バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」
2016年08月02日配信
第519号 実践しているのに『改善しない理由』の秘密
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016/08/02━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第519号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
非接触生活を始めたばかりの方から、
『非接触生活を実践しているのに
肌の状態が改善しない』
というご相談をいただくことがあります。
今回は、その原因を考えてみましょう。
☆------------------------------------------------------------☆
── 実践しているのに ──
『改善しない理由』の秘密
☆------------------------------------------------------------☆
▼実践しているはずなのに、なぜ?
*━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━*
◆『一進一退しています』(60代・女性)
------------------------------------------------------------
元々は、問題のない肌だったのですが、
ここ数年肌トラブル(かゆみ、シミ、酷いときは
腫れたりすることも......)に悩んでいます。
私なりに、化粧品や石けんでの洗顔、シャンプーを
やめたりしていますが、何が原因なのかわからず、
肌の状態は一進一退です。
顔以外の肌(頭皮も)は
とても調子が良いのも、不思議です。
*━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━*
接触性の皮膚炎の場合、
原因となるものとの接触を断つことで、すぐに
ニキビや赤み、乾燥感などの症状が治まります。
非接触生活を実践しているのに肌の状態が改善しない、
一進一退が続く、という場合は、日常生活のどこかで
まだ一次刺激性物質に触れているのだと思われます。
まずは『8つの習慣』が
すべて実践できているか確認しましょう。
☆非接触生活・8つの習慣
http://hisesshoku-derm.com/contents/style/nanimo.php
▼こんな『接触』が改善の妨げに
次に、ビギナーの方が見落としたり、
後回しにしたりすることが多いポイントをご紹介します。
(1)指定の洗濯洗剤を使用していない/洗い直しをしていない
*-------------------------------------------------------------*
基礎化粧品やシャンプー・リンスを使わないことから実践し、
洗濯洗剤の切り替えを後回しにする方が多くいらっしゃいます。
"合成洗剤は良くない"というイメージがあるかもしれませんが、
肌の弱い人にとっては、洗濯後の布地に柔軟剤・抗菌剤・脂肪酸が
残留しない洗濯洗剤を使うことが一番大切です。
石けんや柔軟剤配合の洗濯洗剤で洗った衣類には
一次刺激性物質が残留しています。
落ちにくいため、着用前には2回以上
指定洗剤で洗い直しましょう。
(2)使用中の化粧品に、一次刺激性物質が含まれている
*-------------------------------------------------------------*
化粧水や乳液などの基礎化粧品をやめたものの、
仕事などの理由でパウダーやポイントメイクは続けている、
という方も多くいらっしゃいます。
たしかに、最初からすべてをやめるのは難しいかもしれません。
どうしてもメイクが必要なときは
アイシャドウや口紅、アイブロウなどの全成分を確認し、
一次刺激性物質が含まれていないものを選びましょう。
市販されているほとんどの化粧品には、
界面活性剤やシリコーンなどが使われています。
☆化粧品によく使用される界面活性剤・シリコーン
http://hisesshoku-derm.com/archives/2006/10/kaimenkassei.php
ミネラル系の化粧品を使っている方は、
酸化亜鉛、水酸化Al、ステアリン酸などの脂肪酸が
配合されていないか確認しましょう。
これらは、ミネラルファンデーションに
使われることが多い一次刺激性物質です。
(3)手を洗わないまま、顔や髪に触れている
*-------------------------------------------------------------*
これまでは当たり前のように石けんやハンドソープで
手を洗っていたと思いますが、非接触生活では使用しません。
石けんで洗った手には脂肪酸が残留しており、
その手で顔や髪に触れると、ニキビや毛穴の開き、
カサつきなどの症状が出ることがあります。
また、私たちの日常生活は、抗菌・柔軟・消臭など
落ちにくい加工をしたもので溢れています。
目には見えませんが、手にはいつも
抗菌剤や柔軟剤などの一次刺激性物質がついているのです。
洗顔や洗髪など、顔や髪に手で触れるときは、
その前に必ず指定のペーパータオルを使って手を洗いましょう。
手ぬぐいでも代用できます。
☆手の洗い方(2番目の動画です)
http://jstcd.or.jp/dataroom/2014_06_20140612/
ここまでやるの!? と思われがちですが、
意外に影響は大きいものです。忘れずに実践してくださいね。
(4)抗菌・柔軟加工済のタオルや寝具を使用している
*-------------------------------------------------------------*
タオルで顔を拭いた後に赤みがひどくなったり、
かゆみが出たりする場合は、タオルに抗菌・柔軟などの
落ちにくい加工がされていることがあります。
市販されているほとんどのタオルには、
強い加工が施されています。
洗顔後の肌の状態が気になる方は、
ペーパータオルで顔や手を拭きましょう。
また、朝起きると頬や顎にニキビができている場合は、
寝具の影響を受けていることが多いようです。
枕や布団カバーの肌に触れる部分に
指定洗剤で洗ったタオルを取り付けてカバーしましょう。
▼日常生活を再度見直して
肌の赤みやくすみについて
何度かご相談をいただいていたフェローの方から、
こんなご報告が届きました。
*━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━*
◆『手洗い、洗濯、浴室の掃除を見直しました』(40代・女性)
------------------------------------------------------------
2ヶ月ほど前、炎症が続いているかどうかわからない、
色素沈着がひどい、と相談させて貰いました。
再度、接触がないか見直し、大丈夫だろうと思い
使用していなかった指定のペーパーで
手を洗い、顔を拭くようにしました。
また、自分のはトップで洗っていましたが
家族は石けん洗濯だったので、トップに変えてもらい、
浴室もアクリルたわしで洗うようにしました。
そうしたところ、赤みが消え、徐々に色むらも消えてきました。
以前の写真と比べてもあまり変わりがないように思いますが、
鏡で見るぶんには、かなり改善されてきたように思います。
なにより、顔に痒みがなくなりました。
これ以上改善なんてされないだろうと諦めていましたが
そんなことはありませんでした。
スローではありますが、変化が楽しくて仕方がありません。
牛田様、本当にありがとうございました。
*━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━*
あせらず冷静に日常生活を見つめ直したことが
お肌の改善につながりましたね。
赤みや色むらが消えてきたとのこと、
牛田も安心いたしました。
ご報告くださり、ありがとうございます。
▼おわりに ~ 8つすべての実践を ~
「"できることから始める"というやり方は、
手軽のように見えて、実は回り道なのかもしれませんね」
そうですね、白木さん。
最初からここまでやらなくてもいいか、
と思う項目もあるかもしれませんが、
ビギナーの方には、思い切って
8つすべてにチャレンジすることをおすすめします。
一次刺激性物質との接触をすべて断つことで肌は変わりますから、
改善を早く実感することができます。
ただ、一次刺激性物質の存在を意識すればするほど、
外出先などでのコントロールできない接触に気づき、
完全に達成することの難しさを感じてしまうことも。
"できない"ことよりも
"できていること"に目を向けて
非接触生活を楽しんでくださいね。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
→→http://jstcd.or.jp/contact/
── 実践しているのに ──
『改善しない理由』の秘密
☆------------------------------------------------------------☆
▼実践しているはずなのに、なぜ?
*━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━*
◆『一進一退しています』(60代・女性)
------------------------------------------------------------
元々は、問題のない肌だったのですが、
ここ数年肌トラブル(かゆみ、シミ、酷いときは
腫れたりすることも......)に悩んでいます。
私なりに、化粧品や石けんでの洗顔、シャンプーを
やめたりしていますが、何が原因なのかわからず、
肌の状態は一進一退です。
顔以外の肌(頭皮も)は
とても調子が良いのも、不思議です。
*━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━*
接触性の皮膚炎の場合、
原因となるものとの接触を断つことで、すぐに
ニキビや赤み、乾燥感などの症状が治まります。
非接触生活を実践しているのに肌の状態が改善しない、
一進一退が続く、という場合は、日常生活のどこかで
まだ一次刺激性物質に触れているのだと思われます。
まずは『8つの習慣』が
すべて実践できているか確認しましょう。
☆非接触生活・8つの習慣
http://hisesshoku-derm.com/contents/style/nanimo.php
▼こんな『接触』が改善の妨げに
次に、ビギナーの方が見落としたり、
後回しにしたりすることが多いポイントをご紹介します。
(1)指定の洗濯洗剤を使用していない/洗い直しをしていない
*-------------------------------------------------------------*
基礎化粧品やシャンプー・リンスを使わないことから実践し、
洗濯洗剤の切り替えを後回しにする方が多くいらっしゃいます。
"合成洗剤は良くない"というイメージがあるかもしれませんが、
肌の弱い人にとっては、洗濯後の布地に柔軟剤・抗菌剤・脂肪酸が
残留しない洗濯洗剤を使うことが一番大切です。
指定の洗剤『トップクリアリキッド』に切り替えましょう。
トップクリアリキッドは2019年4月24日の
リニューアルで肌の弱い方にはおすすめできなくなりました。
現在おすすめできる洗濯洗剤は
下記のみとなりました。
洗濯洗剤↓
https://soundstyle.co.jp/goods/84.htm
洗濯用中性洗剤↓
https://soundstyle.co.jp/goods/83.html
(2018.5.24)
石けんや柔軟剤配合の洗濯洗剤で洗った衣類には
一次刺激性物質が残留しています。
落ちにくいため、着用前には2回以上
指定洗剤で洗い直しましょう。
(2)使用中の化粧品に、一次刺激性物質が含まれている
*-------------------------------------------------------------*
化粧水や乳液などの基礎化粧品をやめたものの、
仕事などの理由でパウダーやポイントメイクは続けている、
という方も多くいらっしゃいます。
たしかに、最初からすべてをやめるのは難しいかもしれません。
どうしてもメイクが必要なときは
アイシャドウや口紅、アイブロウなどの全成分を確認し、
一次刺激性物質が含まれていないものを選びましょう。
市販されているほとんどの化粧品には、
界面活性剤やシリコーンなどが使われています。
☆化粧品によく使用される界面活性剤・シリコーン
http://hisesshoku-derm.com/archives/2006/10/kaimenkassei.php
ミネラル系の化粧品を使っている方は、
酸化亜鉛、水酸化Al、ステアリン酸などの脂肪酸が
配合されていないか確認しましょう。
これらは、ミネラルファンデーションに
使われることが多い一次刺激性物質です。
(3)手を洗わないまま、顔や髪に触れている
*-------------------------------------------------------------*
これまでは当たり前のように石けんやハンドソープで
手を洗っていたと思いますが、非接触生活では使用しません。
石けんで洗った手には脂肪酸が残留しており、
その手で顔や髪に触れると、ニキビや毛穴の開き、
カサつきなどの症状が出ることがあります。
また、私たちの日常生活は、抗菌・柔軟・消臭など
落ちにくい加工をしたもので溢れています。
目には見えませんが、手にはいつも
抗菌剤や柔軟剤などの一次刺激性物質がついているのです。
洗顔や洗髪など、顔や髪に手で触れるときは、
その前に必ず指定のペーパータオルを使って手を洗いましょう。
手ぬぐいでも代用できます。
☆手の洗い方(2番目の動画です)
http://jstcd.or.jp/dataroom/2014_06_20140612/
ここまでやるの!? と思われがちですが、
意外に影響は大きいものです。忘れずに実践してくださいね。
(4)抗菌・柔軟加工済のタオルや寝具を使用している
*-------------------------------------------------------------*
タオルで顔を拭いた後に赤みがひどくなったり、
かゆみが出たりする場合は、タオルに抗菌・柔軟などの
落ちにくい加工がされていることがあります。
市販されているほとんどのタオルには、
強い加工が施されています。
洗顔後の肌の状態が気になる方は、
ペーパータオルで顔や手を拭きましょう。
また、朝起きると頬や顎にニキビができている場合は、
寝具の影響を受けていることが多いようです。
枕や布団カバーの肌に触れる部分に
指定洗剤で洗ったタオルを取り付けてカバーしましょう。
▼日常生活を再度見直して
肌の赤みやくすみについて
何度かご相談をいただいていたフェローの方から、
こんなご報告が届きました。
*━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━*
◆『手洗い、洗濯、浴室の掃除を見直しました』(40代・女性)
------------------------------------------------------------
2ヶ月ほど前、炎症が続いているかどうかわからない、
色素沈着がひどい、と相談させて貰いました。
再度、接触がないか見直し、大丈夫だろうと思い
使用していなかった指定のペーパーで
手を洗い、顔を拭くようにしました。
また、自分のはトップで洗っていましたが
家族は石けん洗濯だったので、トップに変えてもらい、
浴室もアクリルたわしで洗うようにしました。
そうしたところ、赤みが消え、徐々に色むらも消えてきました。
以前の写真と比べてもあまり変わりがないように思いますが、
鏡で見るぶんには、かなり改善されてきたように思います。
なにより、顔に痒みがなくなりました。
これ以上改善なんてされないだろうと諦めていましたが
そんなことはありませんでした。
スローではありますが、変化が楽しくて仕方がありません。
牛田様、本当にありがとうございました。
*━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━*
あせらず冷静に日常生活を見つめ直したことが
お肌の改善につながりましたね。
赤みや色むらが消えてきたとのこと、
牛田も安心いたしました。
ご報告くださり、ありがとうございます。
▼おわりに ~ 8つすべての実践を ~
「"できることから始める"というやり方は、
手軽のように見えて、実は回り道なのかもしれませんね」
そうですね、白木さん。
最初からここまでやらなくてもいいか、
と思う項目もあるかもしれませんが、
ビギナーの方には、思い切って
8つすべてにチャレンジすることをおすすめします。
一次刺激性物質との接触をすべて断つことで肌は変わりますから、
改善を早く実感することができます。
ただ、一次刺激性物質の存在を意識すればするほど、
外出先などでのコントロールできない接触に気づき、
完全に達成することの難しさを感じてしまうことも。
"できない"ことよりも
"できていること"に目を向けて
非接触生活を楽しんでくださいね。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
→→http://jstcd.or.jp/contact/
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