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2023年06月20日配信

炎症が原因?『非接触の対象症状』の秘密 | 第758号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2023/06/20━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第758号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 「肌トラブルの一因は一次刺激性物質との
  接触といっていますが、肌では何が
  起きているんですか?」


 じつは最初に起こる症状は
 みんな同じなんですよ。

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           炎症が原因?

        『非接触の対象症状』の秘密

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 ▼炎症が原因で起こる症状は?


 非接触生活の対象症状には
 こんな症状が当てはまります。


 ・ニキビ
 ・毛穴
 ・赤み

 ・しみ・くすみ
 ・肝斑
 ・黒ずみ

 ・シワ 
 ・カサつき・乾燥感
 ・たるみ 

 ・テカリ 
 ・アレルギー 
 ・アトピー性皮膚炎 

 ・かゆみ
 ・乾癬 
 ・毛孔性角化症 
 ・手荒れ


 牛田はこれらすべてが、炎症起因物質との
 接触によって肌に炎症が起きている状態と考えています。


 「炎症って赤くて熱を持っているようなイメージですが、
  毛穴とか乾燥感も炎症から来ているんですか?」


 そうです、白木さん。
 ただ、炎症が原因だと考えている人は
 皮膚科医でも少ないかもしれませんが。





 ▼その理由は?


 「一次刺激性物質との接触が
  原因、といつも牛田さんは言っていますが、
  接触して炎症を起こしているということですね?」


 はい。
 測定では紅斑値(肌の炎症を表す数値)が400を
 超えると、肌に赤みがあることが目でわかる状態です。

 ただ、そこまででなくても、
 毛穴や角栓が目立つとき、肌がカサついているとき。
 シミやしわが気になるときも紅斑値は上がっています。


 ・毛穴や角栓が目立つとき
  接触によって毛穴の内部で腫れ、異常剥離が起きている

 ・シミやくすみ
  炎症状態が続いて色素沈着をしている

 ・シワ
  接触によって弾力値が低下している。


 これらはすべて炎症起因物質(一次刺激性物質)との
 接触が原因ですから......。


 「皮膚に炎症が起きて、さまざまな症状が
  出るわけですね!」


 その通りです、白木さん。

 皮膚の紅斑値が上がることは同じですが、
 それがどのような症状となって肌に現れるかは
 個人差があります。

 こんなふうに日々紅斑値は上下しながら
 いろいろな症状になって出てきているのです↓
 https://jstcd.or.jp/textbook_02/#S03


 そして接触がなくなれば
 炎症が治まり対象症状も改善していきます。





 ▼対象症状の予防と改善策は


 対象症状が炎症によって起きているということは
 炎症を起こす物質との接触をしないように
 すればいいということです。

 対策はとても簡単です。


 「8つの生活習慣の実践ですね」


 はい。予防にもなりますので、
 ぜひ接触物に気をつけてくださいね。 



 来週は、各症状の発症メカニズム、
 接触による発症機序を復習します。

 お楽しみに




 ☆ご相談・ご質問など、どうぞお気軽に。
  →→ https://jstcd.or.jp/contact/

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