バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」

メールマガジン「秘密の皮膚科学」

2022年06月07日配信

医師用テキスト?『日焼け止めとシャンプー・石けん』の秘密 | 712号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2022/06/07━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第712号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆


 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 今日の実践編は8つの生活習慣の続きです。
 まずは日焼け止めについてです。


 「これから、日焼け止めが
  大活躍する季節ですね!」


 そうですね、ただ......。
 おすすめできないんですよ。

☆-------------------------------------------------------☆

           医師用テキスト?

     『日焼け止めとシャンプー・石けん』の秘密

☆-------------------------------------------------------☆


 ▼日焼け止めをおすすめしない理由は


 「紫外線は肌に良くないのに、どうして
  日焼け止めをしないほうがいいのでしょうか?」


 その理由は、テキストのこの部分に
 詳しく記載をしています。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

 (3)日常生活では日焼け止めを使用しない

  ○使用しない理由

  一般的に日焼け止めは、汗をかいても
  落ちにくくなっていますので、洗顔時に
  洗浄力の強いクレンジング剤で落とすことが
  必要になります。

  また、ほとんどの日焼け止めは界面活性剤や
  紫外線吸収剤を含んでおり、毎日・長時間使用すると
  肌が傷んでしまう可能性があります。 

  日焼け止めを使わないとシミができる、
  日焼けをするとシミになると思っている方がほとんどです。

  肌が傷んでいなければ、多少日焼けをして
  肌が黒くなっても元に戻り、シミが残ることはありません。

  肌が傷んで修復できていない部分、つまり皮膚の
  炎症が続いている部分にできたメラニン(シミ)は、
  皮膚の色素を沈着させて内部を保護しています。

 * ------------ * ------------ * ------------ * ------------ *

  ○代わりにやること

  日常生活で浴びる程度の紫外線であれば、
  帽子や長袖、日傘や日陰をうまく利用
  することで充分に防ぐことができます。


  【状況・時間帯別の対策】

  通勤・通学・買い物の時 → 日傘や帽子
  公園でお子さんと遊ぶときは → 帽子や日陰を利用
  車などの運転 → 長袖や厚手の衣類

  夏は紫外線の強い時間帯(10時~14時)の
  外出を避けることも対策になります。


  ◎こんなときは日焼け止めを使いましょう

  海や山などのレジャーで長時間、
  紫外線の強い時間帯(10時~14時)に屋外で
  過ごす場合には、最終手段として日焼け止めを使いましょう。

  日焼けによるダメージよりも日焼け止めによる
  影響のほうが小さくなるためです。


 ━━━━━━━━━━━━━━━


 「う~ん。でも使わないとシミができるという
  思い込みは強いですよね」


 はい。日焼け止めはつけて当然といった
 風潮があり、公に使用を推奨されたりもします。
 それをやめるのは勇気がいることかもしれません。

 ただ、肌の弱い人にとっては
 リスクがあるということを知っていただきたいですね。





 ▼身体の汚れはお湯のみで


 続いて、シャンプーや石けんに
 ついて記した内容をご紹介します。


 ━━━━━━━━━━━━━━━

 (4)顔、身体、髪、手は水またはお湯のみで洗う

  ○お湯のみで洗う理由

  洗浄剤は一次刺激性物質です。
  洗浄剤とは以下の物を指します。

  ・シャンプー
  ・ハンドソープ
  ・ボディソープ

  ・せっけん
  ・クレンジング
  ・洗顔料

  健康な肌では、皮膚常在菌は皮膚に悪影響を
  与える細菌(悪性菌)の繁殖を抑制しています。
  そのため皮膚は、日常的に消毒や殺菌をする
  必要がない器官です。

 * ------------ * ------------ * ------------ * ------------ *

  お湯のみで洗う方法

  ◎顔

  メイクをしていないときはぬるま湯のみで
  顔の汚れを落とすことができます。
  また、ふだんのメイクも洗浄剤を使わなくても
  落とせる程度にしましょう。 


  ◎身体

  お風呂でよく温まった後、洗浄剤を
  使わずに洗いましょう。手ぬぐいを使うとさっぱりします。
  ごしごし強くこすらず、やさしくぬぐうように洗います。 


  ◎髪

  髪はお湯のみで洗います。
  お湯洗髪に慣れるまで小麦粉シャンプーを
  使ってもかまいません。 

  ※詳しくは「お湯洗髪」を参照してください。


  ◎手

  手はお湯または水のみで、指定のペーパータオルを
  使用して洗います。

  ※詳しくは「ペーパータオルを使った手の洗い方」を
   参照してください


  ○補助製品

  秘密の手ぬぐい
  オーガニックコットンタオル
  ペーパータオル

 ━━━━━━━━━━━━━━━


 「身体のどの部分を洗うときでも
  石けんやシャンプーはいらないんですね」


 はい。部分的に石けんを使いたい、という方も
 いますが、身体から出る代謝物で石けんを使わないと
 落とせないものはありません。





 ▼おわりに ~来週もテキストをご紹介します~


 今日は日焼け止めやシャンプー、石けんに
 ついての内容をご紹介しました。

 白木さん、いかがでしたか?


 「改めてここまで読むと、
  一般的な常識とはずいぶん違ってますね」


 はい。ですが、理解して実践してくださる
 みなさんのおかげで体系化できました。


 「医師の賛同者も増えていくといいですね」


 そうですね。
 次週も医師用テキストの
 8つの生活習慣を紹介します。




 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞ。
  →→ https://jstcd.or.jp/contact/

メールマガジン「秘密の皮膚科学」

関連性の高い記事

【次のエントリー】
 →洗濯と掃除にも?『医師用テキスト』の秘密 | 第713号

【前のエントリー】
 →いよいよ実践編?『医師用テキスト』の秘密 | 第711号

このページのTOPへ