メールマガジン「秘密の皮膚科学」
2006年05月16日配信
第75号 リキッド?パウダー??『新しい化粧品』の秘密
みなさん、こんにちは。
コスメプロデューサー・牛田専一郎です。
だんだんと気温が高くなり
初夏らしい陽気になってきましたね。
まぶしい太陽。
むっとするような湿度。
......こうなってくると、条件反射的に
ファンデーションを『夏用』に変えたくなる。
そんな方も多いのではないでしょうか?
ここにいる白木さんも、そのひとり。
今日はこれからデパートの化粧品売り場に繰り出すそうですよ。
「じゃ牛田さん、行って来ます!」
おっと白木さん。
ちょっと待ってください!
お出かけの前に
牛田の話をよーーく聞いてくださいね。
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――リキッド? パウダー??――
『新しい化粧品』の秘密
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▼「しっかり」よりも「サラッ」
これからファンデーションをお選びの方に。
牛田からひとつだけアドバイスを
させていただきます。
それは、
"リキッドではなく、パウダータイプ"
を選んでほしいということです。
このメルマガを最初から読んでくださっている方は
ご存知ですよね。
人間のお肌は、『皮脂膜』と呼ばれる薄い膜で覆われています。
お肌の潤いや滑らかさは、この膜によって与えられているのです。
しかし、お肌にベタッとしたものを付けると、
皮脂膜を作る活動が妨げられてしまいます。
せっかく"自ら潤う力"が備わっているのに、
その能力を手放してしまうことになるのです。
さらに、リキッドファンデーションは
クレンジング剤を使わなければ落とすことができません。
この"クレンジング剤"がまたクセモノなのです。
クレンジング剤は界面活性剤を多く含んでいます。
界面活性剤は、汚れだけでなく
お肌にとって必要な皮脂や菌まで奪うもの。
毎日使い続ければ、お肌はバランスを失います。
ガサガサに乾燥したり、
脂浮きをしたり、毛穴が開いたり、黒ずんだり。
これらの症状にお悩みの方は多いかもしれませんが、
その原因の多くは"クレンジング剤"によるものなのです。
▼だから、パウダーを
「リキッドファンデーションとクレンジング剤で
お肌はダブルパンチを受けているというわけですね!
こわ~~」
そうなんです。
お肌のために一番いいのは
スッピンで過ごすこと!
......と言いたいところですが、
なかなかそうもいかないですよね。
そこで、妥協案としてお勧めしたいのが
お肌にとって負担の軽いパウダーファンデーションなんです。
サラッとしたパウダータイプなら
皮脂分泌を妨げることがありません。
また、石けんで洗い流せますから、
洗顔でお肌を傷める可能性も少ないのです。
(補足訂正)
お湯のみで落とせる程度につければ、(2012.7.10)
そして、夜の洗顔のあとは何もつけずに。
(化粧水や乳液も、お肌の皮脂分泌を妨げます!)
"ほんとうの素肌"になって
ゆっくりとお肌を休めてあげてくださいね。
▼化粧品は"楽しむ"もの
「なるほどねぇ~。
じゃあ今日はパウダーファンデーションを探します!
パウダーの中では、どんなものがいいんですか??」
実は、牛田のもとに
そんな質問が頻繁に届いてるんです。
"どんなパウダーファンデーションがお勧めですか?"って。
実は......
どれを選んでもあまり大差はありません。
(補足訂正)
全成分に界面活性剤やシリコンの使用されていないファンデーションを選びましょう。
オイル類の多く含まれているものはお湯のみで落としにくくなります。
でも本当は、肌のことを考えるならファンデーションもつけないのが一番。(2012.7.10)
コスメプロデューサーの牛田が申し上げるのもおかしな話ですが、
結局のところ、化粧品はエンターテイメントなんです。
そもそも、化粧品はびっくりするような劇的な効果や変化を
起こしてはいけないもの。と薬事法でも定められています。
化粧品を使うことによって、ちょっぴり自信がつく。
表情が豊かになる。気分が明るくなる。毎日が楽しくなる。
......それが化粧品の役目なのかな、と牛田は思っています。
▼目指せ!"自前の下地"
人間のお肌を輝かせるものは、
運動と、栄養と、休養。
そして、心のゆとりです。
だから、新しいファンデーション選びに情熱を注ぐよりも、
運動をしてよく眠り、
バランスのよい食事をして
気分をリラックスさせる。
こんなことに熱心になってほしいのです。
お肌は、そもそも"何かを付ける"ことを前提として
作られている器官ではありません。
身体の一番外側で、身体の内側を守るための機能が
十分に備わっているのです。
何かを付ければ付けるほど、
手をかければかけるほど、
お肌は本来の力を失い、傷んでしまう。
このことを忘れずに、毎日のケアをしてくださいね。
お肌は驚くべき回復力を持つもの。
できるだけお肌に負担をかけずに過ごしていれば、
次第に本来の輝きを取り戻します。
『何も付けない』を続けていれば、
ここぞ! というときに化粧映えのする
"自前の下地"を作ることができますよ。
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