バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」
2020年07月07日配信
第623号 急増中?『マスクでの肌荒れと快適に過ごす方法』の秘密
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020/07/07━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第623号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
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みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
「牛田さん、最近はマスクで
肌荒れしてしまうという
ご相談が多くなりましたよね」
そうですね。
感染症の拡大を防ぐため、
マスクの着用が推奨されています。
マスクをするようになって、
肌が荒れたり、毛穴が目立ってきたり、
手触りがざらざらしてきたり。
そんな方も多いのではないでしょうか。
今回はそんなマスクによる肌荒れについて
お話ししたいと思います。
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急増中?
『マスクでの肌荒れと快適に過ごす方法』の秘密
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▼マスクでのかぶれの原因
「そういえばマスクでの肌荒れは
ニュースでも取り上げられていますよね」
ええ。
鼻の周りや顎にニキビができたり、
ざらつきや湿疹がある方が多く、
皮膚科の受診者数も昨年に比べて
大きく伸びているとのこと。
こすれや蒸れが一因とされていますが、
原因は不明とされているようです。
「原因不明・・・ですか」
ですが、これまでのご報告から、
牛田はこんな原因を考えています。
〇抗菌・消臭加工
洗って何度も使えるマスクが
主流になってきました。
繰り返し使うことを前提に、
ほぼすべての商品に抗菌・消臭加工が
されています。
洗っても効果が落ちにくいよう、
抗菌処理した繊維を使っている生地が
多いようです。
マスクに限らず肌の弱い方は、
抗菌剤でかぶれてしまいます。
特に汗をかくと抗菌加工の影響を
受けやすくなることがあります。
〇マスクの素材
不織布、ポリウレタンなど化学繊維のマスクは、
肌の弱い方はかぶれやすいようです。
眼の下などこすれて痛い場合も
素材の影響を受けている可能性があります。
〇マスクからの間接接触
マスクのつけ外しのとき内側を手で触ってしまったり、
外したマスクをポケットの中に無造作に
入れていたりすると、
手や衣類に付着している抗菌剤などの
一次刺激性物質がマスクに付着し、
つけたときに肌トラブルが出ることがあります。
マスクのゴムをする耳の後ろに吹き出物が
できる場合も、手からの間接接触が
考えられます。
▼マスクの選び方、扱い方
「じゃあ、マスクの着用をする限りは
肌荒れは諦めるしかないのでしょうか?」
確かに、肌荒れはしやすくなります。
しかし、マスクの選び方や着脱時の
一手間で負担を軽減することはできますよ。
・こんなマスクがおすすめ
マスクからのかぶれを防ぐには
できるだけ抗菌加工をされていない
綿素材のものを選びましょう。
綿素材に化学繊維が混合されているものも
ありますので注意してくださいね。
また、指定の洗濯洗剤で洗ったガーゼを
マスクに一枚挟むことで、トラブルが
出にくくなります。
夏にマスクをしていると暑いものですが、
接触冷感を謳ったものは、
肌の弱い方はかぶれる可能性があります。
注意してくださいね。
・マスクに触れるときは手洗いを
マスクを外すとき、つけるときは、
まず手に付着している一次刺激性物質を
ペーパータオルを使って落としておくようにしましょう。
手の洗い方はこちら↓
(2番目の動画です)
・マスクを外したら
外した後は直接ポケットには入れず、
二つ折りにして袋や専用のケースなどに
入れてもよいでしょう。
使用したマスクは毎日洗濯するように
してくださいね。
▼おわりに ~マスクをしていないときは肌への負担を少なく~
今回はマスクによる肌荒れに
ついてお話ししました。
白木さん、いかがでしたか?
「いろいろな種類のマスクが
開発されているので、選ぶときも
気をつけたいですね!」
そうですね。
ちなみにマスクを外した後に
特別な保湿をする必要はありません。
できるだけ肌に負担をかけないよう、
素肌で過ごしてくださいね。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
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