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2021年12月14日配信

機能性素材に注意?『身体にかゆみが出たら』の秘密 | 第691号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2021/12/14━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第691号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 「なんか最近、背中とか太ももあたりが
  かゆくなるんですよね。
  やっぱり、乾燥する季節ですもんね」


 白木さん、じつはそれ、空気の乾燥ではなく
 知らない間の接触が原因なんですよ。
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               機能性素材に注意?

        『身体にかゆみが出たら』の秘密

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 ▼機能性のインナーでのかぶれ?!じつは多い


 冬になると背中や太もも、脚など身体のかゆみや
 足やかかとの粉ふき、カサつきに悩む方が増えます。

 牛田は、じつは機能性素材のインナーが
 原因であることが多いと感じています。

 夏は接触冷感素材でしたが、
 冬は吸湿発熱素材。


 「薄くてあったかいから着ている人が
  多いですよね!私も着ていますよ~」


 そうですよね。
 すっかり定着しています。

 ですが......。

 発熱素材のインナーやタイツで
 背中にぶつぶつができたり、太ももや関節部分に
 強いかゆみが出る方が多くいます。

 「ヒー◯テック症候群」という名称があり、
 皮膚科を受診する方も増えています。

 問題なく着られる人はよいのですが、
 肌が弱い方は綿100%など、なるべく
 自然素材をおすすめいたします。

 どうしても吸湿発熱素材のものを
 着たいときは、綿素材の衣類の上から
 着るなど、工夫をしましょう。


 また、お腹や太ももがかゆくなる場合は、
 締め付けによるかゆみの可能性があります。

 タイツやストッキングを穿くときは
 少しゆとりのあるものを選びましょう。





 ▼かゆくならない素材の確かめ方は?


 「綿100%でも抗菌防臭加工がされた
  ものや保湿成分配合のものは
  よくないんですよね?」


 はい。
 できれば加工をされていないものがよいでしょう。

 衣類についている繊維組成のタグには
 「綿100%」と書いてあっても抗菌、保湿加工が
 されていることがあります。

 そういった加工を
 付加価値にしていることが多いので
 商品説明を確認してくださいね。


 「オーガニックコットンなら安心でしょうか?」


 そうともいえません......。

 オーガニックコットンも石鹸で仕上げられて
 いることがありますので、
 指定洗剤で2回洗ってから着用しましょう。

 2回以上洗っても肌にかゆみが出たという
 事例もあります。その場合は残念ですが
 着るのはやめましょう。





 ▼おわりに ~冬でも衣類は天然素材を~


 薄くて温かい新素材の衣類は、
 手頃な値段なので広く浸透していますが。

 異常が出たら直接肌に触れる衣類は
 天然素材のものを選びましょう。


 「ちなみに何か衣類で暖かくするコツは
  ありますか?」


 ええ。天然素材の肌着でも
 十分暖かく過ごすことができます。

 肌着のうえにはセーターやフリースなど、
 空気の層をつくるように重ね着をしましょう。

 衣類と衣類の間を開けすぎると
 暖かい空気が逃げてしまいます。

 冷えやすい方はオーバーサイズの
 服は避けるようにしてくださいね。




 ☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
  →→https://jstcd.or.jp/contact/


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