「非接触生活」マスター 白木さんの一日
非接触生活を完璧に実践しているという白木さんの1日は?
以前はコスメフリークでしたが、今では「非接触生活」を完全にマスターしているという 噂の白木さん。実際の生活はどうなのでしょうか。白木さんにインタビューしてみました。
◆白木さんの朝
(1)目が覚めたら、まずは【洗顔】
牛田──朝は何時に起きていますか?
白木:「朝ごはんをゆっくり食べたいから毎朝6時半起床です。
ぱっちりと目を覚ますためにも、まずは洗面所へ。
石けんやフォームなどはつけずに、ぬるま湯で顔を洗います。
洗い終わったら、きれいなタオルで拭くだけ。化粧水や乳液はつけません」
◎牛田のチェックポイント
<1.接触が気になる人は洗顔前に手洗いを>
一人暮らしの白木さんは、パーフェクトに一次刺激性物質を排除した生活環境を
作っているつもりですので、顔を洗う前に手を洗っていません。
でも、シャンプー・リンス、石けんを使っている家族と同居している場合は、朝起きてから顔を洗うまでの間に手に柔軟剤や抗菌剤がついてしまうことも。
特に冬は、柔軟仕上げ済の毛布を使っている人は要注意。寝るときは顔に
つかないようにしていても、起きてから手で触れてしまうこともあります。
毛布をはじめ、自宅で洗えないものには気をつけましょう。
柔軟剤、抗菌剤などの一次刺激性物質が手についている可能性がある人は
手についた一次刺激性物質を落としてから洗顔をしましょう。
<2.ベタつくときはぬるま湯で>
顔のベタつきが気になるときは、水ではなく、ぬるま湯で顔を洗いましょう。 皮脂が落ちてさっぱりします。
<3.朝の洗顔は軽めに>
就寝前にも洗顔をしているのなら、顔に汚れがついていることはないはず。 朝から洗顔料などを使って念入りに洗う必要はありません。 軽く洗う程度で充分でしょう。
(2)朝ごはんを食べたら【歯磨き】
「朝ごはんをしっかり食べたら、歯を磨きます。市販の歯磨き粉を使っています」
◎牛田のチェックポイント
歯磨き粉も界面活性剤であることから多くのお問い合わせをいただいていますが、 口の中のタンパク質の修復は早いため、特に神経質になる必要はありません。
ただ、唇や口の周りにカサつきが出る場合は使用量や回数を減らすなどの 工夫をしてくださいね。歯磨き粉を使わなくても、衛生上の問題はありません。
(3)歯を磨いたら【メイク】
「普段はファンデーションはしていません。 軽く眉などのポイントメイクをするだけなので、 5分足らずで終了。ときどき、カサつく部分にはワセリンをつけることもあります。 もちろん顔に触る前に手をよく洗いますよ!」
──白木さん、以前はノーメイク反対派でしたよね?
「そうなんです。最初はファンデーションをつけず、ほぼノーメイクで 仕事に行くことにかなりの葛藤がありましたが、 健康な素肌のため、今ではつけないことが普通になりました。
とはいっても、特別な日にはファンデーションをブラシで軽くつけ、 しっかりとアイメイクをすることもあります」
──普段のファンデーションをやめてから何か肌に変化はありましたか?
「特別なときにファンデーションをつけても、崩れにくくなりました。薄くつける程度でもポイントメイクをしていれば、メイクしている印象になります。
しっかりメイクをしたときでも、ファンデーションはお湯と手ぬぐいで落とせるので、トラブルが出にくいところが気に入っています」
◎牛田のチェックポイント
<1.ファンデーション>
トラブルのあるときほど、ファンデーションで隠したいという気持ちになりますが、 そのようなときこそ肌に負担をかけないことが重要です。 界面活性剤、シリコン不使用のファンデーションでも複数のオイルが含まれており、 洗浄剤を使わないと落としにくいものがあります。全成分を確認してくださいね。 部分的なコンシーラーにも気をつけましょう。<2.チーク>
比較的広範囲につけるものですので、チークも全成分を確認してから使用しましょう。 見落としがちですが、石けんで洗ったブラシや、シリコンや界面活性剤配合のチークを つけたことがあるブラシはサウンドコスメの中性洗剤で洗い直しましょう。
※市販の中性洗剤には柔軟剤やシリコンが使用されています。布地に残留のない中性洗剤は、開発室で、読者のみなさんと開発したサウンドコスメの中性洗剤のみです。
<3.ポイントメイク>
市販のマスカラ、アイシャドウにはシリコンや界面活性剤が使われています。 ペンシルタイプのアイブロウも同じです。
トラブルが出やすい方は、日常生活では、メイクをしないのが一番です。 どうしても必要なときは、お湯のみで落とせるものを使い、他の部分に広がらないよう、上手に落としましょう。
(4)【紫外線対策】はどうする?
「以前は、冬でも下地として日焼け止めを使っていましたが、 今はまったくしていません」
──夏はどうしていますか?
「日差しが強いときは、黒い日傘を使ったり、ちょっとした信号待ちでは日陰に入ったり。 日常生活での紫外線対策といえば、夏でもその程度です」
◎牛田のチェックポイント
日常生活では、紫外線対策としてファンデーションも日焼け止めもつける必要はありません。 日差しの強い季節は、肌に何かをつけるのではなく白木さんのように日傘や帽子、 日陰を利用しましょう。
帽子は洗えるタイプのものを数回洗い直してから。 麦わらタイプなど洗えない素材のものは、肌が触れる部分に ハンカチやバンダナを使っている方もいます。
屋外でのスポーツや、海や山でのレジャーの際は日焼け止めをつけるようにしてください。
(5)【身支度】して出かけます
「自宅で洗えなくてクリーニングに出したセーターやコートは、直接肌に触れないように気をつけています」
──自宅で洗えるものについては何か工夫をしていますか?
「新しいストッキングや靴下、洋服は必ず2回洗濯してから身につけます。 タイツなど締め付けるものは腰やお腹がかゆくなることがあるので、 きついものは履かないようにしています。
そうそう。最近では、みなさんの報告を読んで、 直接バッグに入れたハンカチでは、顔を拭くのも控えるようになりました」
◎牛田のチェックポイント
<1.衣類>
衣類の着脱のときに、クリーニングに出したものが軽く肌に触れるだけで、カサつきや 赤みが出ることがあります。また、化繊の肌着もかゆみが出ることがあります。
<2.皮革小物、ハンカチ>
防水スプレーをしたバッグや靴、手袋の表面にはシリコンの皮膜が作られています。 それらに触った手で、顔や髪に触れないよう注意しましょう。
バッグの内側にも仕上げが施してありますので、ハンカチを裸のまま入れていると、 バッグについた柔軟剤等が付着する可能性があります。そのハンカチで 顔を拭かないようにしましょう。
(6)さぁ【通勤電車】へ
──白木さんは電車通勤でしたね。
「ハイ。毎朝ぎゅうぎゅうに混んでいるので、周りの人のコートのファーやスーツに顔が触れてしまうのが悩みです......」
◎牛田のチェックポイント
<1.電車に乗る人>
満員電車の中で接触を避けるのは至難の業ですが、 できるだけ、他の人の衣類や髪が肌に触れないように注意しましょう。
新幹線などの座席カバーにも柔軟剤が使われていると思われます。 座席に触れた手で顔や髪を触らないようにしましょう。
<2.バイクに乗る人>
読者の方の報告にもありましたが、ヘルメットにも柔軟剤や抗菌剤が使われているようです。 かゆみや湿疹等のトラブルが出るときは、バンダナを巻くなど、肌に直接触れない 工夫をしましょう。
<3.車に乗る人>
車を運転しているときの紫外線について気にされる方も多いのですが、 朝晩の短時間であれば、問題ありません。
車のガラスはほとんど紫外線カットになっていますが、 気になるようでしたら、遮光フィルムを貼ってもよいかもしれませんね。
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