メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2007年01月16日配信

第93号 ホントに意味あるの?『お風呂の誤解』の秘密

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサー・牛田専一郎です。


 年が明けてからというもの、
 ますます冷え込みが厳しくなりましたね。

 寒いのが大の苦手! の白木さんは、
 今日も厚手のセーターを着込んでいます。


 「それでも手足が冷たくって......。。
  今日はお風呂でゆっくり温まろうかなぁ」


 『秘密の化粧品』読者の中にも、
 そういう方がたくさんいらっしゃるみたいですね。

 近ごろ、"お風呂"の話題をよく耳にするんです。

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      ―― ホントに意味あるの? ――

        『お風呂の誤解』の秘密


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 ▼新しい入浴法!?



 最近、モニターの方とお話していて、
 オヤ? と思うことがありました。



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 モニターさん(以下M)
   :「牛田さん!
     わたし、お風呂に重曹を入れているんです」


 牛田:「じゅ、重曹!?
     湯船に入れるとどうなるんですか?」


 M :「ポカポカ温まる、気がするような......」


 牛田:「......」

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 最近、"重曹"がブームのようです。
 歯磨き粉として使ったり、
 台所の洗剤として活用したり。

 テレビや雑誌で
 いろいろな利用法が紹介されていますよね。


 おそらく、その流れで
 「お風呂でも使ってみよう!」
 ということになったのでしょう。

 しかし、ここで結論を申し上げておきます。
 重曹は人体にプラスどころか、
 マイナスの効果をもたらします。


 重曹(炭酸水素ナトリウム)はアルカリ性のため、
 お肌の弱い人は大きなダメージを受けます。

 たまになら気付かないかもしれませんが、
 重曹を入れたお風呂に入り続けると、
 だんだんお肌がカサカサになっていきます。


 お肌が丈夫な人にも、決しておすすめはできません。



 ▼新しいパック法!?

 もうひとつ、オヤ? と思ったやりとりをご紹介しますね。


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 M :「牛田さん!
     わたし、天然塩パックを始めたんです」


 牛田:「し、塩!?
     なんだかしょっぱそうですね......」


 M :「でも、ツルツルになるんですよ~」


 牛田:「......」

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 重曹と同じく、天然塩もアルカリ性といわれています。


 このモニターさんのお肌がツルツルになったのも、
 アルカリ性のしわざ。

 真似したい! と思った人もいるかもしれませんが、
 塩を直接肌につけて平気でいられるのは、
 お肌の丈夫な人だけです。

 お肌が弱い人、そして痛んでいる人・・・特に、


 ・ニキビがあって赤みが出ている肌
 ・毛穴が開き気味の肌


 の人にはおすすめしません。



 ▼入浴剤もダメ??


 「重曹も塩もダメなんだ......。
  私も、身体を温めるために入浴剤を入れているんですけど、
  やっぱりやめておいたほうがいいですか?」



 そんなことありませんよ。


 その入浴剤を使うことによって、
 白木さんの心身がリラックスするのであれば
 それは効果があると言えるでしょう。

 でも、ひとつだけ大切なポイントがあります。


 "身体を温める"ために最初に考えるべきことは、
 どんな入浴剤を使うか? ということではありません。

 風呂場でどれだけリラックスできるか?
 ということなんです。



 ▼風呂場でスイッチ「OFF」

 仕事をしたり、家事をしたり。
 何かしらの活動をしている間、私たちの神経は緊張しています。
 つまり、スイッチが「ON」になっているのです。

 このスイッチを「OFF」にするには......
 まず、リラックスできる環境を整えることが必要です。
 そして、その環境に身を置いて緊張をほぐすのです。


 やがてスイッチが切り替わり、
 副交感神経が優位になります。
 
 次第に気持ちがゆったりして、冷えも和らいでいきます。
 身体がポカポカと、自然に温まってくるのが感じられるはずです。

 入浴しても冷えがとれない......
 という人は、風呂場で充分にリラックスできていないのです。



 ▼もしかして?


 「眠たくなると手足がポカポカしますけど......
  牛田さんがおっしゃっているのは、それと同じ状態ですか?」



 そのとおり!

 眠い=リラックスしているということ。
 お風呂でも、これと同じ状態を作り出せばいいのです。


 心身の緊張がほぐれると、身体が温まり、
 お肌も本当の"休息"をとることができます。

 あたたかい湯船にのんびり浸かったり、
 入浴剤の香りを楽しんだり、
 腕や脚をマッサージしたり。

 ご自分に合ったリラックス方法を見つけてくださいね。



  ★牛田への感想・コメントがありましたら、
   お気軽にどうぞこちらへ。
  http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php



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