・消臭スプレーを使用してはいけない理由

  抗菌剤を配合した洗剤を使用すると、
  浴槽に抗菌成分が残留しています。
  肌に触れた部分にトラブルが起きることがありますので、
  注意しましょう。

  また、衣類や寝具等、直接肌に触れるものには、
  除菌・消臭スプレーを使わないようにしましょう。 


  ○掃除をするときは

  市販されているほとんどの浴槽用洗剤には
  「除菌」と表示されています。

  肌の荒れやすい方は洗浄剤を使わずに、
  アクリルスポンジなどで浴槽を洗うとよいでしょう。 
  除菌・抗菌剤など殺菌作用のあるものは
  一次刺激性物質です。

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 「感染症予防でいろいろなものに
  シュッシュとすることが増えましたよね」


 そうですね。

 殺菌効果のあるものが肌につくと、
 皮膚常在菌も殺菌してしまい、バランスが崩れることで
 悪性菌が繁殖しやすくなります。

 殺菌効果が高ければ、タンパク質変性力も
 高くなりますから、炎症もお越しやすくなります。

 スプレーをしたものとの接触が外出先などでは
 避けられないことがありますが、
 衣類や手からの間接接触を避けるよう気をつけましょう。





 ▼次回は残りの2つを紹介します


 「外出先では知らないうちに
  接触していることがありそうですね」


 はい。知っていれば、
 トラブルが起きたときに原因を探せます。

 思い当たることがあれば
 対処することができますから。

 次は8つの生活習慣の残り2つです。




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