バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」

メールマガジン「秘密の皮膚科学」

2021年02月16日配信

第651号 シンプルなスキンケアよりも?『8つの習慣の徹底を』の秘密

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021/02/16━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第651号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆


 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 「牛田さん牛田さん。
  非接触生活をしたら誰でも
  同じ効果を得られるんですよね?」


 ええ。
 皮膚生理はみんな同じですから
 誰でもきれいな肌になれますよ、白木さん。

 もし悪化してしまったとしたら・・・
 今回はそんなときのお話をしますね。


☆-------------------------------------------------------☆

        シンプルなスキンケアよりも?

       『8つの習慣の徹底を』の秘密

☆-------------------------------------------------------☆


 ▼夜のワセリンをやめたら


 1月のメルマガ第647号では
 ちょっとした生活改善で肌が変わった事例を
 取り上げました↓


 ☆第647号 ちょっとした生活改善で変わる?
  http://hisesshoku-derm.com/archives/2021/01/647.php



 お読みになったMさんがこんなご質問をくださいました。


 「夜のワセリンをやめたら乾燥がひどいです」Mさん
 ━━━━━━━━━━━━━━━

 肌断食を始めて5ヶ月になります。

 朝晩、基本ぬるま湯洗顔に薄く白色ワセリンを
 塗るだけのスキンケアをしていましたが、

 先日肌の自然な代謝を妨げないよう夜寝る時は
 ワセリンを塗らない方が良いという記事を見つけ
 夜だけワセリンを塗るのをやめました。

 * ------------ * ------------ * ------------ * ------------ *

 すると皮むけが酷く、毛穴の開きが目立つように
 なりましたが、このまま続けて大丈夫でしょうか?

 乾燥が酷くて悪化しているのか、好転反応なのか
 分からないので相談させていただきました。
 何卒よろしくお願いいたします。

 ━━━━━━━━━━━━━━━


 「メルマガでご紹介したご報告とは
  別の変化ですね」


 そうですね、白木さん。

 牛田が気になったのは『肌断食』。
 一般的に言われる『肌断食』は、
 こんなことが言われています。


 ・スキンケアはせず洗顔は純石鹸のみ、
  カサつく部分にはワセリン。

 ・夜だけ、または週末だけ、スキンケアをしない。


 ・・・などなどその方法はさまざま。
 具体的な定義や方法はないようなのです。





 ▼似てはいるけれど?


 『肌断食』や『水洗顔』と言われる
 シンプルなスキンケアでは
 お湯洗髪や洗濯洗剤の切り替えまでは
 必須とされていません。


 「でもそれで効果があったという人も
  いるんですよね?」


 ええ。

 ある程度肌の強い人なら、
 強いクレンジングや乳液の使用をやめるだけで
 肌の調子が良くなることがあるかもしれません。


 ですが・・・。

 肌の弱い方は1つでも接触が残っていると、
 毛穴の開きやカサつきは治まりません。

 Mさんもぬるま湯洗顔とワセリンだけの
 スキンケアをされているそうですが、
 洗濯洗剤の切り替えやお湯洗髪も必須。

 サイトでお知らせしている8つの生活習慣を
 できるだけ早く達成してみてくださいね↓


 ☆非接触生活、8つの習慣
  http://www.hisesshoku-derm.com/contents/style/nanimo.php





 ▼途中で挫折しないために


 「8つのうちできそうなものをやるというのは
  効果がないんでしょうか」


 できるものだけをやる、という方もいますが、
 改善が遅くなり挫折しやすくなってしまいます。

 特に化粧品で手触りや見た目をごまかすことが
 できないため、肌の状態がすぐに改善しないと、
 気持ちも沈みがちです。


 「隠す必要のない素肌を早く手に入れるには
  8つの達成は必須なんですね!」


 そうなんです。

 シンプルなスキンケアをしているのに
 肌の状態が改善しないというご相談の多くは、
 石けんで落とせる日焼け止めを毎日使っていたり、
 メイクだけはやめられずにいたりします。

 やめたら余計肌が荒れそう、と思う気持ちも
 わかりますが、肌の弱い方は思い切ってメイクをやめ、
 お湯洗髪をし、洗濯洗剤は指定のものを使いましょう。


 「ちなみに良くなる前の『好転反応』は
  あるんですか?」


 皮膚は好転反応のない器官なんですよ。

 シンプルなスキンケアでは
 "化粧品をやめると一時的に肌が荒れる"
 と言われることもありますが、
 それは化粧品をやめたからではありません。

 一次刺激性物質との接触が続いているからです。
 接触を完全に断つことができれば、
 翌日から肌の改善が始まります。





 ▼おわりに ~きれいな肌づくりのために~


 最近は「肌本来の力を取り戻す」ための
 シンプルケアとしていろいろな方法や商品が
 出ています。

 まずは簡単にできそうなものを試してみるのも
 1つの方法ですが、肌の状態が改善しないようなら
 ぜひ8つの生活習慣をすべて実践してみてくださいね。

 ニキビや湿疹などの炎症だけでなく、
 毛穴の黒ずみや乾燥感なども改善しますよ。





 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ https://jstcd.or.jp/contact/

メールマガジン「秘密の皮膚科学」

関連性の高い記事

【次のエントリー】
 →第652号 患者目線?『「皮膚臨床技術研究会」』の秘密

【前のエントリー】
 →第650号 やっぱり変えるべき?『洗濯洗剤』の秘密

このページのTOPへ