メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2006年12月14日配信

第90号 解決のヒントは身近にある!『真冬のうるおい術』の秘密(2)

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサー・牛田専一郎です。


 ひんやりと冷たい空気、
 色づいた木の葉。
 そして、どこからか聞こえてくるクリスマスソング。

 ぬくもりと哀愁が混ざった、いい季節になりましたね......。



 「牛田さん!
  そんな流暢なことを言ってる場合じゃありませんよ。
  お肌が潤わなきゃ、クリスマスもお正月もやって来ないんです!!
  早く先週の続きをぉ~~~~」



 ......ハッ。

 白木さんの声(雄叫び?)で思い出しました。

 年末モードに浸る前に、先週の続きを。
 "『真冬のうるおい術』の秘密"パート2をお届けします。


 今回も、あなたのお肌と心が少しでも潤うことを祈って。
 どうぞ最後までお付き合いくださいね。

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       ―― 解決のヒントは身近にある! ――

        『真冬のうるおい術』の秘密(2)


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 ▼まずは、おさらいから。


 はじまりは、読者のSさんから届いたメールでした。


 > 牛田さんの"何もつけない"理論に
 > 頭では大賛成なのですが、
 > お肌がついていかないようです......。
 > 
 > 一体、どうしたらいいのでしょうか?


 "何もつけない"を始めたものの、
 お肌がカサついて仕方がないというSさん。

 冬に"何もつけない"を始めるなんて無謀なのかしら。
 やっぱり、私には無理な方法なんじゃないかしら!?


 ・・・そう思っていらっしゃる方も
 多いことでしょう。


 確かに、冬は皮脂分泌量が少ない時期。
 お肌の「自ら潤う力」が低下しやすくなりますから、
 "何もつけない"を始めたことによる影響が
 とっても大きく感じられるかもしれません。


 でも、"何もつけない"を諦めてしまう前に、
 2つのポイントをチェックしてみてほしいのです。



 ▼ヒントは身近にある ~真冬のうるおい術~


 お肌がカサついて仕方がないという方に
 チェックしていただきたいポイント。

 1つ目は、前回ご紹介した
 『日常的に"界面活性剤"を肌につけていますか?』
 ということです。


 化粧水や乳液を始め、シャンプーやリンス、食器用洗剤まで。
 私たちの周りには「界面活性剤」が溢れています。

 しかし、こんなに身近であるにもかかわらず、界面活性剤は
 私たちのお肌から潤いを奪う性質を持っているのです。


 現代社会において、それらを一切使わない。
 というのは現実的なことではないかもしれません。

 でも、お肌の潤いを守りたいのなら、
 それらを少しでも減らしていく、という工夫が必要なのです。


   ☆第89号 『真冬のうるおい術』の秘密(1)
    http://hisesshoku-derm.com/archives/2006/12/89.php



 ▼お肌に"自然な膜"を張ろう


 冒頭でもお話したように、お肌は「自ら潤う力」を持っています。
 その正体は、汗と皮脂から作られる"皮脂膜"。

 でも、厚いメイクでお肌をふさぎ、
 界面活性剤で根こそぎ洗い流し、
 化粧水や乳液でふたたびお肌にフタをする......


 こんなケア(という名のお肌攻撃)
 をしている間に、皮脂膜の力は低下。

 "何もつけない"ではいられないお肌が出来上がってしまうのです。


 皮脂膜を形成する力を回復するために、できることは2つ。

 1つ目は、お肌のフタを取り去り、お肌に休憩を与えること。
 そして2つ目は、"皮脂膜を作りやすい環境を整える"ことです。

 これは同時に"皮膚常在菌の住みやすい環境を整える"ことにも。


【真冬のうるおい術・チェックポイントその(2)】
――皮脂膜を作りやすい環境を作っていますか?


 ▼「寒い」と「ガサガサ」の関係

 「環境を整える......。
  牛田さん、具体的にはどういうことですか?」



 白木さん、ここのところ「寒い寒い」って言っていますよね。



 「だって~、ホントに寒いんですもん」



 ちょっと大げさに感じるかもしれませんが、
 寒さは生命の危機です。

 "寒い"という危機を脱するために、
 私たちの身体は自動的に体温調節を行います。


 末梢の毛細血管が収縮するため、お肌の血行が悪くなり
 皮脂腺や汗腺が充分機能できなくなります。

 そして、皮脂膜を作る力が弱ってしまうのです。



 ▼お肌だけを見つめても、改善は得られない


 「じゃあ、身体を温める
        ↓
      皮脂腺や汗腺が充分機能する
        ↓
      お肌が潤う、ってこと!?」



 そうです。
 身体を温めることは、身体を守ること。
 ぐるっと回って、お肌の健康にも繋がってくるんです。

 冬場は、ちょっと動いたら汗ばむくらいの服装でいいんです。
 入浴方法も工夫をして、身体から熱を逃がさないようにしてくださいね。


 また、ストレスで交感神経が働いているときも
 冷えと同じく、末梢の毛細血管が収縮した状態になります。

 身体を温める。
 ストレスを発散する。
 睡眠をしっかりとる。
 12時以降は飲食をしない。


 お肌のカサつきが気になる方は、
 そんなところに改善点があるはずですよ。

 運動をして汗をかくと、皮脂腺や汗腺が活動します。
 しっかりと身体を休ませたあとは、運動もしたいですね。



 ▼カサつきを"ごまかす"油

 カサついて、粉を吹いて、化粧が乗らない!
 そんなとき、無理に"何もつけない"を続ける必要はありません。

 化粧水を薄くつけたり、
 ワセリンをつけたりすることがオススメですよ。


 ・・・以前に、牛田はそんなお話をしました。

 それを受けて、こんな質問をいただいたのでご紹介しますね。


 ┌――┐
 |\/| 【件名:ワセリンでなければダメ!?】
 └――――――――――――――――――――――――――――――
 |
 | 化粧水以外に、馬油をチョコチョコと塗って
 | なんとかごまかしています。ワセリンじゃないと
 | 駄目なのでしょうか?
 |
 └――――――――――――――――――――――――――――――


 馬油・スクワランオイル・オリーブオイル等については、
 消費者に"肌に良さそうなイメージ"を抱かせるため
 巧みな文章や広告が駆使されていますね。

 化粧品業者もビジネスですから......当然です。


 しかし、あくまでも"良さそう"なのです。
 ここに注意をしてくださいね。

 油をつける目的は、
 傷の湿潤環境を保つ為や皮膜を作り
 肌を保護することにあります。


 その目的に一番適しており、
 しかも安価な油は、やはり「ワセリン」です。


 詳しくは、以下の2号を読み直してみてくださいね。


   ☆第57号 気づいたらガサガサに! 『手荒れ』の秘密
    http://hisesshoku-derm.com/archives/2005/12/57.php

   ☆第60号 キケンなの!? 『ワセリン』の秘密
    http://hisesshoku-derm.com/archives/2006/01/60.php


 "良さそうなイメージ"には、くれぐれもご用心を。

 こちらのメルマガでも、
 できるだけ情報をシェアしていきたいと思っています。
 これからも楽しみにしてくださいね。



  ★牛田への感想・コメントがありましたら、
   お気軽にどうぞこちらへ。
  http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php



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 ▼チャレンジが始まっています!

 プロトタイプAにチャレンジしているモニターは無事なのか?

 世間でまことしやかにささやかれている常識が
 見事にひっくり返ります。

 どうぞ心のご準備を・・・

 

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 ○チャレンジが始まりました!!
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 一番ピリピリして「何もつけない」ができないと赤くなる・・・
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 無謀にも・・・どうしてそんな原料を開発したのでしょう?
 その訳はこちらに↓
 http://jstcd.or.jp/


...続きは『秘密のプロジェクト』をお読みくださいね。


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