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2023年04月11日配信

丈夫で当然?『肌をごしごしこすっても』の秘密 | 第748号

☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2023/04/11━☆
    健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと

           「秘密の皮膚科学」

    第748号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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 みなさん、こんにちは。
 シニアフェローの牛田専一郎です。


 肌は敏感でこすると傷ついて荒れる、
 と言われていますが。


 「顔の洗い方について
  ご質問が届いてましたね!」


 はい。肌は強くないと困ります。
 ご質問にお答えしますね。

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          丈夫で当然?

      『肌をごしごしこすっても』の秘密

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 ▼肌はこすっても傷つかない?


 Aさんがこんなご質問をくださいました。


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 牛田専一郎 先生
 こんにちは。いつも定期的に役に立つ
 情報の発信を下さり、助かっています。
 ありがとうございます。

 今回は、洗顔についての質問なんですが、 
 「顔を洗う強度」について教えてください。

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 私は洗顔する前にペーパータオルで手の汚れを
 流しさってから 次に手で顔を洗うのですが、
 目の周りとか、口の周り、小鼻周りを ゴシゴシと
 肌に摩擦をかけて洗ってしまいます。 気持ちがいいです。
 その後のタオルドライもゴシゴシします。

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 人によっては、「絶対に皮膚を動かさない」 というのを
 徹底したら、肌がよみがえったと いうのを見聞きします。

 私個人としては、ゴシゴシしたいです(笑) そうじゃないと、
 顔についた目やにやザラザラ がとれないからです。
 石けんを使わないし、、、

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 「皮膚を動かさないで洗顔」というのをやっては 
 見るのでが、3,4日したら(忘れたら) ゴシゴシして
 しまっています。

 秘密の皮膚科学の先生からの情報で 
 「少しくらいのゴシゴシだったら、問題ありません」と
 いうようなことだと思っているのですが、
 私のゴシゴシは止めた方がいいのでしょうか?

 (自分ではそこまで強くこすっているわけではない と、思ってる)
 以上、よろしくお願いします。

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 「ごしごししたほうが洗った感じが
  しますよね!」


 白木さんもごしごし洗っていましたね。
 牛田からはこんなお返事を差し上げました。


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 洗顔後に肌に赤みが出たり、ひりひりした感じは
 あるでしょうか。

 そうでなければ、体内を守る役割の皮膚は
 摩擦に強い器官ですので問題ないでしょう。 

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 その後Aさんは、赤みやひりひり感は
 ありませんとご返信をくださいました。

 みなさん体験的にご存知のように、
 洗顔時に手やタオルでごしごしこすっても
 擦りむいて出血したことはないはずです。

 日常生活でこするくらいは
 まったく問題ないんですよ。


 「こすってもたるんだりはしないんですよね?」


 もちろんです、白木さん。

 皮膚の役割は体内を守ること。
 それが弱かったら生命の危機になります。

 肌に弾力があるのも衝撃耐性を
 高めるためです。シリコンやゴムのような
 イメージですね。





 ▼角栓ができるときは


 ただ、牛田が気になったのは
 「こすらないとザラザラがとれない」という部分。

 ザラザラした手触りのあるときは角栓ができています。

 非接触生活を続けているとだんだん出来にくく
 なるもの。出来続ける場合は肌に接触しているものが
 ある可能性があります。

 一度肌に触れるものに強い加工がされていないか
 チェックしてみましょう。


 角栓については来週に......。
 図解で解説しますね。





 ▼皮膚は物理的な衝撃には強いのです


 「ちなみにストレスで肌のバリア力は低下するのに
  摩擦には強いって不思議ですよね」


 そうですね、白木さん。
 バリア力が低下しても肌を傷めるものと
 接触がなければ、影響は現れません。

 人間も生物ですから、自然界にはない
 化学物質との接触には影響を受けるのですね。

 日常レベルの物理的な衝撃には強いんですよ。
 あまり摩擦を恐れないでくださいね。




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