メールマガジン「秘密の皮膚科学」

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2012年11月13日配信

第335号 ソバカスが?『測定モニターの経過』の秘密(2)

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2012/11/13━☆
     健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと!

            「秘密の皮膚科学」

     第335号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。

 前回は、測定フェロー・Aさんの事例をご紹介しました。

  ☆シミ・くすみが?『測定モニターの経過』の秘密(1)
   http://hisesshoku-derm.com/archives/2012/11/334.php


 次にご紹介するフェローは
 日焼けとソバカスにお悩みのFさん。

 測定開始から1年半で
 肌はどのように変化したのでしょうか?

 今回も写真とデータを掲載しています。
 牛田の解説とあわせてご覧くださいね。

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             ── ソバカスが? ──

           『測定モニターの経過』の秘密(2)

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 ▼F.Aさんの場合


 テニスがご趣味のFさん。
 毎週、屋外で楽しんでいるそうです。

 その一方で、日焼けとソバカスに悩んでおられました。

 昨年の春にモニターを始め
 10月で9回目の測定となりました。


 ┌────────────────────────────
 | 
 |       << F.Aさんのプロフィール >>
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 | 
 | 【性別・年齢】 女性・40代
 |
 | 【測定モニターの開始】 2011年4月6日
 |
 | 【応募時の悩み】
 |  シミ、くすみ、乾燥、ソバカス、
 |  眼の周囲・口の周囲のシワ
 | 
 | 
 | 【ご応募時のメッセージ】
 | 
 |  「ソバカスが多いです。
 |   化粧品で消えるとはどうしても思えません。
 | 
 |   測定して頂いた方が、
 |   客観的に肌を知ることが出来ると思いますので、
 |   宜しくお願い申し上げます。」
 |
 | 
 └────────────────────────────

 

 


 ▼【写真でみる】F.Aさんの1年半


 こちらに写真を掲載しています。
   ↓  ↓  ↓  ↓
 http://jstcd.or.jp/casephotos/2012_11_13_fa/

 

 白木さん、ご覧になっていかがですか?


 「1年半前と比較すると......

  気にされていたソバカスが薄くなり、
  全体的に肌に透明感が出ましたね。
  唇のくすみもなくなったような!」


 Fさんは、日差しの強い時間帯に
 屋外でスポーツをするため、
 日焼け止めを使用していました。

 日焼け止めを落とすために
 洗顔時には欠かさずクレンジングも。

 そのため、測定開始後も
 見た目で分かるほどの変化は
 なかなか現れませんでした。

 印象が大きく変わったのは、9回目。

 8回目の測定以降、
 Fさんはテニスをする時間を
 紫外線の強い時間帯から夕方へシフト。

 日焼け止めも完全に使わなくなっていました。

 日焼け止めとクレンジングを使用しないことで
 目に見えて変化がスピードアップ!

 ご本人も、写真を見てびっくりしていました。

 

 


 ▼【測定データでみる】F.Aさんの紅斑値


 こちらに測定データを掲載しています。
   ↓  ↓  ↓  ↓
 http://jstcd.or.jp/numberphotos/2012_11_13_fa/

 

 「前回ご紹介したWさんもそうでしたが
  見た目だけでなく測定数値にも
  変化があったことが分かりますね」


 Fさんの紅斑値(肌の炎症)に
 大きな変動があったのは、
 こんなときでした。

 ┌────────────────────────────
 | 
 |   << 紅斑値に変動があったときのできごと >>
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 | 
 | 【紅斑値が30以上上昇】(肌の炎症が進んだとき)
 | 
 |   ・日焼け止め、クレンジングを継続的に使用していたとき
 | 
 | 
 | 【紅斑値が30以上低下】(肌の炎症が治まったとき)
 | 
 |   ・日焼け止めの使用をやめたとき
 |   ・ティッシュペーパーで顔を拭くのをやめたとき
 | 
 └────────────────────────────


 測定データをご覧いただくと
 特に目の下は3回目から5回目まで、
 30以上ずつ上昇していることが分かります。

 メラニン値も同じように上がっています。

 テニスをお休みして
 日焼け止めを使用しなかったとき、
 そして完全に使用をやめたときに
 紅斑値が大きく下がっています。


 「ティッシュペーパーの使用も
  紅斑値に影響するんですね!?」


 保湿タイプのものはもちろん、
 普通のティッシュペーパーにも
 さまざまな化学処理がされています。

 ティッシュペーパーでよく鼻をかんでいたり、
 顔を拭いていたりすると......

 毛穴の黒ずみや肌の赤み、
 カサつきの原因となることがあります。

 

 


 ▼【測定データでみる】F.Aさんのメラニン値


 前回、Wさんの事例をご紹介した際
 "メラニン値は紅斑値に1ヶ月ほど遅れて反応する"
 というお話をしましたね。

 Fさんのデータでは
 測定期間が2ヶ月以上空いているため、
 紅斑値とメラニン値が同じ動きをしています。

 頬の紅斑値が8・9回目で順調に下がっていますが、
 メラニン値がその割に下がっていないのは、
 数日以上前に継続した接触があったことが考えられます。

 紅斑値は2~3日接触がなければ
 すぐに元に戻る数値ですが、
 メラニン値に反応が出るまでは1ヶ月程度かかります。

 このまま紅斑値が低い状態を維持すれば、
 メラニン値も下がっていくでしょう。

 

 


 ▼まとめ ~ お二人のデータからわかること ~


 2週にわたって
 "何もつけない生活"を始めてしばらく経つ
 お二人のモニターの経過をご紹介しました。

 白木さん、いかがでしたか?


 「Wさんはポイントメイクを、
  Fさんは日焼け止めをやめてから
  見た目の変化がスピードアップしましたね!」

 
 Wさんが気にされていたシミは
 1ヶ月間でも分かるほど変化しました。

 お二人に共通しているのは、
 "なかなかやめられずにいた接触が
  肌の変化を遅くしていた"
 ということ。


 「部分だけのポイントメイクや
  顔をティッシュで拭く程度の軽い接触でも、
  するとしないでは大きな違いになるんですね」


 ええ。

 測定データをみると
 ちょっとした接触の繰り返しが
 メラニン値の上昇につながり、
 くすみや色素沈着の原因となることが分かります。

 肌の状態を早くととのえたい方は、
 思い切って生活習慣を変えてみましょう。

 ただ何となくしていること、
 やめられずにしていることに
 改善のヒントが隠れているかもしれません。

 

 

 ☆質問・疑問などがありましたら、
  お気軽にどうぞこちらへ。
  →→ http://hisesshoku-derm.com/archives/01about/info.php

 

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