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2019年09月24日配信

第587号 日焼け?カサつき?『秋のスキンケア』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019/09/24━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第587号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 「牛田さん、非接触生活をする上で、
  秋ならではのスキンケアのコツ
  などはあるのでしょうか?」


 白木さん、質問ありがとうございます。

 だんだんと過ごしやすい日が増えてきましたね。

 「夏のダメージは秋に出る」と言われますが、
 よくあるご相談をもとに非接触生活での
 秋のスキンケアについてお話しますね。

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        日焼け?カサつき?

       『秋のスキンケア』の秘密

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 ▼症状別のポイントを解説


 秋に気になる日焼け、乾燥感、くすみ。
 それぞれのケアにおけるポイントを
 お伝えしましょう。




 〇ちょっと焼けてしまったかな?というとき

 夏休みのレジャーで日焼け止めを使った
 けれど日焼けしてしまったという方も
 いるでしょう。

 年齢のせいでシミになるかも......と
 心配する方も多いのですが。

 ふだん肌を傷めていなければ、
 シミになることはありません。

 美白用化粧品をつけても、残念ながら
 化粧品には効果が期待できないもの。
 いつも通り、肌を傷めない生活をしましょう。


 「ちなみに、年齢によってケアの内容が
  変わることはないのでしょうか?」


 年齢によって皮膚生理は変わりません。
 代謝によってまた元の肌色に
 戻りますので、安心してくださいね。




 〇乾燥感が気になるとき

 涼しくなってくる季節は、
 夏よりも肌のカサつきが
 気になるかもしれません。

 気温差のある季節の変わり目は
 心身に自覚しないストレスがかかっています。
 肌のバリア力も低下しがちです。

 「たっぷり保湿が必要」と一般的には
 言われますが、体内を守ることが皮膚の役割。
 外から水分を補うことはできません。


 「では、カサつきに悩んでいる時は、
  どうすればいいのでしょうか?」


 どうしてもカサつく部分には
 白色ワセリンを薄くつけましょう。

 強いかゆみなどがある場合を除いては
 夜は何もつけないようにして、自然な
 皮脂分泌を妨げないようにしてくださいね。




 ※ちょっとした接触にも注意

 バリア力が低下する季節は、
 いつもと同じ生活をしていても、
 ちょっとした接触の影響を受けがち。

 夏の間は触れても問題なかったものに接触して、
 急に肌トラブルが起こることもあります。

 そんなときは、意識して肌に触れるものを
 確認してみましょう。




 〇くすみが気になるとき

 長期間強い接触があると、
 皮膚の深部まで炎症が進み、
 それが色素沈着となることがあります。

 また、体調が悪かったり、疲れていると
 メラニン値が上がって肌が
 くすんで見えることがあります。


 「確かに、夏は暑くて疲れやすいですし、
  私も毎年秋には夏の疲れを
  引きずっていますね......」


 心身の疲れを感じている方はまず休養を。

 夏の間はシャワーで済ませていた人も
 お風呂にゆっくりつかる時間を
 取るとよいですね。






 ▼おわりに


 今回は非接触生活的・秋のスキンケアの
 ポイントについて紹介しました。
 白木さん、いかがでしたか?


 「結局何かを使ってケアをするよりも、
  ベースとなる心身の状態を
  整えることが大事なんですね!」


 そうですね。

 皮膚も身体の一部。
 何かをつけるよりも、運動・栄養・休養を
 心がけて、心と身体の健康を
 保つことが近道です。

 特に季節の変わり目は早めに
 休養を取って体調を整えるように
 してくださいね。






 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ https://jstcd.or.jp/contact/




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