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2022年02月22日配信

自宅で洗える?『ドライマークの衣料』の秘密 | 第698号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022/02/22━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第698号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 「牛田さん、ドライマークの衣料って
  手洗いはできないですよね。
  みなさんどうされているんでしょうか?」


 注意すれば自宅で洗濯できるものがあるんですよ。
 みなさんのご報告をご紹介しましょう。
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          自宅で洗える?

       『ドライマークの衣料』の秘密

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 ▼ドライマークはクリーニングOK?


 Kさんがこんなご質問をくださいました。


 Kさん
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 マフラーを洗いたいのですが、家庭洗濯手洗いは不可で、
 石油系洗剤のみ可と書いてあります。
 クリーニング屋さんで頼むつもりなのですが、
 石油系洗剤とは肌への影響はいかがなものでしょうか。

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 「クリーニングに出した衣類と接触して
  かゆみやカサつきが出てしまう方が多いですよね」


 クリーニングに出した衣類でかぶれてしまうのは、
 仕上げに柔軟剤が使われているためです。

 石油系溶剤が生地に残留することによる
 化学やけどの報告もありますが、
 溶剤は揮発してしまえば問題ありません。


 「柔軟仕上げをしないようにして
  もらえたらいいのに......」


 そうですね、白木さん。
 通常のチェーン店では個別対応が
 難しいのが現実です。





 ▼どうしていますか?ドライマークの衣類


 そこで皮膚臨床技術研究会では
 みなさんにドライマークの衣類をどうしているか
 聞いてみました。


 「手洗いしています」Yさん
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 もちろん手洗いしています!

 今時はセーターなど、ほとんどが化学繊維で
 洗濯機で洗えますが、わたしは出来るだけ
 ウールの物を買って手洗いするようにしています。

 洗剤はこちらの中性洗剤ですね~。
 ウールの物は高いので、必然的に
 大切にするので愛着が湧きます。

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 「カシミア素材も指定洗剤で手洗い」Nさん
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 水洗い不可のマフラーを指定洗剤で手洗いしています。
 風合いが悪くなったものも、ありますが、逆に、
 あまり変わらずに使えているものも、あります。

 10年以上前に買ったマフラーは風合いが
 悪くなっていますが、ここ数年の間に買った三枚は
 手洗いして大丈夫で、いずれもカシミアの柔らかい
 薄手のマフラーです。

 昔に買ったものよりも高級品なのに、
 手洗いしても大丈夫なのが、不思議です。

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 また、冬のカシミアの帽子も、指定洗剤で
 手洗いしていますが、大丈夫です。
 もう何年もそうして洗って使っています。

 特に工夫してはいませんが、お湯はぬるめにしています。
 すみません!あまりお役に立てなくて。

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 カシミアの独特のぬめり感と光沢を維持したい場合は
 クリーニングが良いと思います。が、私がカシミアに
 求めるのは軽さと肌当たりの柔らかさで、
 それは手洗いでも大丈夫でした。

 ぬめり感と光沢を求めて肌荒れの心配をするより、
 指定洗剤洗いの安心感が、私にとって、大切です。

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 「どんな素材でも洗えるんですか」


 一般的に手洗いできないものとして、
 絹、キュプラ、皮革、毛皮があります。

 衣類の表示に「水洗い不可」
 「ドライクリーニングマーク」がついていても
 ウールやアンゴラ、麻、ポリエステルなどは
 自宅で手洗い可能です。

 ちなみにレーヨンは洗えるものもあれば、
 縮んでしまうものもあるようです。


 Aさん
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 私は基本的に綿、シルク、麻、ウールしか
 着ないので全て御社の中性洗剤で大丈夫です。

 多少レーヨンが入っているくらいならば大丈夫だと思いますが、
 高級レーヨンで割合が高い物ほど自宅洗濯は難しいと思います。

 非接触生活前に、私も高級レーヨンをそれも高い洗剤
 (市販で売っていない)でダメにしたことがあります。
 ご参考にまでに。

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 ウォッシャブルレーヨンという加工をしたものも
 あるようですが、洗濯には注意が必要ですね。





 ▼手洗いできるものを選んでいる方も


 Iさん
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 私はマフラーもセーターもダウンジャケットも
 ほとんどの物を手洗いしています。
 手洗いできるか表示を見て購入しています。

 お気に入りでどうしても型くずれしてほしくない
 コートはクリーニングにだしています。

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 「手洗いできるかどうかを買うときの
  基準にされてるんですね」


 手入れが簡単であることも
 服を選ぶポイントかもしれませんね。

 ジャケットやコートなどのアウターは
 直接肌に触れる部分が少ないので
 クリーニングに出しても対処することができます。

 かゆみやカサつきが出やすい方は、
 首や手にマフラーや手袋をして接触を防ぎましょう。





 ▼おわりに ~ドライマークは指定洗剤で~


 「みなさん、いろいろな工夫をされていましたね!」


 そうですね、白木さん。
 たくさんのご報告ありがとうございました。

 ウールやカシミヤなどのドライマークの素材は
 柔軟剤やシリコンの配合されていない、
 指定の洗濯用中性洗剤で洗ってみてくださいね。


 指定の洗濯用中性洗剤は↓
 https://soundstyle.co.jp/shop/products/detail/14


 毎日洗う必要はありませんので、
 やさしく手洗いして生地を傷めないようにしましょう。




 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞ。
  →→ https://jstcd.or.jp/contact/



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