メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2005年07月05日配信

第36号 『角栓』の秘密

 みなさん、こんにちは。
 コスメプロデューサー・牛田専一郎です。


 お肌はいつも"ツルツル"にしておきたい!
 これは多くの女性に共通する願いのようです。

 ちまたには、お肌の"ザラザラ"を"ツルツル"にするための
 化粧品がたくさん流通しています。

 でも、牛田式なら化粧品は必要ありません。
 あたたかいお湯さえあれば、大丈夫。


 今回はその秘密をお教えします。

 今夜のバスタイムが
 待ち遠しくなってしまうかもしれませんよ。

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      『角栓』の秘密


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 ▼白木さんの"ザラザラ"


 まだ梅雨明け前だというのに、
 すでに真夏のような蒸し暑さのある日。

 白木さんが、人さし指で小鼻を触っています。

 白木さん、どうしました?
 鼻に吹き出物でも?


 「いえ、何か出来ているわけではないんです。
  ただ、ザラザラした手触りが気になって......」


 それは角栓ですよ。
 あれ? まだ取り方をお話していませんでしたっけ。


 「聞いてませんよ~!
  カクセンって言葉自体が初耳です。
  牛田さん、教えてください!」


 そうでしたか。
 では今日は角栓のお話を。



 ▼確かめてみてください、お肌の感触


 みなさん。
 ちょっと、顔のお肌を触ってみてください。

 とくに、鼻やオデコの真ん中あたり。
 身体の中心は皮脂分泌が多いので、脂っぽいのです。


 どんな感触をしていますか?
 もし、ザラザラとした手触りを感じたら、
 それは"角栓"ができているサインです。

 最近では
 「角栓がどんどんとれるパック」
 「角質がボロボロとれるジェル」
 などを薬局で見かけますね。


 1度使ったら手放せない!
 スポッととれるからヤミツキ!
 そんな声も聞きます。

 でも、牛田式スローコスメにはそんなもの不要です。
 お金をかけずに、お肌を傷めずに
 お肌の「ザラザラ」とサヨナラをする方法があるんですよ。

 それでは、手順をご説明しますね。




 ▼角栓の取り方


 まず、お風呂に入ります。
 シャワーをゆっくり浴びたり、
 湯船にのんびり浸かったり。
 身体全体をあたためます。

 そして、顔のお肌をやさしくこすってみてください。
 オデコ、ほほ、鼻、アゴ......


 やさしくこすっただけで、ポロリ。
 白いものがとれることがあります。
 それが角栓です。

 角栓は皮脂でできています。
 理由はいろいろありますが、ちょっと多めに分泌され、
 お肌の一番上まで押し上げられたものです。

 いずれは自然に取れるものですから、
 取ってしまっても問題はありません。


 お風呂上りにお肌を触ってみてください。
 ザラザラから、サラサラの手触りに変身しているはずです。

 意外に角栓が多いのが、"口の周り"。
 お肌をあたためた状態でそっと触ってみると、
 ポロポロ。と白いものが取れますよ。




 ▼角栓を取るときの注意


 「じゃあ、毎日お風呂で顔をこすれば、
  どんどんお肌がきれいになるんですね!」

 ......そう来ると思っていました。

 牛田式・角栓おそうじ法には、ちゃんと注意点があるんです。
 それをよ~く聞いてから試してみてくださいね。

 1)お肌をあたためた状態で行うこと。
   バスタイムの一番最後がおすすめです。

 2)指一本の指先だけをつかって、
   やさしくお肌をこすること。

 3)角栓を取っても良いのは、
   やさしくこすって白いものが取れるところだけ。

 4)やさしくこすって何も取れないところや、
   キズやアレルギーがあるところは
   絶対にこすらないこと。

 5)やさしくこすって白いものが取れるところも、
   決してこすりすぎないこと。
   くれぐれも、後でヒリヒリしたり、
   赤くなるまで強くこすってはいけません。




 ▼こすりすぎると起こること


 「なるほど。注意点はちゃんと守ります。
  でも、こすりすぎると、どんなことが起きてしまうんですか?」


 ええ。困ったことが起きてしまうんです。

 人間のお肌は、皮脂と常在菌によって守られています。
 外界の刺激が入ってくるのを防いでくれているのです。

 しかし、お肌をこすりすぎたり、
 お肌の中のほうにいる皮脂を無理やり外に出そうとしたりすると、
 身体の内側を守るための皮脂がなくなってしまいます。


 身体にとって必要な皮脂なのに、
 「お手入れ」という名を借りて
 わざわざ無防備な状態を作り出しているのです。

 やさしくこすって取れる皮脂は、ちょっと多めに分泌されたもの。

 強くこすらないと出てこないような場所にいる皮脂は
 まだお肌にとって必要な皮脂。

 このことを、忘れないでくださいね。




 ▼夏は皮脂が多くなる時期


 気温が高くなって、なんだかベタベタするなぁ......
 最近、そう思っていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

 確かに、今は一年中で皮脂分泌量が多い時期です。


 しかし、ベタベタしていやな季節ではありますが、
 いいこともあります。

 それは「皮脂膜を形成しやすい」ということ。

 前述のとおり、お肌をこすりすぎたり、
 まだ役目を終えていない皮脂を取り出してしまうと、
 お肌を傷めてしまいます。


 しかし、すぐに新しい皮脂膜が形成されれば、
 お肌は自ら潤い、そして身体の内側を守る機能を取り戻します。

 つまり、お手入れを失敗してお肌にダメージを与えてしまっても、
 皮脂膜を作ることができれば、
 お肌は元の状態に戻ることができるのです。


 注意が必要なのは、気温が下がる時期。
 皮脂分泌量が少なくなりますから、
 1度トラブルを抱えてしまうと回復が困難になります。

 角栓との付き合い方。夏の間にマスターしましょうね。


 次回もどうぞお楽しみに!


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