バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」
2020年03月13日配信
第608号 もっと手軽に、便利に?『快適な非接触生活の送り方』の秘密
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020/03/10━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第608号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
非接触生活は少し手間をかけて
丁寧に暮らすためのもの。
とはいえ、もっと便利なものを
追及したい!という思いはあるかもしれません。
今日はそんなときの折り合いのつけ方に
ついてお話します。
☆-------------------------------------------------------☆
もっと手軽に、便利に?
『快適な非接触生活の送り方』の秘密
☆-------------------------------------------------------☆
▼便利さとの兼ね合い
「最近、繰り返し洗って使える
ペーパータオルが流行っていますよね!
使ってもいいですか?」
そんな商品があるんですね。
牛田、知りませんでした・・・。
「ふきんとペーパータオルの機能を備えていますが、
ふきんのような除菌もいらず、
ペーパータオルよりも長く使えるんですよ」
なるほど。
こちらは不織布でできているようですね。
繰り返し使えるようにさまざまな加工が
されているかもしれません。
掃除用として使用するには
問題ありませんが、顔を拭いたり、手洗いには
使用しないほうがよいでしょう。
肌が荒れやすい方は、指定のペーパータオルの
代用にはしないでくださいね。
▼衛生的なものが肌にも良い?
「以前メルマガで取り上げた、
洗って繰り返し使えるマスクも便利だと
思ったのですが・・・」
繰り返し使えることを前提に、
抗菌効果を高めているものでしたね。
私たちの身の回りにはたくさんの抗菌・除菌・
消臭グッズがあふれています。
殺菌、抗菌するために、必ずしも人体に
安全とはいえないものが使われていることもあります。
一般的に「衛生的」とされるものが
人体の常在菌を殺してしまうことで、
逆に悪性菌の繁殖を許してしまうこともあるのです。
「そうなんですか!?
それによって、将来的に何かの影響を
受けることはあるのでしょうか?」
過度な衛生環境が将来的に
アレルギー体質の素地を作ってしまうという
「衛生仮説」がありますが。
抗菌グッズが出てきたのは最近のことで、
それまで人類は菌と共存してきました。
少し不衛生に思えるくらいが、
生物である人間にとっても
ちょうどよいのかもしれません。
▼おわりに ~使う使わないの基準は?~
今回は肌を守りながら快適に暮らすための
注意点などをお伝えしました。
白木さん、いかがでしたか?
「便利で衛生的なものが肌に
良いということではないんですね・・・」
そうですね。
ただ、どんな商品も
ダメということはありません。
白木さんのように使ってみたい
便利グッズがあった場合、肌に触れない用途に
限定して使用する分には問題ありません。
(マスクや使い捨て手袋など直接触れるものは、
肌が荒れやすい方は冒険しないようにしてくださいね)
非接触生活は、肌トラブルに
切実な悩みを持つ方を対象にしています。
便利さを取るか、肌の健康を取るか・・・
今の自分の肌の状態を見てバランスを
取るといいですね。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
関連性の高い記事
【次のエントリー】
→第609号 初めて3ヶ月?『サポートプログラム終了アンケート』の秘密
【前のエントリー】
→第607号 水分不足?におい?『3つのご質問に答えます』の秘密