バックナンバーメールマガジン「秘密の皮膚科学」
2020年08月11日配信
第628号 ざらざらが取れない?『すぐ角栓ができてしまうとき』の秘密
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2020/08/11━☆
健康な素肌を取り戻すために知ってほしいこと
「秘密の皮膚科学」
第628号 発行者:シニアフェロー 牛田専一郎
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆
みなさん、こんにちは。
シニアフェローの牛田専一郎です。
「牛田さん!最近顔を洗っていると、
手触りがざらざらするんですよね。
何も変えていないはずなんですが・・・」
白木さん、今日は慌てているようです。
特に洗顔時、ざらざらするときは、
「角栓」ができている可能性があります。
☆-------------------------------------------------------☆
ざらざらが取れない?
『すぐ角栓ができてしまうとき』の秘密
☆-------------------------------------------------------☆
▼取った方がいい?肌のざらざら
「牛田さん、そもそも『角栓』って
何でしたっけ?」
白木さん・・・。
覚えていてくださいね。
「角栓」は毛穴のなかで角質片が多く剥離され、
角質片と皮脂が混ざってできたものです。
角栓のご相談を読者の方も
くださっています。
「角栓がたまってしまいます」Mさん(40代女性)
━━━━━━━━━━━━━━━
角栓を取る為に擦るのは、
わたしには刺激が強そうです。
でも、角栓を放っておくとすごく
溜まってしまうので、悩んでいます。
今のところ劇的な変化がなく、
ちょっと残念な思っているところです。
━━━━━━━━━━━━━━━
Mさんは、肌を擦って角栓を
取ろうとしたところ、擦り過ぎたのか
赤くなり、細かいぶつぶつと
痒みが出てしまったとのこと。
ざらざらした角栓は取ってしまいたいのですが、
こすることで肌を傷めてしまうことがあります。
「私も気になってつい爪で
引っかいたりしてしまうんですよね」
爪で引っかくと肌に傷をつけて
しまいますので、我慢してくださいね。
▼できてしまったらどうすれば?
「角栓ができても放っておいたほうが
いいということですか?」
角栓ができると、
「毛穴がつまってニキビができるのでは」と
心配になるかもしれません。
ですが、角栓ができてもそれが
肌トラブルに直接つながることは
ありませんので安心してくださいね。
角栓はそのうち取れてしまうものですので、
無理に取る必要はありません。
これまではどうしても気になるときのために、
お風呂でよく温まった後に軽く指先で
こすって取る方法をお伝えしていましたが。
肌をこすりすぎてしまう方が多いため、
あまりおすすめしないほうが
良いかもしれません。
▼すべすべをキープするには
「角栓はなぜできるのでしょうか?」
一次刺激性物質と接触すると、
毛穴の中の角質が異常剥離して
角栓ができます。
これが角栓です↓
ざらざらするときは、何か
ちょっとした接触があると
いうことなんですよ。
接触が続いていると、
いくら角栓を取っても
すぐにまたざらざらしてきてしまいます。
「最近汗をかくのでよく髪の毛を
触っていたり、マスクをつけたり
外したりしていますが・・・
そんな程度のことでも
影響あるんでしょうか」
それがあるんですよ、白木さん。
髪やマスクを経由して
一次刺激性物質に接触している
可能性があります。
▼おわりに ~角栓は予防が大事~
肌を傷めずに角栓を取ることは
なかなか難しいものです。
角栓ができてしまっても
肌トラブルにはなりませんので、
まずは落ち着いてくださいね。
角栓ができたら取ることよりも、
角栓ができる原因を
探してみましょう。
ざらざらした手触りが続くときは、
顔にうっかり触れてしまっているものは
ないか確認してみてくださいね。
☆ご相談・ご質問など、お気軽にどうぞこちらへ。
関連性の高い記事
【次のエントリー】
→第629号 ブルーライトで日焼け?『3つのご質問』の秘密
【前のエントリー】
→ 第627号 接触の強さ?『肌に出るトラブルの違い』の秘密