バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」
2023年10月03日配信
エイジング対策?『幹細胞の再生医療・化粧品』の秘密 | 第770号
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2023/10/03━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第770号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
最近見ることが増えた、
「肌再生化粧品」「ヒト幹細胞化粧品」ですが......。
「エイジングケアにいいって聞いたことあります」
白木さんもご存じですか......。
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第770号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
最近見ることが増えた、
「肌再生化粧品」「ヒト幹細胞化粧品」ですが......。
「エイジングケアにいいって聞いたことあります」
白木さんもご存じですか......。
どんなものなのか見てみましょう。
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エイジング対策?
『幹細胞の再生医療・化粧品』の秘密
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▼どんなもの?
「幹細胞」「幹細胞培養液」「幹細胞上清液」など
聞きますが、それぞれについて見てみましょう。
【幹細胞】
幹細胞は病気やケガなどで細胞が損傷したり、
細胞の数が減少したことを感知すると、
自ら細胞分裂を行い、傷ついた細胞や
不足した細胞の代わりとなります。
身体機能を修復する働きをしています。
【幹細胞培養液】
幹細胞を培養した際に生成される培養液です。
【幹細胞上清液】
幹細胞を培養し、その培養液から
幹細胞を取り出して減菌処理などを
行った際に抽出される「上澄み液」のことをいいます。
幹細胞培養液よりも純度が高く、
多くの成長因子が含まれるとされています。
「幹細胞と培養液、上清液は
まったく別物なんですね?」
その通りです、白木さん。
幹細胞は他人のものには拒絶反応が起きてしまいますが、
上清液は他人のものでも問題ありません。
汎用性があるとされ、医療現場だけでなく
化粧品原料としても使われるようになってきているのです。
▼医療現場では
幹細胞などを取り扱った再生医療の提供には
厚生労働省の認可が必要です。
幹細胞は歯髄、骨髄、さい帯血、胎盤、脂肪から
採取されます。
クリニックでは幹細胞を患者さんの脂肪などから採取し、
培養後患者さんに点滴か注射で戻します。
疼痛緩和やアトピーの治療にも使われますが、
若返り目的も人気があるようです。
100~200万円程度かかります。
「高額ですね......」
ええ。
そこで許可が不要で費用も抑えられる、
幹細胞上清液の活用度が高まっているのです。
細胞が含まれていない上清液は
「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」の
規制を受けることもありません。
「自由に提供できるんですね。
どんな目的でしょうか」
アンチエイジングや疲労回復目的などで、
患者さんには注射か点滴をします。
注入する量にもよりますが、
3~5万円程度のようです。
▼受けてみると?
「実際に受けるとどうなるのでしょうか」
ちょうど読者の方がご報告をくださっていますので
ご紹介しますね。
「再生医療なので安心?」抜粋
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(配信のメルマガに掲載しています)
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「献血ができなくなるんですか?」
はい。日本赤十字社の方針として
献血は断っています。
プラセンタもそうですが、幹細胞培養上清液は
ヒト由来の製剤のため、現在の検査法では検知できない
未知のウィルス感染の可能性があるとのこと。
また、がん治療中・治療後の方、妊娠中の方には
施術できません。
「いろいろありそうですね」
そうですね、白木さん。
▼幹細胞の美容領域について
化粧品についてもお話しようと思っていましたが、
長くなりすぎてしまいました。
次週に。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞ
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